ハンターのプレゼント

 1月29日(日)に、まだ積雪の残る西山に、山の絵を描かれる中村好至恵さんと、会員の我妻さんと木下さんの3人が登りました。

 中村さんは、1週前の月例会に参加する予定でしたが、体調不良で見送り、華厳ヒオウギ広場から眺められる雪の丹沢連山を描き損なっていました。
 また、地元の木下さんは、前日の大雨と雪の残る山を見て、延期だろうとの判断で、やはり参加しませんでした。

 3人は、下山後、館山広場で選定した梅の枝を片付けていた私のところに写真の鹿の角を届けてくれました。

 2週連続で雪の西山を歩いた我妻さんから、今回は、雪が降った後に雨が降らなかったので、前回より歩きやすかったとの報告があり、前日に、アイゼンを持っていくようにアドバイスしておいた木下さんは、必要なかった言っていました。

 このような、いろいろな状況での現地踏査の蓄積が、会の大きな財産になります。

 寒さに震えながら弁当を食べた前週とは違い、ヒオウギ広場は暖かく、中村さんは、2枚の絵を描き上げたそうです。どんな絵か楽しみです。

 鹿の角は、華厳から高取に向かっているときに出あった3人のハンターからいただいたそうです。
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1月の西山踏査登山報告 その5

 登山前は雲が厚く、参加者も少ないので、打ち上げ場所は、事務局の建物内と予定を変更しましたが、大沢に降り立つと、空はすっかり晴れ渡り、寒さも和らいでいました。

 そこで、当初の予定通り、館山広場で打ち上げをしました。

 渡辺さんが、濁し酒「五郎八」を持ってきてくれたので、まずこの栓を開けました。
 あらかじめ作っておいたお汁粉を温め直し、餅はその場で焼きました。

 小原さんが、花上元代表の畑で作った大根を、赤石さんが、畑の隣の家からいただいたユズと一緒に漬けた漬物が、ひと汗かいた体と甘いお汁粉を食べた舌には、何ともピッタリでした。

 この日、我妻さんが、『新ハイキング』のバックナンバーの内から、相州アルプスと鳶尾山のハイキングコースを紹介している号を17冊持ってきてくれました。
 その中の1冊、昭和38年5月号の42頁から43頁にかけて、堀部清文さんが「仏果山から飯山♨へ」のタイトルでコース紹介をしていました。
 「高取山頂は平らに長くて道の左にある三角点は見落しがちなところだ。……山頂から15分もヤブを降れば露岩に出あうが、その岩にはこんな句が彫られている。 老を鳴く 鶯もいる 若葉かな  こんなヤブ尾根にと思えば不自然な気もする。……」
とあります。
 堀部さんは「発句石」という呼称はご存じなかったようです。また、江戸時代文化9年の芹江の句ではなく、その裏面に彫られた昭和の寿年の句を紹介しているのは、まだ彫られて間もないから目についたのでしょう。

 堀部さんの経歴はわかりませんが、昭和38年の時点で、西山が飯山温泉や厚木市の観光資源であることを証明している市外部の方がいらっしゃるのに、この仏果山・経ヶ岳から続く稜線厚木市道を、採石業者の都合に合わせて、使われていない市道と決めつけて、廃止・付け替えした山口元市長をはじめ、道路課の職員、市議らには、あらためて、怒りを覚えます。
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1月の西山踏査登山報告 その4

 帰路の華厳尾根は、雪を覚悟していました。
 しかし、作業径路にはあるものの、尾根筋にはありませんでした。そこで、急坂ではありますが、尾根を降りることにしました。

 猟犬が、幾度となく寄ってきて、まるで道案内をしてくれているようでした。
 これをハンターは見逃しませんでした。登山者など相手にしていないで、さっさと獲物を探せてとばかりに、犬を叱りつけていました。
 間もなく、そのハンターも、猟をあきらめたのか、私たちを追い越して下って行きました。足元を見ると長靴です。そこで、その背中に、スパイクがついてるのと、声をかけました。

 ネジキのある辺りまで下ると雪がなくなり、作業径路に入りました。ここでこの日6枚目の樹木札をシロダモに付けました。

 北沢に降り立ち、アイゼンを脱ぐと、落ち葉が刃に刺さり、まるで草鞋のようになっていました。沢水で洗い落とし、堰堤を越えて、大沢に出ると、鳶尾山の猿追い払い隊の男性二人が獣害防護柵に沿って歩いていました。

 ハンターの皆さんの基地になっている橋まで来ると、隣の自治会の萩原さんが、小川さんも来ているよと、声をかけてきました。山の上で、小川さんの定位置に彼がいなかったので、今日は小川さんは休みと、私が聞いたから。用事がすんで、本日の獲物はいかにと、期待して打ち上げに駆けつけたのでしょう。

 朝曇っていた空が、すっかり晴れあがっていました。我妻さんが、打ち上げは、館山がいいわと。
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1月の西山踏査登山の報告 その3

 華厳山頂のポストに登山マップを補充して、昼食のヒオウギ広場に移動しました。その際に、双耳峰の真ん中から見えた丹沢の連山には、雲が横たわり、美しい表情を見せていました。思わずカメラを取り出しました。

 ありがたいことに、手造りのベンチの雪は解けていました。これに座り、積雪と寒風に鼻水を垂らしながら、急いで弁当を食べました。

 見慣れた丹沢の連山も、いつもと違う表情です。目の前の、ひと際白く見える山が蛭ヶ岳でしょうか。中村好至恵さんに描いていただきたい景色でした。

 昼食後、広場のイボタの木と華厳山頂のアブラチャンに、樹木札を取り付けました。
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1月の西山踏査登山報告 その2

 「犬は喜び、庭駆け巡る」という歌詞の童謡がありますが、積雪の西山に、顔なじみのハンターたちが先に入っていました。
 私たちが「高取北尾根」と呼ぶところを、彼らは「長尾根」と呼んでいます。そのヤマツツジ平まで登ると、猟犬が追い上げる獲物を待つ第1ハンターを発見。寒風の中に。
 私たちは、熊棚があったウワズミザクラの木に持参した樹木札を、かじかむ手で取りつけました。少し上の、リョウブとダンコウバイにも。ここには、若い第2ハンターが。
 高取の稜線から華厳方向には、ハンターの足跡がありましたが、発句石側には、人の踏み跡はなく、小さな獣の足跡とモミジの落ち葉が積雪に趣を添えていました。
 発句石移設広場は、一面まっさらな雪に覆われていました。
 ここに立って、ふと、風がなくなったことに気づきました。薄日も差し始めました。投句箱を開けると、埼玉県鴻巣市の高巣さんの「冬麗や 海を見渡す 発句石」が入っていました。
 遠方から来てくれたことに、まさにこの場所にふさわしい句に、気分を良くして、華厳山まで、スノートレッキングを楽しみました。途中、第3ハンター発見。
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今朝の西山三山

 昨夜(1月23日・旧元日)の雪が里にも積もりました。
 写真は事務局(荻田印刷)の前から撮りました。
 国道412号線(写真手前)に積もった雪は、凍ってしまい、車は、そろりそろりと走っています。
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1月の西山踏査登山報告 その1

 1月22日(日)月例日の前日は1日中横殴りの雨が降り、その前日は山に雪が積もりました。その上、この日の天気予報は、午後3時頃まで雨が降るとのことでした。
 朝7時、横浜の我妻さんから、「雨降っていますか」とのメールが入りました。夜半まで大降りだった雨も、夜中に目が覚めた時には止んでいましたので、「おそらく、もう降らないでしょう」と返事をしました。
 案の定、分館に集まったのは、横浜の渡辺さんと我妻さんの二人だけでした。
 弁当を買いに寄ったセブンイレブンの三好さんも、「こんな天気でも行くの」と言っていましたが、地元の人は来ないのは、もっともなことです。
 でも私は、1年中登っているので、なるべくいろいろな状況の山を見たいのです。積雪の西山を体験する好機を逃したくなかったので、予定コースを変更して、一番安全と思われる高取・華厳ルートで実施しました。
 (写真には、雪に覆われた発句石移設広場と白山や湘南平などが写っています)
 
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明日22日の月例登山について

 1月22日の西山踏査登山についてお知らせします。

 天気予報では、朝方に雨が止むとのことですので、明日の午前7時に雨が上がっていましたら、実施します。
 ただし、山の3合目以上に雪がありますので、コースは変えて、高取と華厳のみにします。
 おそらく、雪は凍ると思われます。大変滑りやすい状態になると思われます。足腰に自信のない方は、参加を見合わせてください。
 参加される方は、アイゼンをご用意ください。
 曇りの予報ですが、気温は上がるようです。
  
 写真は、22年2月例会のときのものです。このときは、雪は少なく、当日は晴れましたので、スノートレッキンが楽しめました。
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西山登山記念に!

 昨日(18日)、「森の遊歩隊」の8名が下山後、事務局に立ち寄ってくださいました。

 過日、12月7日に、男女1組の登山者が事務局に来られたことをこの欄に書き込みました。その時、長話をしたのですが、名前は聞きませんでした。
 その方から年末に手紙をいただき、「森の遊歩隊」の益田さんと知りました。同時に、1月18日と22日に華厳山と高取山の山行を計画していること、下山後に当方に立ち寄ることなども。

 一行は、午後4時ごろ、荻田印刷(事務局)に来店され、「西山絵はがき」を買ってくださいました。
 当方は、ヒオウギ種セット、登山マップ、黄色いチラシを皆さんに差し上げました。

 印刷機械が回っていましたので、長話はできませんでしたが、うれしいひと時でした。ありがとうございました。
 
 なお、森の遊歩隊の皆さんは、上荻野バス停より1つ半原寄りの、上荻野車庫前バス停を利用されました。ここですと事務局の荻田印刷は目と鼻の先です。また、西山3山が最も美しく見える場所でもあります。

 (写真は、中村好至恵さんの「西山絵はがき」4枚組セットです。このほかに、ヒオウギの花とヌバタマなどの3枚組セットも販売しています)
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発句石誕生200年!

 今朝メールを開くと、絵はがきを寄贈してくださった中村好至恵さんからの便りが入っていました。

 それによると、友人と二人で3日に高取山と華厳山を歩いたそうで、その際、その友人が参加しているある旅行会社の山のスクールで昨年西山に登った時に、トラロープに躊躇して、発句石は見なかったとありました。

 昨年正月に開いた「結成7周年の集い」に参加してくれたパタゴニア横浜店の女性たちも、トラロープがあったので発句石は見なかったと言っていました。

 発句石は、厚木市の指定文化財にはなっていませんが、それに準ずるものとして、採石許可条件で特別扱いになっているのです。

 採石業者には安全管理者としての責任があります。そのためにトラロープが張られているのでしょう。

 月例登山のたびに、トラロープを越えて、発句石を見に行っている私は、先方には先方の立場があり、当方には郷土の宝を見る権利があるという認識です。

 今年は、文化9年(1812)に発句石の記念集『うめこよミ』が作られてから200年の記念すべき年です。

 西山に登ったら、ぜひ、トラロープを越えて、発句石を見てください。そこには投句箱が設置してあります。箱の中には投句用紙が入っています。これに1句したためてください。 

 (写真は、昨年10月の例会の際、発句石移設広場で写したものです)

 
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