入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「冬」(21)

2021年11月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 上に行くかどうか迷っている。多分、行くだろう。昨日の山奥氏からの連絡では、いつもながらあまり要領を得ず、やはり自分の目でオオダオ(芝平峠)崩落の現状を確かめる必要がある。崩落は、上に向かうアスファルト舗装の林道にまで及んでいると言ってたが、それがどの程度のものか、一番気になる。



 この写真ではよく分からないかも知れないが、峠から芝平方面にわずか10㍍か20㍍も下ると、左手の斜面から溢れ出た汚泥が道を塞ぎ、峠から下ることも、芝平方面から峠へ来ることも、歩く以外完全に不可能である。ただし、峠の上から一見したら、下り始めの山道は普段と変わらずに見える。人によっては、強行できると思い違いをする可能性がある。夜間は特にその心配がある。
 ところが、そこには馬(通行止めの柵)が2個おいてあるだけだ。しかも、観光局の縦看板はそのままになっていた。これについては以前も呟いたことがあるが、芝平へ下る道は荒れていて、携帯も使えないから、安全のために千代田湖経由にした方がいい、という意味のことが書かれている。
 この看板は以前には、国道から6キロも入った赤坂口に、入笠へ向かう人のために置かれていたものだ。そんな場所に置いても意味がないと観光局に話し、了解を得た上で峠まで持ち上げ、「入笠へ」を隠して、芝平へ下る人々への注意喚起に役立てようとしたものだ。
 しかしあそこに置いたままでは、あの看板のせいで逆に、通れると誤解する人がいるだろう。そうなった場合は大変なことになる。汚泥の中で車は動けなくなる。お節介を承知で、どけた。
 以前にも、乗っていた車が故障して、真っ暗闇を4,5キロも這うように歩いた末、やっと人家にたどり着いたという人の話を聞いたことがある。入笠へはできるだけ悪路の続く芝平を避け、千代田湖経由の林道を勧めているのは、実はこういう事故の対応にたびたび迫られた地元の住人の要望である。
 今は入笠方面へ向かう一般車を通行止めにするよりかも、それが必要ないとは言わないが、芝平へ下ろうとする車を止める方がもっと重要だと思った。なお、最も気になっていた「アスファルトの道に迫る」と聞いていた崩落については、前回と比べ大きな変化はなかった。ただし決して楽観はできない。崩落場所からは細いが水の流れが確認でき、それは明らかに地盤が「膿んで」いる証拠なのだ。

 道路の補修工事は来春になってしまうのか、気になる。本日はこの辺で。


 
コメント
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