ベラルーシの部屋ブログ

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2024年3月27日。ウクライナ侵攻から764日目

2024-03-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2024年3月27日。

 ロシアの治安部隊はモスクワ郊外の物流倉庫で今日、5000人の移民労働者に対して抜き打ち検査を行いました。この検査でイスラム系移民38人が滞在登録の不備などを理由に摘発されました。
 独立系メディアによりますと、軍事事務所に連行された人もいて、ウクライナとの戦闘の前線に送られる可能性があります。 
 兵士不足を補うために、ロシアの移民(外国人)に武器を手に取らせて、戦争に巻き込もうとしています。

 22日のテロの実行犯の出身国とされるタジキスタン系移民が運行するタクシーでは、乗車拒否が頻発しています。
 タジキスタン人男性は差別されないようにひげをそり始めているそうです。

 ロシアのイスラム系住民は2500万人、移民労働者は600万人といわれています。
 こんな数の労働者を差別して、ロシア経済はどうなるのでしょうか。
 国民の移民排斥感情が膨れ上がったのは想定外だったのでしょうか。ロシア大統領は「排外的な愛国主義は国を破滅させる」と述べ、国民を牽制しています。
 容疑者がタジキスタン人だったことを知ったとき、こうならないように、「いや、黒幕はウクライナだからね。」とロシア大統領は繰り返したのではないでしょうか。
 もっともイスラム国が犯行声明を出し、容疑者を拷問していたことに対してロシアへの報復を宣言しているので、泥沼化の様相です。

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