評価 (3点/5点満点)
アマゾンジャパンの前社長が、「数字へのオブセッション」と「人を動かすパッション」をもって経営にあたることの重要性を述べています。
また、経営陣だけではなく、読者のビジネスパーソンに伝えたいこととして以下の2つをあげています。
・仕事をちゃんとしたいのなら、自分の目標と目的を明確にしよう。
・自分の力で答えを導き出す努力を続けたほうが、かえって楽に生きられる。人にアドバイスを求めるのはいいけど、解決策は自分で決めよう。
本書は答えを与える本とは違い、考えるきっかけを与えてくれる1冊です。
【my pick-up】
◎愛社精神なんていらない、自分を守れ
上司は僕を守ってくれない、などと言う人もいる。そんなの当たり前だよ。会社は自分を守ってなんかくれない、と思っていた方がいい。低成長時代が続く今の日本では、自己防衛の能力こそが欠かせない。自分の身は自分で守る。そのためにみんな覚醒しないといけない。
自分のキャリアに対するオブセッションを持つんだ。自分のすべきことに集中して、もっと強くなって、もっと知識を蓄えろ。自分を守れ。僕はずっとそう部下に話してきた。
リーダーたる上司は、部下をかばったり甘やかすことが「守ること」なんて考えちゃいけない。部下を覚醒させること、自己防衛能力を引き出すことが、部下を守ることにつながるんだと自覚すべきだ。