入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「春」 (34)

2017年05月06日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 Photo by Ume氏

 連休後半の3、4、5日は好天が続いたから「もう、充分に楽しんだだろう」ということか、きょうは曇天に時折雨の混ざる天気となった。野営場にも、辺りの山道にも人気はなく、山はまた本来の静けさを取り戻した。
 何をする気にもなれず、気が抜けたようになって権兵衛山をぼんやりと眺めていたら、茶色の落葉松林全体に赤みが加わり、気のせいかも知れないが林に活気を感ずるようになってきた。平面的なベターとした愛想のない色彩の上に、誰かが一本いっぽんの落葉松や、ダケカンバを丁寧に筆で描き起こしたように、森がこんもりとしてきた。
 たった一晩上に泊まっただけでも、その間にも季節は進んでいて、今朝上ってくれば第1砂防ダムの枝垂桜が咲き始めたし、第2砂防ダムの周囲の落葉松は、くすんだ緑の色がさらに新鮮な黄色を加えて明るさを増してきていた。ヤマザクラやミヤマザクラの開花も、あちこちの森の中で始まっていた。
 爛漫と咲くソメイヨシノがクレオパトラ役のエリザベステーラーなら、山桜はあえて・・・、黒田清輝が描いた「湖畔」の女性にでもなぞらえてみたくなる。季節的には大分早いが、「羅(うすもの)をゆるやかに着て崩れざる ―― 松本たかし」の句もまた頭に浮かぶ。
 しかしここまで連想してしまってはヤマザクラに悪いか。ヤマザクラに相応しい女性・・・、止めておこう。

 口直し。
 囀りへ 応える口笛 露天風呂  ―― TDS

 種平小屋夫妻は、ブログ「種平小屋」によれば、残雪の西駒ヶ岳に1泊で行ったようだ。きょうのUme氏の写真のような新緑が始まるのも、あと少し。古い「営業案内」を新しくしなければ。

 5月の大型連休、小屋もキャンプ場も余裕がありました。いい季節になります、お出掛けください。とりあえず、カテゴリー別「H28年度の営業案内」「続H28年度の営業案内」を参考にしてください 

 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする