ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

被爆対策。摂取したほうがいいもの。

2011-03-15 | 放射能関連情報
 続きです。風評被害を懸念する声が上がっていますが、私も神経質になる必要はないと思います。(これについては後ほど改めて更新します。)

 体を洗いましょう(除染)といった対策は、非常に大事で、被爆を防ぐ第1歩です。
 しかし、次に問題になるのは内部被爆です。つまり体の表面ではなく、体の内部に放射能が入ってしまうことです。
 これをできるかぎり減らすにはどうしたらいいのか?
 分かりやすく言えば、放射能が入りにくくする、そして体の新陳代謝を高めるといいわけです。
 具体的には・・・

・ペクチン。そのほか食物繊維。体内に吸収した放射能を排出促進する作用があります。私が知っている限りでは、今世界で一番効率よくペクチンが体内に出るのは「ビタペクト2」です。要するに胃や小腸で、ペクチンが放射能性物質を吸収し、体外に出してくれます。
 とは言うものの、日本ではビタペクトは売られていないので、ペクチンを多く含む食品、りんご、ココアなどをできるだけたくさん摂るようにしてください。

・ビタミンA、C、E。細胞内に放射能が入り込むのを防ぐ働きがあります。

・フラノボイド。同様に細胞内に放射能が入り込むのを防ぐ働きがあります。また免疫力を高めます。赤ワインに多く含まれていますが、アルコールの摂取はよくないと言われているので、緑茶などのほうがいいでしょう。

・アルギン酸ナトリウム。要するに海草のことで、昆布などの表面のぬるぬるした部分がアルギン酸ナトリウムです。特に褐色の海草のほうがいいようです。(昆布など。)体内に吸収した放射能を排出促進する作用があります。
 さらに体によいカルシウムと放射能性物質であるストロンチウムが結合するのを分離させる働きがあります。
 
・炭素系合成腸内吸着剤。つまり木炭のことです。日本人も昔は腹痛に効くということで、炭を薬にしていたのですが、現代人にはなじまない方法ですね。ベラルーシは炭が薬品として飲みやすく製品化されて薬局で廉価で売られているのですが・・・。
 ただこれは短期使用に限ります。最長2週間で服用をやめるほうがいいです。

・フェロアシン化鉄製剤。プロシアン・ブルーのこと。セシウムが体内に蓄積するのを防ぐ効果があります。しかしこれも、日本では顔料として使われていて、薬品としては商品化されていないようですね。
 放射能汚染された土壌改良にも使われますが、日本ではどうも、実用化されていないようです。(その必要もなかっただろうし。)

・被爆後、貧血になる人が多いです。鉄剤を飲んでください。

・セレンには免疫力を高め、さらに放射線防御の働きがあります。

・たんぱく質に含まれる必須アミノ酸。セシウムやストロンチウムの体内蓄積量を減らします。 

・カリウム。これが不足すると体内にセシウムが蓄積しやすくなります。普段からカリウムの多い食品を摂りましょう。バナナ、干しぶどう、ココアなどがいいです。

・ベラルーシではローズピップの実が含むビタミン群が、免疫強化に効果があるとして、すりつぶしてペースト状にし、砂糖を混ぜたシロップを各薬局に置いています。どれほどの効果があるのかは、はっきりしていません。
(私は糖分の取りすぎになってしまうと思っているので、生の実そのものを食べていますが、毛がいっぱい生えていて、少々食べづらいです。あと実を乾燥させたものをハーブティーにしています。)

 利尿剤や下剤は効き目がありません。
 アルコールの摂取もよくありません。

 ここまでいろいろアドバイスしてきましたが、言いたいことがあります。一つは上記の事柄は、いつもSOS子ども村でビタペクト2を渡すときに口を繰り返して言っていることです。
 もう一つは、結局、普段から放射能に強い体を作っておきましょう。食育は大事! ということです。
 普段から規則正しく、バランスの取れた食生活をして、体の中を強くしておけば、被爆などそんなに恐ろしい物ではない、と思います。
 ふだんはいつも栄養の偏った食事ばかりしていながら、被爆の怖れが出た途端、あわてて昆布を食べたりしても遅いのです。
 大体、被爆する、しないに関わらず、健康的な食生活を送ったほうがいいと思いませんか?


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