いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

運命共同で沈むのか。 believe a sinking of fate cooperation

2011-07-07 20:02:49 | 日記
 (1)毎日、毎日、首相、内閣、政府が何かを話せば、統一した方針もなければ好き勝手に言いたいことを言い合って、首相と閣僚がですよ、足の引っ張り合い、相手(国民)のいることなど度外視した閣内崩壊を演出してみせて、完全に政治の「体」(てい)を成していない。

 この首相の勝手放題、①10年の参院選での突然の誰も知らない消費税増税論議で幕をあけて、福島原発事故では脱原発、再生可能エネルギーへの転換を目指すプロセスとして②太陽光発電大量導入の基本方針を担当(経産)大臣にも伝えずに政府の方針として国際首脳会議(G8)で打出して、原発事故から数か月経過してからこれまた唐突に③浜岡原発の稼働停止を中電に要請する。

 それ以外の原発については、安全性に危機的状況がないとして原則稼働を認める方針を示しながら、今度は担当大臣が地元首長と原発再稼働に向けて話し合いをしたところに、④安全性の確認に問題があると担当大臣の「独走」を批判して、原発ストレステスト(過重負荷による機能テスト)の実施、再稼働の条件を打ち出した。

 そもそも担当大臣の原発安全意思(これも不可解)を「共有」していると、首相が表明していた矢先だった。責任ある立場なら、本来、発言順序が逆であった。
 この二転、三転入りくんだ不可解な迷路解答(maze solution)は組んずほぐれずのあきれるばかりで、担当大臣の「今さら、何を言っているんだ」バトル発言の始末だ。

 (2)太陽光発電発言以来の「意思不通」内閣の結果だ。必要なことを、必要な時に、必要なだけ表明できない首相の有り様を見ていると、結果的には、これはもう誰かに操られた後追い服従首相以外の何ものでもないものだ。

 そう見ると、通常考えればすでに退陣しても不思議でない当然の政治状況の中でも、この首相が平然と続投を、ひょっとしたら9月以降の居座りも考えられるバックグラウンドだ。
 一時、党幹事長をはじめ執行部が職を辞しても首相の退陣を迫る勢いも見られたが、震災復興を目の前にして政治空白があまりにも不利益と見られたのか、頓挫してバックグラウンド首相の国益に反したやりたい放題の始末だ。

 (3)さて、直近世論調査での内閣支持率は19%、これでも決定的な国民意思とは受け取らない首相、そしてこの国民意思を問題ともしない不干渉の与党、内閣だから、ここは世論調査でさらに踏み込んだ「決定的」な国民意思を示す以外に民主主義政治の蘇生はない。

 内閣支持率19%の人に聞いてみたい。
 国民当事者は、政治責任の誰の話を聞いて信じて行動、対応していいのかわからない。国民生活第一の政治は、①政治とカネ、②マニフェストの中止、後退、修正、③党内抗争、④普天間基地移設、⑤尖閣中国漁船問題と重要政治課題は何ひとつ解決も進展もせずに放置したままだ。
 震災復興にかけると言った首相任命の復興相は9日間で引責辞任、原発事故収束も技術力不足で不透明のままだ。経産相も、閣内不統一、首相からの批判に自らの辞任を示唆した。

 同じ国民だから、運命共同責任で沈む(sinking of fate cooperation)のがいいと考えているのだろうか。
 

 

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