神奈川県厚木市荻野の高取山(通称「西山」)を乱開発から守るため活動している西山を守る会の活動状況をお伝えします。
西山を守る会の活動
ヒオウギ咲かせてみませんか。
このような公共の場に植えるヒオウギの苗を無償でおわけしています。
お申し込みは、事務局 電話046-241-8990 荻田まで。
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ヒオウギの苗販売中!
① 館山・黄色いチラシイベント広場入口(写真)
国道412号線平山坂上、織戸組採石場入口上
② 荻田印刷前・旧道花壇横
国道412号線神奈中上荻野バス車庫隣り
③ 車庫裏ヒオウギ畑
神奈中上荻野車庫裏
条件がよければ、秋には花をつけると思います。
1ポット1株100円です。
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「ヒオウギお花見バザー」と「とん漬バーベキュー」の報告
館山(やかたやま)てふ地ひあふぎ真っ盛り
解き散らすバザールの荷や玉の汗
値札書く何か言ひたき夏帽子
バザールへ天牛(かみきり)髭を立てりけり
来場一番乗りは、開店前に来られた女性5人組。聞けば、市民かわら版を見て来てくださったそうで、このあと塩川滝に回るとか。
バザールのほかに滝見へ行く客も
大谷夫妻は、園内でお孫さんとかくれんぼを。
子の笑顔いつも明るき雲の峯
お茶席にはヒオウギの実ヌバタマを思わせるお菓子を京都から取り寄せました。
烏羽玉(うばたま)や日除の下に茶を啜り
そのお茶を運ぶ我妻さんは、見慣れた山装束ではなく、浴衣姿。
藍浴衣をんな艶(えん)なるかげ曳けり
琉球大学名誉教授の小島先生と奥様も来てくださいました。お相手は、話題の豊富な同姓の小島さん(本文中の俳句の作者)にお願いしました。
緑蔭に小さき講座を設へし
4月に「西山界隈スケッチ会」を開いてくださった丹沢自然保護協会の中村好至恵さんは、上荻野車庫裏のヒオウギと西山三山をスケッチされてから、浴衣に着替えて、5人のお仲間と館山に。うれしいことに缶酎ハイの差し入れも。
バザー終了後は、毎夏恒例の荻野山中陣屋の逸話に遊ぶ「とん漬バーベキュー」です。
ドラム缶の半切りに炭をおこすのは男性の仕事です。
夏シャツの男たちまち漢(をとこ)ぶり
乾杯の音頭は、小島先生にお願いしました。
味噌漬の肉にも由緒夏料理
小原さんが育てたナスやキューリも。
もらひたる知恵もさまざま胡瓜もみ
宴半ばで22名の参加者が自己紹介をしました。
料理も、とん漬からシロコロ、焼そばへと。
バザー果て酌める面々風涼し
今回のイベントは「西山を守る会」と『黄色いチラシ』の共催で行いました。
会場となった館山は、老後の遊び場にと、30年前から仕事の合間に手を掛けてきたところです。
お茶席に木陰をつくってくれたヤマモミジは、永年の遊び友達だった石坂三雄さんの鳶尾の庭から移植したものです。私は、このモミジに「利甫(りほ)」と名づけました。これは、田代半僧坊遷座百年記念の「奉納百人一句」の監修をお願いした石坂さんの俳号です。
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8月の予定
☆月例西山踏査登山(参加自由)
8月8日(日) 雨天15日
上荻野分館午前9時集合
本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車
上荻野バス停下車
荻野高取山と華厳山のヒオウギの開花を楽しみに歩きます。
弁当・飲み物(暑い時期ですので多めに)・雨具等
事故は自己責任です。
下山後は、館山の黄色いチラシイベント広場に移動して、打ち上げ懇親会をします。
問合せは、事務局 電話046-241-8990 荻田まで。
8月8日(日) 雨天15日
上荻野分館午前9時集合
本厚木駅北口午前8時20分発半原行き乗車
上荻野バス停下車
荻野高取山と華厳山のヒオウギの開花を楽しみに歩きます。
弁当・飲み物(暑い時期ですので多めに)・雨具等
事故は自己責任です。
下山後は、館山の黄色いチラシイベント広場に移動して、打ち上げ懇親会をします。
問合せは、事務局 電話046-241-8990 荻田まで。
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『ヒオウギお花見バザー」の宣伝 ⑤ 準備OK!
本日(17日)新聞折込みの「近辺生活情報」(成井新聞配布区域)にも掲載しました。
京都の亀屋良長さんから烏羽玉も午前便で届きました。
会場の館山(国道412号線平山坂上)はヤマビル生息区域ですが、今週2度目の草刈りをして、住処を取り払いました。
開催時間は、午前11時から午後2時までです。イベント終了後の午後2時以降は、会員のみで、毎年恒例の豚漬けバーベキューをします。時間内にご来場できない方でも、午後5時までは、花を見ることはできます。
もう一つの育成場の神奈中上荻野車庫裏の畑は、花が多く、いつでもご覧いただけます。こちらは西山三山が正面に見えます。ぜひご覧ください。絵の得意な方は、ぜひスケッチを。
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『ヒオウギお花見バザー』の宣伝 ④ 看板立てたゾー!
本日(10日)は、皆様をお迎えするために、会場で1日草刈りをし、入口に大きな看板を取り付けました。
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『ヒオウギお花見バザー』の宣伝 ③ 絵手紙愛好者に
ぜひ今回のイベントに参加してヒオウギの花を描いてください。
『ヒオウギお花見バザー』は、7月18日(日)午前11時~午後2時まで
場所は、国道412号線の厚木市と愛川町の境の平山坂上の黄色いチラシイベント広場です。
バスをご利用の場合は、本厚木駅1番線乗り場で、半原行き乗車、平山坂上バス停下車徒歩3分です。本厚木から30~40分です。
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平成22年7月月例西山踏査登山報告
上分館に9時に集合し、浅間神社から神奈中車庫を通り、車庫裏のヒオウギ畑に行きました。
畑によったのは西山に移植する株を取るためですが、もう一つ、開花が始まったばかりの様子と、その後ろに連なる西山三山を鈴木さんのカメラに収めてもらうためでもありました。
スコップで2年以上経過した株を掘り起こして、土を振るい落としました。去年までは、ポットの苗を山に運んでいましたが、これでは土の重さやがさばって数多く運べません。回を重ねると知恵が付くものです。土を落としても、梅雨時のこの時期はその日のうちに植えれば100パーセントつくのです。
登山口は、西山三山の登山には最適な大沢登山口です。ゴルフ場と山の境で一息ついて、いざヤマビルの住処へ。
今回は、華厳尾根に沿った水源の作業径路を利用しました。この道筋では、通るたびにヒオウギの種を振り蒔いていたので、経路の真ん中に生えてきたものもありました。
七月の山に溺れんばかりなり
尾根に気の乗らぬ重き身山法師
見下ろせる沢に水木の花盛り
いつも最後尾を歩く大谷さんが、今日は本調子ではないようです。
夏風邪とひと言君の咽(のど)しめし
まあ、彼は、いつもポケットに、特別な気付け薬を忍ばせているので・・・。
登りながら、日当たりの良さそうな所を見つけてはヒオウギを植えました。
11時20分に華厳北峰のヒオウギ広場に到着。ヒオウギは大分大きくなっており、これなら間違いなく今夏は花をつけるでしょう。
射干(ひはふぎ)や修験の道に旅ごころ
ここは山椒の木も多くあります。
行者みち外(そ)れだしぬけに青山椒
ヒオウギを植えている最中も、イボタの白い花を見ながら昼食をとっている間も、我妻さんは山椒の実摘みに懸命です。見かねて、昼食を済ませた男たちも高めの枝に手を伸ばして、しばし青い実摘みをしました。
午後2時ごろから雨という天気予報を気にしながら、広場を発ち、先月見つけた大たるみの2箇所のヒオウギ群生地を目指しました。
ここのヒオウギの鹿の食害は端っこの一株のみで、中には花芽をつけている株もありました。この状態なら2~3週間のうちに咲き出します。
高取山頂には、大谷さんが春に種を蒔いたものが発芽していました。
月例登山の楽しみの一つは、発句石移設広場の投句箱を開けることです。今月もありました。
西山に癒され歩く山倶楽部
西山の緑帰らずみな悲し
にしやまの無情すぎるどうするの
緑濃い西山削る人の業
採石場を見下ろすと、そこは先月より深く広くなっていました。寿年さんと同じ飯山の小島さんは、先輩の「老鶯」にかけて、
老鶯も聞かず終ひや発句石
土曜日ですが、採石場の音が聞こえます。
夏霧の消してはをらず重機音
旱(ひでり)の地拡がるばかり工区殖ゆ
夏燕めった切りせし山痩する
竹煮草あらたに生めり崩壊地
下山しようと折り返し、高取山頂を通り越し、倒木が目に付くタブノキ群生地に差し掛かると、脇田さんが、発破の振動で木の根が緩み、今までは持ちこたえられた風にも負けてしまったのではと。この説には説得力があります。
発破の振動は、里でも感じられるのですから、一番揺れやすい尾根では相当なものでしょう。
発破音灼くる走り根盛り上がる
下山は高取北尾根に。ここには写真のような見るからに毒々しいキノコがいろいろ生えていました。途中から作業径路に入りました。
キビタキや沢へ一気に九十九折 (原作のキビタキは漢字)
獣害防護柵の扉を開けてゴルフ場に。今朝の大沢登山口です。沢にかかるカート橋から沢を覗くと、
水の面に波のごときをあめんぼう
歩道より低い沢に生えているネムノキはちょうど目の高さで花がよく見えます。
風になほ紅ぼかしをり合歓の花
用野道を歩きながら、鈴木さんが、夏の低山は意外ときついですねと。山男の彼をして・・・。
上分館に戻り、トイレ休憩した後に、車で平山坂上の館山の黄色いチラシイベント広場に移動して打ち上げ懇親会をしました。
ビールを手にする前に、人手のあるところで「ヒオウギお花見バザー」のテントを立ち上げました。傍らのヤマモモの木が赤い実をつけていましたので、口に含みました。
楊梅(ヤマモモ)や空の湿りに山終へる
車で来た私は、冷えた缶ビールの誘惑には負けませんでしたが、我妻さんが持って来てくれた、獺祭(だつさい・カワウソの食卓)という名の山口の大吟醸には・・・。
華厳産の山椒で彼女が作ったジャコ山椒を肴に。
詩ごころや獺祭の名の冷し酒
途中から、小原さんも加わり、バスを1台遅らせて、飲み干した缶ビールなどを片付けて散会しました。
小島さんは、後日、脇田さんらを市内某所を案内する約束があるようでした。
再会を約しぺしぺし缶ビール
俳句は小島さんのものです。
手前味噌で恐縮ですが、きっと会員たちは日ごろの行いがよいのでしょう、今回も濡れるほどには降られませんでした。
真夏のヒオウギ開花を期待し、発破と倒木の因果関係を考えた山行でした。
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