入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「春」 (32)

2019年04月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   「 陽射し浴びて」          Photo by Ume氏

 日の光は日毎に強まる。これで風さえなければいいが、朝から家の柿の木が大揺れを続け、家のそこかしこが悲鳴を上げている。そのせいか、鳥の姿が見えない。声もしない。野鳥の本を読んでいたら、折角生まれて来ても2、3割くらいしか生き残れないとあり、鳥の世界はその環境も含め敵だらけらしい。毎日のように柿の木に来るあの鳥たちも、そんな危機を辛くもかわし、生き延びたということなのだろうか。
 これから、野鳥を目にする機会が増える。ここ何年か春先、牧場への通勤の途中でずっと気になっている鳥がいる。鳥の名前は分からないが、よく見かけるから、珍しくも何でもないだろう。なにしろ野鳥に関してもだが、ギャーギャーの正しい名前が椋鳥だとも知らずにいたほどだから、あの鳥も、きっとその類だろう。
 名を知らずとも鳥の声を聞きながら、萌え出した木々の林の中を上っていくのは何とも言えずいい。特に、山室川の清流に鳥の声がして、若葉の枝の間を巧みに飛び交う鳥の姿を目にすると、今年もようやくいい季節が来たなあと、毎春に味わう感慨ではあっても、その思いを新たにし安堵する。
 それにしても、変わりゆく自然を飽かず眺め、繰り返す季節に立ち会い、13年目を迎える。乙姫さまの歓待や、タイやヒラメの踊りを見たわけではないが、入笠や牧場は充分に竜宮城に値した。この上は、夢のように過ぎた歳月だが玉手箱を開けるまでもなく、時の経過をしっかりと認識しつつ・・・、ムーン、外から聞こえてくる地方選の選挙演説の影響を受けたかも。

 O里さん、分かります。なお、本は書店にはなかったのですが、入手します。恐らく、同書を勧めてくれた意図は別でせうが、正成の子、正行(まさつら)が辞世の歌を残した吉野の如意輪寺の山門も、「北面の御陵」も、懐かしく思い出します。合掌
  
 


コメント
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