『オオカミの護符』の世界へ

 会計の赤石さんが春先に図書館で借りた『オオカミの護符』(小倉恵美子著)がきっかけで、8月22日(水)に坪井・小島・赤石・荻田の4名で御岳山に行ってきました。

 上荻野を午前8時に荻田の車で出発して約2時間、ケーブルカー駅滝本駅駐車場に到着。
 ケーブルカーは「レンゲショウマまつり」の乗客で賑わい、最大斜度25度を上の御岳駅へ。
 そこから富士峰園地を今が盛りの花を見ながら徒歩で登り、産安社に。
 ここで三男家の第二子、私にとっては4番目の孫の安産を祈りました。
 すぐ下の展望食堂売店でお弁当を買い、御嶽神社を目指しました。
 馬場家御師住宅、神代ケヤキなどを見ながら参道を進み、商店街から随身門を通り、武蔵御嶽神社へ。
 参拝後、奥の大口真神社に手を合わせ、隣の、鹿の肩甲骨を灼いて農作物の出来を占う「大占祭」を行うところも見ました。
 正午は過ぎていましたので、長尾平の入口のベンチでお弁当を広げました。木陰のベンチは先客でふさがっていましたので、仕方なく陽の当たるところに座りましたが、思いのほか暑くありませんでした。
 当然と言えば当然です。経ヶ岳より標高が高いのですから……。
 午後1時前、ロックガーデンのハイキングをスタート。
 散策イラストマップに「長い急坂」と書いてありましたが、その通りで、これを下り、下から登ってくる人に「滝はまだですか」と幾度聞いたことか。
 ようやく着いた七代の滝で水に手を浸すとヒンヤリ。しかしすぐにウンザリ。というのは、その先から鉄ハシゴの登りが始まったのです。
 手すりを両手でつかんで、腕の力で重い身体を引き上げ、また引き上げ、いくつのハシゴを登ったことか。
 その先に現れたのは、巨大な岩山、その名も「天狗岩」。
 岩には鎖がついており、てっぺんに天狗が祀られているようでした。
 これに挑戦したのは、一番若い、といっても私と数カ月しか変わらない小島さん。
 大岩の横を下ると養沢川に出ました。川というよりは沢といった方がふさわしい流れでした。
 歩きやすいように整備し、その名も「ロックガーデン」。
 沢を上流に登りながら、西山の沢も、ヤマビルさえいなければ、整備して、散策コースをつくると、さらに登山者が増えるだろうなあと考えていました。
 途中、トイレがありましたが、清掃ができてなく、人出が多いのに、残念に思いました。
 二つ目の滝は、綾広の滝。近くには大木の「お浜の桂」がありました。
 滝の上の方を見ると空が見えます。最後の上りは、滝上までだなとホッとし、元気が出てきました。しかし、平坦な道に出ると右膝に違和感が。最初の長い下りの影響かでたようです。
 昼食場所を通り、随身門を抜けたところの商店街で、かき氷の旗にひかれて紅葉屋さんに入りました。
 午後4時10分の下りのケーブルに乗り、上荻野に7時前に無事帰着しました。

 『オオカミの護符』をもう一度読むつもりです。
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9月と10月の活動予定

☆9月の西山踏査登山
 9月16日(日) (雨天23日)
 上荻野分館午前9時集合
 (本厚木駅北口1番線午前8時20分発半原行き乗車、上荻野バス停下車)
 7月例会でマヤランを発見した華厳山と発句石のある高取山を巡ります。
 弁当・飲み物・雨具をご用意ください。
 参加自由。但し、事故は自己責任です。

☆10月の西山踏査登山
 10月7日(日) (雨天14日)
 上荻野分館午前9時集合
 華厳山・高取山
 
☆ヌバタマ(桧扇の種)採取
 10月13日(土) (雨天20日)
 上荻野車庫裏畑午前9時集合
 館山の育成場も採取します。 
 弁当・飲み物をご用意ください。

☆山中城跡公園バスツアー
 10月21日(日)
 JA荻野支所前 午前7時30分
 本厚木駅南口  午前8時
 会員5,700円 一般6,000円
 (マイクロバス代・通行料・入館料・食事代)
 箱根町立郷土資料館・元箱根石仏石塔群・箱根神社・山中城跡公園
 先着21名
 西山の登山ルートの一つである新四国88箇所石仏群のある松石寺の裏山は、後北条当時に上荻野を領した松田氏が寺に寄進したものと言われています。北条氏の家臣だった松田氏は、豊臣秀吉が小田原攻めをしたときに、駿河国山中城の城将を命じられ、厚木周辺の武士や百姓を引き連れて参戦しましたが、半日で落城してしまいました。
 400年前の遺構がそのまま復元されている山城は全国的にも非常に珍しいものです。堀や土塁が良く残っており、尾根を区切る曲輪の造成法,掛橋や土橋の配置など、箱根山の自然の地形を巧みに取り入れた山城の作り方など、目を見張るものがあります。昭和9年国の史跡に指定されています。
 ※ただ今参加者募集帳です。

☆お問い合わせは 
 事務局 電話046-241-8990 荻田まで
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8月の西山踏査登山の報告

 残暑厳しい8月19日(日)に、男女ともに同数の計6名で、登山道をふさぐ倒木や枯れ木などを片付けながら、高取山と華厳山を巡りました。
 いつもの通り、上分館に9時に集合して、上荻野浅間神社で登山の安全を祈り、用野道に入り、途中木陰を見つけては休みながら大沢に向かいました。
 大沢の高取登山口の獣害防護柵入口際の草むらに、幸先よくヒオウギの花を見つけました。
 ドアを開けて入り、水音が聞こえない南沢に沿って杉林を少し進み、高取北尾根に至る九十九折りの作業径路に左折しました。 松風草などが生い茂るところを抜けると、道は昨日の雷雨の影響がなかったのか、ほとんど乾いており、警戒していたヤマビルは、沢近くだけでした。
 坪井さんは、先月の大里さんに倣ってヤマビルを切るハサミをもってきましたが、ちょっと拍子抜けです。
 九十九折りと高取北尾根の合流地点でリックを背からおろしてひと休みしました。
 この先からは先頭を羽鳥さんに任せて、荻田は最後尾に回り、大たるみの大沢分岐まで、きれいな鳥の羽など拾いながらゆっくり登りました。
 高取山頂近くのタブの木群生地まで来ると11時を過ぎていました。
 一番遠くから参加の古川さんが、「皆が発句石に行っている間に、私はここで待ち、早お昼をするわ」と。
 そこで、皆古川さんにリックを預け、高取山頂、発句石へと。
 発句石広場に立つと、空気が澄んでいたので、スカイツリーや湘南平の上に大島が見えました。
 広場のヒオウギは、ひと株は花が咲いた跡がありましたが、他は鹿に食べられ根だけが残る状態でした。
 採石場はさらに拡大され、重機は先月よりも低いところに見えました。
 古川さんが待つところまで戻ると、彼女はリックを枕に横になっていました。風のある稜線の木陰、昼寝にはもってこいの場所です。
 正午前でしたが、弁当を広げました。赤石さんのきゅうりの浅漬けに、一汗かいた身体は喜んでいました。
 食後の果物ならぬお菓子は、石橋さんの宅配プレゼントの「かりんとう」と「焼き梅」。
 午後は、15分から活動開始。大たるみを1時間近くかけて華厳山に。
 山頂のベンチに腰をおろしてひと休みしてから、北嶺のヒオウギ広場に向かいました。
 ここのヒオウギは、先月の例会で、鹿に完全に食べられてしまったことを確認していましたので、その後の様子を見届けるために行きました。
 ヒオウギは根を残していますので、来年は鹿が来ないことを期待するのみです。
 この時期この広場で見かけるオニヤンマは、強い風に煽られていました。
 一服後、再び華厳山頂に戻り、コブのある楓の木の前で集合写真を撮りました。
 さあ、いよいよ、先月発見したマヤランです。
 華厳作業径路を慎重にその場所を探しながら下りました。
 下り始めてすぐに1輪のヒオウギの花が咲いていましたが、肝心な蘭は一向に見つかりません。
 ほとんど諦めかけていました。
 華厳尾根の北側が植林されたところの1番下が見えるところまで下りて来ると、白い札が見えました。
 札には「?蘭」と書かれており、まさしく先月我妻さんが目印に地面に刺して置いたものです。
 しかし、マヤランはありませんでした。
 跡形もない状態に、改めて先月の幸運を喜びました。
 それにしても、もっと頂上近いところと思っていましたが。いかにいい加減な記憶だったのか……。
 もっとも、先月は登りながら見つけ、今回は下りながら探すという、真逆なことでしたが。
 さらに下り、尾根道上の、風に煽られ根が浮き上がっているモミの木のそばにもヒオウギが1輪咲いていました。
 お花見会を開いた育成場のように大量にある花もいいですが、登山道で見る一輪のヒオウギの花はまた格別です。
 南沢近くまで下ったところにも数株のヒオウギがあり、緑の種袋や花を風に揺らせていました。
 3時過ぎに大沢に下り立ち、ヤマビルチェックをして、打ち上げ場所の館山に向かいました。
 8月の打ち上げは、スイカです。お盆にドンキで買っておいた2Lのスイカは、数日冷蔵庫に入っていたので、よく冷えていました。
 10月の「山中城跡公園バスツアー」の話などして、荻田の畑で朝採りした茄子・ピーマン・シシトウを土産に5時に散会しました。

 余談ですが、西山に生えている木々の名称でお世話になっているSさんが、『黄色いチラシ』8月号の小島瓔禮先生の「溝呂木の遺跡」を読まれ、我妻さんに、「旧姓は溝呂木だった」ことを知らせてきてくれました。さっそく先生にご報告です。 
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夏草と格闘!

 7月は、29日の「ヒオウギお花見会」の準備で、その後は8月5日まで午前中館山広場のヒオウギ育成場を公開していましたので、もう一つの育成場の神奈中上荻野車庫裏のヒオウギ畑は手入れができませんでした。

 5日にバザーで残った品物を5名の会員で片付け、9日に黄色いチラシのコレクションを保管するシャッター倉庫を新たに設置し、館山広場の片付けは一段落しました。

 そこで、10日から車庫裏の畑の除草に取り掛かりました。
 畑全体としては、まだ1日、2日かかりそうですが、ヒオウギの中は、昨日の午前と夕方、そして今日の午前中をかけて終了しました。
 畑が終わると、今度は館山広場のお花見会に使わなかったところの草刈りです。

 芭蕉翁が百姓だったらきっと、「夏草やああ夏草や夏草や」と詠んだことでしょう。
 
 
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8月の活動予定

☆月例西山踏査登山
 8月19日(日)(雨天26日)
 上荻野分館午前9時集合
 (本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車、上荻野バス停下車)
 大沢口から高取山と華厳山を巡ります。
 7月に発見した「マヤラン」を引き続き観察します。
 下山後、館山(やかたやま)広場で、スイカで打ち上げをします。
 もちろん、冷えた缶ビールもあります。
 参加自由。但し事故は自己責任です。
 弁当・飲み物・雨具等ご持参ください。
 日照りが続き、登山道が乾いていれば、ヤマビルはあまり出ません。

☆武蔵国御岳山ツアー
 8月22日(水) (雨天中止)
 御岳神社、レンゲショウマの花、ロックガーデンのハイキングなど
 『オオカミの護符』を読んだ会員数名が参加します。
 すでに締め切りました。

☆お問い合わせ先
 事務局 電話046-241-8990 荻田まで
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ドカンと一発!

 このところ当欄には、館山(やかたやま)広場のヒオウギの花ばかり載せていますので、今回は毛色を変えてみました。

 私の永年の夢は、この館山広場に『黄色いチラシ』の遊び場を造ることです。
 その資金稼ぎに、やくざな性分の私は、長いこと宝くじを買い続けていますが、一向に当たりません。
 そこで、生家の庭に転がっていた土管を立てて、そこに中国原産のアヤメ科の多年草の「いちはつ」(一八〈鳶尾〉)を植えて、〝土管といちはつ〟〝ドカンと一発〟と洒落てみました(写真)。
 そして、サマージャンボ宝くじ抽選日まで、毎日この前で手を合わせることにしました。

 ヒオウギの花も終盤に差し掛かり、すでに緑の種袋をつけたものもあります。畑の公開も残り2日間になりました。
 4日(土)、5日(日)と午前9時から正午までミニバザーも開きます。
 ぜひお出かけください。

 お問い合わせは、「西山を守る会」事務局 電話046-241-8990 荻田(おぎた)まで。
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4日(土)・5日(日)にミニバザー開催!

 8月4日(土)・5日(日)の2日間、館山(やかたやま)広場でミニバザーを開催します。
 時間は、午前9時から正午までです。
 バザーのほかに、ヒオウギ(桧扇)の苗100円、今年咲くヒオウギ鉢植え500円、ヒオウギの花をイメージしたアクリルたわし100円、西山絵はがき4種4枚セット400円、3種3枚セット300円、西山絵はがきが表紙カバーになっている渡辺ひろみ著の山の紀行集『山ふたたび』1,680円なども販売します。
 また、7月の西山踏査登山の際に華厳山で見つけた摩耶蘭(マヤラン)の写真も展示します。
 ご来場者には、もれなく、西山登山マップ、黄色いチラシ8月号、ヒオウギの種を差し上げます。
 
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