先日、ネットで放射能関連のテーマであれこれ検索をしていたら、偶然ある日本人の方のブログを読むことができました。
それを読んでいろいろ思うことがありましたので、このブログでも私の意見を書きますね。
まず、やはり日本とベラルーシは社会体制がちがう、ということです。
弊訳書「自分と子どもを放射能から守るには」78ページの「ペクチンがとれるベラルーシのお菓子」について読者の方の中には
「チェルノブイリ原発事故が発生してから、ペクチンがセシウム排出に効果があるということで、ペクチンをたくさん入れたお菓子を作り始め、バンバン宣伝している。ベラルーシ人もみんなそれを知っていて、そのお菓子をどんどん買って、子どもに大量に食べさせている。」
というように誤解している人がいるかもしれない・・・と思いました。
ベラルーシはですねえ、日本のような資本主義の経済体制の国ではないのですよ・・・。
だから日本人の皆さんがある日ベラルーシで暮らし始めたら、びっくりするようなことがベラルーシでは当たり前のように起こります・・・。
あるいは日本では起こって当たり前のことがベラルーシでは起こりません。
ここでは詳しく書きませんが、お菓子に関して言えば、パッケージに「放射能排出するペクチン配合!!!」といった宣伝文句を印刷しているような商品はベラルーシにはありません。
またテレビCMなどで同様にペクチンの作用を宣伝しているお菓子はありません。
「ペクチンが入っているから、我が社のお菓子は放射能排出に効果ありです!」
と宣伝しているような企業はベラルーシにはありません。
ベラルーシに住み始めて17年になりますが、そのようなペクチンが放射能排出に役立つ、と言ったことを宣伝している食品会社の広告やCMを目にしたことは全くありません。
また弊訳書で「べクチン入りのお菓子を放射能排出に効果あり、と企業も宣伝しているし、国も国民に対して推奨している。」といったことは書いておりません。
弊訳書で紹介しているベラルーシのお菓子は昔から売られている駄菓子です。(日本で言うところの金平糖やかりんとうのような感覚でしょうか。)
ペクチン入りのお菓子はチェルノブイリ原発事故が起こるずっと前から売られています。
日本でもマーマレードジャムが売られていますよね。 あれにもペクチンが含まれていますが、福島第1原発の事故発生前からずっと売られているのと同じです。
ペクチン入りのお菓子を子どもに食べさせているベラルーシ人のお母さんはもちろん事故前からもいますし、事故後もいます。
3.11前からマーマレードジャムが好きでパンに塗って食べている日本人がいるのと同じです。
ただ以前はペクチンと放射能排出の関係について、誰も知らなかったし、今でも知っている人と知らない人がいる、ということです。
ベラルーシでこの駄菓子にはペクチンがたくさん含まれているからあえて買って子どもに食べさせている、という人は、知識や教養のある人です。前述のような企業による宣伝などがされていませんから、知らない人は知りません。
どうせお菓子を買うなら、体に悪い食品添加物が入っているお菓子より体にいいお菓子を買うほうがいい、ということで、私はボランティア活動で、ベルラド研究所はパンフレットなどを通じ、ベラルーシの一般人に知ってもらおうと努力しています。宣伝というものではなく、ペクチンが入っているお菓子を子どもに与えましょう、という食育指導です。
こんな食育指導を日本人に対しても言うようになるとは、福島第1原発の事故前は想像もしていませんでした。
ともかくベラルーシではペクチンについて知っているお母さん、新たに知って信じるお母さんは意識してペクチン入りのお菓子を子どもにあげています。しかし知識のない人、信じてない人は意識して、「ペクチン入りのお菓子」を子どもにあげてはいません。
単なる「おいしい駄菓子」として子どもにあげているだけです。
「そんなに体にいいお菓子なら作っている企業もバンバン宣伝するのではないか? どうしてそうしないのか?」
と思う人もいるでしょう。しかしこれこそ日本人的発想で、ベラルーシでは起こらないことなのです。
一言で非常に簡単に表現するとすれば「商売っ気がない」んです。
それからペクチンを多く含んでいるお菓子と言っても
「この駄菓子を1個食べただけで、体内放射能が消える」わけではありません。
お菓子はあくまでお菓子であってサプリとは違います。
また「ペクチン入りお菓子に放射能排出効果大!」といったことを私は言ったことはありません。
またベルラド研究所もそのようなことを発言したことはありません。
ベルラド研究所が作っているパンフレットでも、弊訳書「自分と子どもを放射能から守るには」にもそのようなことは記述されておりません。
それから私もベルラド研究所も、「ペクチンさえ飲んでいれば、セシウム被ばくしてもいい。」などと発言したことは一度もありません。
SOS子ども村での活動においても、ビタペクトを子どもにあげるだけではなく、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーも併せて配布しています。
それはビタペクトを飲んで、体内のセシウムが排出されても、食事で再び被ばくしたら元も子もないからです。
つまりビタペクトを飲んで排出すればいい、という考えだけではない、ということです。
残念ながら被ばくしていることが分かった場合はビタペクト(ペクチンサプリ)を飲んで早く排出しましょう。そして再び蓄積しないように調理などに工夫をしましょう・・・この二つの考えが両輪となれば、セシウム被ばく対策として前進できるけれど、一つだけでは片手落ちだとチロ基金は考えているからです。
ベルラド研究所は、ベラルーシ政府が定めた食品の基準値について子ども向けの食品、1キロ当たり37ベクレルでも
「多すぎる。ゼロにするべき。」
という意見です。「自分と子どもを放射能から守るには」の38ページにもそのことが記されています。
このような意見の持ち主が、
「ちょっとぐらい被ばくしてもペクチンさえ飲めば大丈夫。うちが作っているペクチンサプリを買って。」
と言うでしょうか?
また放射能汚染地域に住んでいる人に対して
「住み続けても大丈夫。ペクチンさえ飲めば住めますよ。だから移住など一切しなくていい。」
といった発言も私もベルラド研究所もしたことはありません。
もちろん強制的に退去しなくてはいけない地域もありますが、それほど危険ではないけれど汚染されている地域、あるいは低汚染地域にも関わらず、体調が悪いなどの症状が出ている人もいます。
すでに体の不調が出ている人には移住や保養をお勧めします。それに加えてペクチンサプリを飲むことを勧めます。
発症したわけではないけれど身に危険を感じており、移住したいと思っている人は移住したらいいと思います。
しかし移住をするのは難しい問題です。思い立ったので明日実行! というわけにもいきません。
特に日本は人口密度が高いし、土地も家賃も高い。仕事も簡単にやめられない、すぐに新しい仕事が見つかるか分からない、子どもも年齢によっては気軽に転校したくない、という場合が日本人には多いと思います。
しかし放射能は目の前にあるかもしれない・・・
このような人に対して、すぐ移住しないのは呑気である、と思う人もいるかもしれません。そんなことを直接言うと、今度は人間関係がギクシャクしてしまうでしょう。
私は心配な人は今日からすぐできる対策、簡単にできる対策は実行してほしいと思います。
とにかく被ばくは避けるべきです。特に小さいお子さんほど被ばくしないようにしないといけません。
が、こんなこと、いちいち私に言われてなくても誰でも分かっていることです。
問題なのは測定をしてみたら、被ばくしていることが分かった場合です。
もう被ばくしたから、と白旗を上げてあきらめるのでしょうか?
何も対策はないのでしょうか? それとも対策があるらしい、と知っているけれど何もしないのでしょうか?
私はあきらめる前にペクチンを飲むことを勧めます。でも強要するものではありません。
日本人の皆さんそれぞれご自分のご判断に沿った方法で、放射能の排出をしてください。
あるいは「何もしない」ことを選ぶ人もいるでしょう。しかしそれはそれで個人の自由な判断です。
私からあれこれ意見を言うつもりはありません。
日本はベラルーシと違って、情報もたくさんあり、情報ツールも発達していて、知識を手に入れることも非常に簡単です。
そして集めた情報や知識を元にどう行動するのかも個人で決めることができます。自由に判断することができるのです。
それを読んでいろいろ思うことがありましたので、このブログでも私の意見を書きますね。
まず、やはり日本とベラルーシは社会体制がちがう、ということです。
弊訳書「自分と子どもを放射能から守るには」78ページの「ペクチンがとれるベラルーシのお菓子」について読者の方の中には
「チェルノブイリ原発事故が発生してから、ペクチンがセシウム排出に効果があるということで、ペクチンをたくさん入れたお菓子を作り始め、バンバン宣伝している。ベラルーシ人もみんなそれを知っていて、そのお菓子をどんどん買って、子どもに大量に食べさせている。」
というように誤解している人がいるかもしれない・・・と思いました。
ベラルーシはですねえ、日本のような資本主義の経済体制の国ではないのですよ・・・。
だから日本人の皆さんがある日ベラルーシで暮らし始めたら、びっくりするようなことがベラルーシでは当たり前のように起こります・・・。
あるいは日本では起こって当たり前のことがベラルーシでは起こりません。
ここでは詳しく書きませんが、お菓子に関して言えば、パッケージに「放射能排出するペクチン配合!!!」といった宣伝文句を印刷しているような商品はベラルーシにはありません。
またテレビCMなどで同様にペクチンの作用を宣伝しているお菓子はありません。
「ペクチンが入っているから、我が社のお菓子は放射能排出に効果ありです!」
と宣伝しているような企業はベラルーシにはありません。
ベラルーシに住み始めて17年になりますが、そのようなペクチンが放射能排出に役立つ、と言ったことを宣伝している食品会社の広告やCMを目にしたことは全くありません。
また弊訳書で「べクチン入りのお菓子を放射能排出に効果あり、と企業も宣伝しているし、国も国民に対して推奨している。」といったことは書いておりません。
弊訳書で紹介しているベラルーシのお菓子は昔から売られている駄菓子です。(日本で言うところの金平糖やかりんとうのような感覚でしょうか。)
ペクチン入りのお菓子はチェルノブイリ原発事故が起こるずっと前から売られています。
日本でもマーマレードジャムが売られていますよね。 あれにもペクチンが含まれていますが、福島第1原発の事故発生前からずっと売られているのと同じです。
ペクチン入りのお菓子を子どもに食べさせているベラルーシ人のお母さんはもちろん事故前からもいますし、事故後もいます。
3.11前からマーマレードジャムが好きでパンに塗って食べている日本人がいるのと同じです。
ただ以前はペクチンと放射能排出の関係について、誰も知らなかったし、今でも知っている人と知らない人がいる、ということです。
ベラルーシでこの駄菓子にはペクチンがたくさん含まれているからあえて買って子どもに食べさせている、という人は、知識や教養のある人です。前述のような企業による宣伝などがされていませんから、知らない人は知りません。
どうせお菓子を買うなら、体に悪い食品添加物が入っているお菓子より体にいいお菓子を買うほうがいい、ということで、私はボランティア活動で、ベルラド研究所はパンフレットなどを通じ、ベラルーシの一般人に知ってもらおうと努力しています。宣伝というものではなく、ペクチンが入っているお菓子を子どもに与えましょう、という食育指導です。
こんな食育指導を日本人に対しても言うようになるとは、福島第1原発の事故前は想像もしていませんでした。
ともかくベラルーシではペクチンについて知っているお母さん、新たに知って信じるお母さんは意識してペクチン入りのお菓子を子どもにあげています。しかし知識のない人、信じてない人は意識して、「ペクチン入りのお菓子」を子どもにあげてはいません。
単なる「おいしい駄菓子」として子どもにあげているだけです。
「そんなに体にいいお菓子なら作っている企業もバンバン宣伝するのではないか? どうしてそうしないのか?」
と思う人もいるでしょう。しかしこれこそ日本人的発想で、ベラルーシでは起こらないことなのです。
一言で非常に簡単に表現するとすれば「商売っ気がない」んです。
それからペクチンを多く含んでいるお菓子と言っても
「この駄菓子を1個食べただけで、体内放射能が消える」わけではありません。
お菓子はあくまでお菓子であってサプリとは違います。
また「ペクチン入りお菓子に放射能排出効果大!」といったことを私は言ったことはありません。
またベルラド研究所もそのようなことを発言したことはありません。
ベルラド研究所が作っているパンフレットでも、弊訳書「自分と子どもを放射能から守るには」にもそのようなことは記述されておりません。
それから私もベルラド研究所も、「ペクチンさえ飲んでいれば、セシウム被ばくしてもいい。」などと発言したことは一度もありません。
SOS子ども村での活動においても、ビタペクトを子どもにあげるだけではなく、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーも併せて配布しています。
それはビタペクトを飲んで、体内のセシウムが排出されても、食事で再び被ばくしたら元も子もないからです。
つまりビタペクトを飲んで排出すればいい、という考えだけではない、ということです。
残念ながら被ばくしていることが分かった場合はビタペクト(ペクチンサプリ)を飲んで早く排出しましょう。そして再び蓄積しないように調理などに工夫をしましょう・・・この二つの考えが両輪となれば、セシウム被ばく対策として前進できるけれど、一つだけでは片手落ちだとチロ基金は考えているからです。
ベルラド研究所は、ベラルーシ政府が定めた食品の基準値について子ども向けの食品、1キロ当たり37ベクレルでも
「多すぎる。ゼロにするべき。」
という意見です。「自分と子どもを放射能から守るには」の38ページにもそのことが記されています。
このような意見の持ち主が、
「ちょっとぐらい被ばくしてもペクチンさえ飲めば大丈夫。うちが作っているペクチンサプリを買って。」
と言うでしょうか?
また放射能汚染地域に住んでいる人に対して
「住み続けても大丈夫。ペクチンさえ飲めば住めますよ。だから移住など一切しなくていい。」
といった発言も私もベルラド研究所もしたことはありません。
もちろん強制的に退去しなくてはいけない地域もありますが、それほど危険ではないけれど汚染されている地域、あるいは低汚染地域にも関わらず、体調が悪いなどの症状が出ている人もいます。
すでに体の不調が出ている人には移住や保養をお勧めします。それに加えてペクチンサプリを飲むことを勧めます。
発症したわけではないけれど身に危険を感じており、移住したいと思っている人は移住したらいいと思います。
しかし移住をするのは難しい問題です。思い立ったので明日実行! というわけにもいきません。
特に日本は人口密度が高いし、土地も家賃も高い。仕事も簡単にやめられない、すぐに新しい仕事が見つかるか分からない、子どもも年齢によっては気軽に転校したくない、という場合が日本人には多いと思います。
しかし放射能は目の前にあるかもしれない・・・
このような人に対して、すぐ移住しないのは呑気である、と思う人もいるかもしれません。そんなことを直接言うと、今度は人間関係がギクシャクしてしまうでしょう。
私は心配な人は今日からすぐできる対策、簡単にできる対策は実行してほしいと思います。
とにかく被ばくは避けるべきです。特に小さいお子さんほど被ばくしないようにしないといけません。
が、こんなこと、いちいち私に言われてなくても誰でも分かっていることです。
問題なのは測定をしてみたら、被ばくしていることが分かった場合です。
もう被ばくしたから、と白旗を上げてあきらめるのでしょうか?
何も対策はないのでしょうか? それとも対策があるらしい、と知っているけれど何もしないのでしょうか?
私はあきらめる前にペクチンを飲むことを勧めます。でも強要するものではありません。
日本人の皆さんそれぞれご自分のご判断に沿った方法で、放射能の排出をしてください。
あるいは「何もしない」ことを選ぶ人もいるでしょう。しかしそれはそれで個人の自由な判断です。
私からあれこれ意見を言うつもりはありません。
日本はベラルーシと違って、情報もたくさんあり、情報ツールも発達していて、知識を手に入れることも非常に簡単です。
そして集めた情報や知識を元にどう行動するのかも個人で決めることができます。自由に判断することができるのです。