世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

バベルの塔

2018-12-29 04:11:48 | 青空の神話


トビアス・フェルハークト


人々は煉瓦とアスファルトで、天にも届く塔を建てようとした。それをごらんになった神は、人々の言語を混乱させた。言葉が通じなくなった人々は塔を建てられなくなり、各地に散っていった。



天にも届く塔というのは事実上不可能ですが、人間は高い建物を建てたがりますね。都会のビル群など見てもそう思う。だがあれはいつか痛いものになるでしょう。空調がなければ、高いビルは居住域として役に立たない。つまりは空調が滅びればビル群のそそり立つ都市は滅ぶのです。神は人間の言語を乱すように、空調を滅ぼすこともおできになる。人間の傲慢が目に余るものと神の目に映れば、神はそうなさるかもしれません。





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