Photo by Ume氏
そろそろ写真のような季節がやってきそうだ。炬燵の中から、きょうも実のない柿の木に来た椋鳥を見ている。何という品のない声で鳴くことか。「ギャーギャー」とも俗称される鳥である。
北極の上空に暖かい空気が流れ込み、しかもそこに居座ってしまったため、二分された寒気が押し出されるようにして日本列島の一部を覆い、それがしばらく寒い日のつづく原因だと気象予報士が解説していた。
ということは、北極の氷がさらに融け出す心配が強まる。それを案ずる人もいれば、喜ぶ人もいる。
前者は、海面上昇の影響を受ける太平洋諸島に暮らす人たちがその代表者のようになって、よくニュースで取り上げられている。
他方、こちらはあまり報道されないが、その恩恵に浴したいと願う人たちもいる。石油、ガス、鉱物などの地下資源開発に血道を上げる人たちや国、航路の商業化を目論む海運業関係者たちである。当然今以上に、環境問題や、領有権問題にも発展しかねない不安が潜む。
以前に、北極航路を開こうとして、試みのことごとくが悲惨な結果に終わってしまった不運な航海冒険者たちの話を読んだ。寒さ、飢え、悪天、荒れる海、迷路のような水路・・・。ユーラシア大陸と北米大陸を分断しているベーリング海峡の発見者であるブィトゥス・ベーリングも、病に倒れ船上で果てている。
毛皮、捕鯨から始まり、今では石油や天然ガスへと関心は移るが、気象の一大変化が皮肉にも、かつての人々の夢を現実化させつつある。それだけに、北極の未来を心配する本も出版されている。「北極大異変」(エドワード・シュトルジック著、集英社インタ)、関心のある向きは一読を。
Xmasも正月も、寒い冬が相応しい。逡巡の挙句に手に入れた山スキーで、この歳を押して雪の入笠に行くのが今は楽しみだ。
1年ぶりに年末年始の営業をすることにしました。また、12月最初の週末、14日のふたご座流星群の観測に合わせて上にいます。お出掛けください。
「冬季営業の案内(’17年度」は、前年のものを流用している部分もあって、段落や改行がおかしく、見苦しいかも知れませんが何卒ご容赦を。少人数の場合は一応ご相談ください。また他の団体と計画が合えば、少人数でも管理棟の予備の部屋10畳ふた間を利用することができます。