猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

300年の歴史に幕を閉じた旅館が、白井屋ホテルとして新しい姿に蘇ります。開業は12月12日、その前にちょいとのぞかせていただきました。

2020-11-12 07:10:57 | あんじゃあない毎日

昨日の昼前、12月12日に開業する白井屋ホテルを見せていただきました。
商店街の皆さんのための内覧会が開かれるのに便乗して覗かせていただきに出かけたのですが、白井屋ホテル(株)CEOの矢村功さんのご案内で拝見することができました。
国道側の壁面はアメリカのアーティスト、ローレンス・ウィナーさんのめちゃくちゃ大胆なアートに変身していました。入っていくと壁面に新しいホテルのネームが。
2008年に300年に及ぶ歴史を閉じた白井屋旅館が新しいホテルに再生したんですね。


生まれ変わった白井屋には一階から最上階の4階まで大きな吹き抜けの空間ができていました。上階の客室がすべて取り除かれた大きな空間には、レアンドロ・エルリッヒさんの光を用いた作品「Lighting Pipes(ライティングパイプ)」が展示され、壁面にはテキスタイリスト・安藤陽子さんの長いタペストリーが飾られました。このホテルのカーテン等はすべて安藤陽子さんの仕事だとのことです。

ホテル全体が、アートです。

 
広い客室を拝見させてもらいました。ゆったりとした部屋です。左のガラス窓からは、Lighting Pipesが展示されている吹き抜けが見られます。バスルームのタイルがとても気になりました。初めて見るタイルでした。

このホテルについて、再生プロジェクトを主導した田中仁財団の田中仁さんと前橋まちなかエージェンシーの橋本薫さんが、白井屋ホテルのHPで「奇跡のホテルが生まれるまで」という対談をしています。是非、お読みください。

  
イタリアの建築家、ミケーレ・デ・ルッキさんがデザインした部屋も見せていただきました。不思議な木の内装です。座っていても部屋全体が緩やかに揺れ動いて、私も一緒に揺れている気分、不思議です。ミケーレさんは家具デザイナーとしても著名です。小さなスツールはミケーレのデザインだそうです。
ミケーレは「赤城山の寝牛」のこと知ってて、これを制作してくれたのかな…、なんて思ったりして。

 小さな部屋です。でも、いいですね。
白井屋プロジェクトについては、日経クロステックもトップで報道しています。こちらです
開業に向けての白井屋ホテル(株)からのプレスリリースはこちらでご覧になれます。是非お読みください。
私の中途半端な知識に基づく説明は止めときます。私は、自分が見たことのない空間が、このまちに生まれた喜びを感じていました。


馬場川通に面する北側は、草木の生えた土手が築かれ、その土手のあちこちに小さな箱や入口、それをつなぐ屈曲した階段とスロープがつくられていました。夏ごろから特殊な工法で土の壁面がつくられ、樹木と芝が植えこまれてきました。

今から5年前、前橋工科大学で田中仁さんの、前橋ビジョン「めぶく。」についての公開講座を聞いていました。白井屋プロジェクトの出発点は、「めぶく。」にあるのだと思います。この時の田中さんのお話はこのブログで概要を掲載しました。「前橋ビジョンのあらまし(前編)」(2016/11/14)「前橋ビジョンのあらまし(後編)」(2016/11/15)です。良かったら読んでください。

  驚いたのは、シバが植えられた中に、いろんな連中が花を咲かせていたんです。ハハコグサでしょ、ハキダメギクですよね。

  黄色いのはニガナみたい。そしてシロツメクサです。もともと貼り付けられた土壌やシバの中に混ざっていたのか、種が飛んできて芽生えて花を咲かせたのかは分かりませんが、立派な野原になりつつあるんですね。
白井屋ホテルも、このまちで「雑草」呼ばわりされているみんなと一緒にやってくことになるのですね。素敵なことです。

 

 案内してくださった矢村さん、ありがとうございました。オープンして一息ついたころにぜひ食事に伺いたいと思います。よろしく!
それと、私が感じたことは、明日にでもまた書かせていただきますね。

白井屋ホテルのホームページはこちらです。もう予約の受付も始まっているようです。

  ホテルからの帰り道、顔見知りの窓猫に出会いました。目線を合わせて、手を振っただけです。

 

 午後は、ユキ子さんの車で群馬大橋を渡りました。雲がどんどん増えてきているみたい、夕方の赤城山観察はお休みです。

  元総社町の庄八うどんで昼食を食べました。玄関先にはフジバカマの花が咲いていました。店の中はほぼ満席、人気あるんですよね、ここのうどんは。

  小鉢が先に届きます。お茶いただきながら、ヒジキいっぱいの五目豆と白菜漬けと生姜甘酢漬けをつまんでうどんを待ちます。うどんは細めの平打ち麺、ひもかわよりも幅が狭いです。独特の触感です。こういううどんも珍しくなりました。

  それから高崎問屋町のポンポネットへ回って、焼き菓子を買って帰ってきました。ここの焼き菓子も、なかなかなんですよ。

 

 夕方、やはり雲が多く赤城山観察はできませんでした。COCOは、稽古場で稽古しているユキ子さんの帰りを内玄関の小卓の上で静かに待っていました。ようやく、「待つ」ことができ始めてきています。うるさく鳴き騒がなくなってありがたいことです。

  夕食は野菜のスープ、大根、人参、セロリ、ピーマン、パプリカ、玉ネギが入っています。豆腐のステーキ・柚子唐辛子バターです。付け合わせは、パプリカ、ズッキーニ、シメジ、アスパラ菜の花です。これ、なかなかおいしかったです。

  ほうれん草、玉ネギ、椎茸入りのオムレツです。ソースは野菜ジュースを煮詰めてバターを加えました。サラダは豆三種、レタス、キュウリ、トマトです。使った野菜は、17種類でした。

今日は術後18ヶ月経過後の検査を前橋赤十字病院で受けます。血液検査と造影剤を使ったCT撮影検査なので、朝食は抜きです。8時に、血液採取をしてもらいますので、そろそろ出かけねば…。不安が過ぎります。

 

11月11日の体温 7:30 36.4℃  13:00 36.6℃  21:30 36.4℃
     今朝の血圧 7:10 最高 123  最低 56 
     今朝の体温 7:10 36.5℃

 若柳吉駒でございます。4月12日に開催を予定しておりました第77回美登利会につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期してまいりましたが、秋になりましても、お客様に足をお運びいただくうえでいろいろな心配が解消できませんことから、来年の春まで延期させていただくことといたしました。誠に申し訳なく存じますが、どうぞお許しの上、来春の開催までのお待ちをお願い申し上げます。

第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます
お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください