丁度一年前にバスルームの鏡があまりにも白いウロコ状の水垢があって、髭を剃るのにも水を掛けるとそのウロコ状の水垢の所に水滴が付着して鏡としての役目を全く果たしてくれず、見た目にも汚いし何とかしたいと思って一日かけて全ての水垢を落として、それをブログして早1年が経ちました。
それ以来、全く水垢が付く事無く綺麗なまま維持しています。
下の写真を見てください。
鏡の上部からシャワーで水を掛けてシャワーを止めると、鏡の表面の水はセロテープを剥がすが如く中央に集まって一つの水滴も作らず流れ落ちて行きます。
この写真はその最後の状態を写した物で、水の流れの最後の最後は鏡中央付近で細い線になり、表面張力のため細かい点の水滴が線の様に残ってしまいますが、周囲には水滴の一つもできません。
(写真内の茶色のドアが鏡に映っていますが、その左よりに鏡表面の水の流れが写っているのが分かります)
全部流れ終わったあと放っておいても直ぐに乾いて消えてしまいますが、乾いたタオルで縦にサッと拭けば何も残りません。
この状態を維持するにはコツがあります。
でも、先ずその前にウロコ状の水垢がなぜ出来たのか、原因を知らないとまた同じ結果になります。
単なるガラス(鏡)に水をシャワーで掛けると、表面張力で小さな水滴となって付着します。
その水滴をそのままにしておくと当然自然に蒸発して行きますが、その時に水道水に含まれるカルシュームや塩素などの成分が水滴の外周部に丸く線として残ります。
これが、最初はガラス表面に見えないくらい細い線で残っていますが、次にまた水を掛けるとその丸い線に沿って同じ場所に水滴が造られます。
それを繰り返して行くと、目にもはっきりとしたウロコ状の丸い線になってしまいます。
こうなってしまうとガラス表面の僅かな凹凸に分子レベルに近い状態で結晶が長い時間を掛けて生成されて来たため強力な洗剤で洗おうが、スポンジで擦ろうが全く取り除く事が出来なくなり、鏡を使うにも一つ一つの水滴がレンズになるため、まともに写らず鏡としての機能が失われてしまいます。
かなりひどくなった要因は、妻はバスルーム全般に対して水を掛ければそれだけで綺麗になると思い込んでいて、毎日毎日お風呂のお湯を張る時に鏡や壁に水を掛けそのまま放置した結果、5年の歳月でうろこがたくましく成長して行ったと言う事になります。
その後、妻には鏡に水だけ掛けて放置しない様にお願いしました。
水を掛けるのは、洗剤を使って洗う時だけです。
ここで、洗剤の選択が重要です。
ガラスクリーナ専用の洗剤もありますが、試すと水を流した後の鏡表面と水の水親性が今一です。
水親性が良くないと、ガラスの表面で水滴になります。
そこで、以前から使っている「バスマジックリン」の説明書きを見ると、水切れを良くしてカビを防ぐとあります。
「壁の防カビ」の欄に「水切れ成分」とあります。
これが、親水性を高めてくれている様です。
水親性が良いと水滴が出来ずに綺麗に流れ落ちるはずなので、試して見ると先ほどの写真の如く、本当に綺麗に水滴が出来ずに流れ落ちます。
妻はあれ以来、鏡には一切手を出さなくなりました。 別に、バスマジックリンで洗うのは良いと云っているのですが、原因の理屈が理解できないらしく怖くて何もできないみたいです。
なので、この一年間ずっと私がお風呂に入った時にスポンジにバスマジックリンを一噴きしてそれで鏡を全面拭いてシャワーで洗い流す事を毎日やって来ました。 お湯で流すと、その後鏡が曇らずに髭剃りも快適にできるので、一石二鳥って訳です。
その作業時間、僅か10秒程度です。
途中、一度水滴が付きやすくなった事がありましたが、車用の液体コンパウンドをティシュに付けて鏡の表面を拭いたらすっかり元通りの水滴の出来ない状態に戻りました。(石鹸などで鏡を洗うと水はじきが強くなって水滴が出来やすくなります)
誤解があるといけないので、言っておきますが既に沢山のウロコ状態になっている鏡をバスマジックリンで洗ってもバスマジックリンが付いている状態では水滴も無く綺麗に見えますが、水で流すとウロコの場所には水滴がガンガン残ります。 あくまでも、鏡の表面がキレイな状態で初めてバスマジックリンの水切れ効果によるセロテープ剥がし状態は発揮されます。
この鏡のウロコ事象は、鏡だけに起こる事では無く水回り全般で同じような事が起き、3年、5年とそのまま使い続ける毎にどんどん汚くなって、掃除を怠ると、どうにも手が付けられない状態になって行きます。
私が家で行っている他の場所への応用編もぼちぼちブログして行きたいと思います。
お楽しみに。