入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「秋」(42)

2021年10月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝9時の気温4度、今にも雪でも降ってきそうな曇り空だった。今は雨が降っている。少し気が早いかも知れないが、きょうの天気からは初冬を思わせるような侘しさを感じている。

 紅葉に関しては昨日もUme氏と、いつもの年とは大分様子が違いはしないかと話したばかりで、初の沢の大曲がりの紅葉や、オトトイタ氏が鹿の観察にしている場所から見える7,8本のカエデだかモミジも赤茶けてしまい、今年はいつもの紅葉を諦めることになるのだろうか。
 きょうの写真はつい最近撮ったもので、この木は例年と変わらず期待通りの紅葉を見せてくれている。しかし、幾つか指標にしている牧場の内外のモミジやカエデは、艶やかな色合いを見せられぬまま落葉を迎えそうで気になる。
 
 花札ではないが、モミジとくれば鹿のことも呟いておきたい。まず誘引を続けている囲い罠については、牛が下牧してからほぼ1ヶ月近くになるのに、鹿が中に進入している形跡はない。やはり、牛と一緒に罠の中に迷い込んだあの5頭の鹿のせいだろうか。注目している。
 牛の放牧を控えた第3牧区は、常に100頭から時には200頭を超える鹿によって牧草は食べ尽くされてしまった。その他の牧区にも多数の鹿が里に下らずにいまだに繁殖を兼ねて居残っている。あの数の雌鹿が来春に子を出産すると考えれば、空恐ろしくなる。
 先日テレビで南米のどこかの国で、外来種のカバがたくさん住み着くようになってしまって、取り敢えずは個体数をそれ以上増やさないための対策として、何と「ゴナコン」という避妊薬がカバの身体に撃ち込まれている映像を見た。大いに驚いた。
 カバに使う避妊薬があるなら、鹿にも使える薬がありそうなものだが、ないというのだから不思議だ。あの避妊薬は液体で、注射器のような形状の物が腿の辺りに刺さっていた。液体の薬を粉末状にすることはそれほど難しいのだろうか。あるいは鹿に応用することが。
 粉末の避妊薬についてはその使用方法案をすでに呟いてあるが、とにかく入笠牧場についてはもう、鹿対策として銃や罠で駆除する段階はとっくに過ぎている。国にも県にも獣害対策室はある。行政はどこまで実態をつかみ、その対策に努めているのか、いろいろなややこしい事情もあるのだろうが、是非とも聞いてみたい。

 M田さん久しぶり、元気にしてますか。本日はこの辺で。
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