世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

鈴を振る天使

2015-04-30 06:38:55 | 画集・ウェヌスたちよ

2007年ごろ

奏楽の天使の4枚の小品の中の最後の1枚




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ファエトーン

2015-04-29 07:01:36 | 詩集・試練の天使

何もわかっていない餓鬼が
自分は相当に偉いものだと思って
勝手気ままに好きなようにやったら
世界の半分が
青い泥沼の方へ傾いた

何もわかっていない餓鬼は
自分が何もわかっていないということが
わからない
だから自分のイメージだけで
すべてをやれると思って
ファエトーンのように
太陽の馬車を好きなように乗り回し
夜と昼をかきまわしたら
世界のすべてが
灰の砂漠の方へ傾いた

人間よ 人間よ
浅はかな 人間よ
馬鹿をやった結果を
自分が背負うのが嫌で
いつまでも逃げてばかりいるつもりか

若いということは特権ではない
あまりにも阿呆だということだ
おまえたちはまだ子供だったので
おごり高ぶっても
親は我慢してくれていたのだ
しかしこれからはそうはいかない

大人の勉強ができていないものは
馬鹿と呼ばれて嫌われる
愛の美しさと痛みがわからないものは
餓鬼と呼ばれて逃げられる

勉強をしろ 勉強を
おまえたちはまだ
何もできない餓鬼なのだ
大人を馬鹿にして
餓鬼が偉いと思っている馬鹿なのだ

ファエトーンは墜落する
若さゆえの傲慢を着たまま
何も勉強せずに
大人になったものは
後ろ暗い馬鹿になる
密室で鳥を殺しては
その心臓をなめて笑っているうちに
もう若くなくなった自分に驚いて
魂のない馬鹿になる




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明日の木

2015-04-28 06:46:42 | 画集・ウェヌスたちよ

2007年ごろ
個展のために制作した小品

この作品のタイトルもわたしがつけた




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月と少女

2015-04-27 07:18:28 | 画集・ウェヌスたちよ
月と少女

2007年ごろ
習作

タイトルはわたしがつけた。





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あはゆき

2015-04-26 07:10:34 | 瑠璃の小部屋

あはゆきの たなうらにきゆ
ためいきの いろにひそみつ
なにをして われにかたらむ
あはゆきの しろくはかなき
ひかりもて とぢしまなこの
うらのへや ゆきのあえかな
ことのはを きおくのたまに
おりこめて もれるひかりを
ふでにそめ まぶたをあける
まなざしの ますぐなるふで
あたらしき よをえがかむと
ちひさくも たしかなわれの
こころもて えがきださむぞ
ほしのよの たまのこころの
ここちよき あいのひかりは
みちみちて きよらにも鳴る
あはゆきの すずのこえなる
いのりの音 すべてすべては
あはゆきの とけてはきえる
まぼろしの ごときなみだの
かたりしと われはかたらむ
あるかぎりは すべて すべては

ひとひらの はかなくしろき
あはゆきの かたりしことと
われはいふ

地にふして こうべを垂れて
消えゆきし もののすべてを
風にとけし ひろきかひなに
いだきよせ むせび 泣かむ

すみれいろの空よ




(鳥音渡詩集・銀の栗鼠より)




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誰でも描ける瑠璃天使

2015-04-25 06:54:31 | 瑠璃の小部屋
















できあがり。

これは以前ピクシブに発表していた作品である。だがもうかのじょは描いていない。このころになると、かのじょはもう自己活動がほとんどできなくなっていた。
かわいいが、なんとなく彼女の作品と違っていることが、見比べてみると明白にわかるだろう。これはサビクが彼女をモデルにまとめた天使画である。

誰でも描いていいから、一度描いてみたまえ。かのじょのイメージを思い浮かべながら愛をこめて描くと、本当の美しさというものがわかってくるかもしれないよ。





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そばにいる

2015-04-24 06:57:58 | 瑠璃の小部屋

弱くて 強い 小さな子たち
今日一日が ひどすぎて
生きてくことが 重いなら
泣かないで
そっと くちびるに唱えてごらん

わたしの赤い 小さな小鳥
わたしの赤い 小さな小鳥
そばにいて 歌っておくれ
そばにいて 歌っておくれ

白くて 黒い 小さな子たち
今日一日が 悲しくて
生きてくことが 苦いなら
泣かないで
そっと くちびるに唱えてごらん

わたしの白い 小さな野薔薇
わたしの白い 小さな野薔薇
そばにいて 笑っておくれ
そばにいて 笑っておくれ

重くて 軽い 小さな子たち
今日一日が 悔しくて
生きてくことが 痛いなら
泣かないで
そっと くちびるに唱えてごらん

わたしの青い 小さな蛙
わたしの青い 小さな蛙
そばにいて 見つめておくれ
そばにいて 見つめておくれ

小さくて 大きい 小さな子たち
泣かないで いつもだれかが
そばにいる




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おひさまとおつきさま

2015-04-23 06:51:55 | 瑠璃の小部屋

ほんとうは おつきさまがえらいんだ
と おひさまは おもっている
にんげんの みられたくないところは
そっとかげにかくし
まなざしを澄まして
その子の心を清らかにあらってあげるから

ほんとうに おひさまはえらいと
おつきさまは おもっている
じぶんに うそをついて
影の中でわるいことをしている
いたずらっこを
すみずみまで照らして
いたいおめだまをあげるから

おひさまも おつきさまも
たがいに おもいあっている
おきもちの やさしさゆえに
にんげんをくるしめることができず
いちばんがまんしてしまう おつきさまのことを
おひさまはいたいたしいと おもう

おきもちの やさしさゆえに
わるいものにはようしゃなくおこるのに
そのかげで その子の心をたすけるために
いちばん苦労なさっている おひさまのことを
おつきさまは 涙を流してごらんになる

にんげんは まだよくわからない
おひさまと おつきさまが
なぜそんなに なにもかもを
いらぬくろうばかりして じぶんたちのために
やってくれるのか

なぜと問われれば
おひさまと おつきさまはこたえる

おまえを あいしているからだよ




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小鳥の歌

2015-04-22 06:59:29 | 瑠璃の小部屋

胸のこかごにすんでいる
銀のこりすが歌うたう
たったひとつの大切な 
小鳥は空にかくれてる

野原の影にすんでいる
絹のねずみが歌うたう
たったひとつの大切な
胡桃は森にかくれてる

お山の上にすんでいる
金のちょうちょが歌うたう
たったひとつの大切な
野薔薇は星に咲いている

君の孤独にすんでいる
真珠の貝が歌うたう
たったひとつの大切な
君はぼくらの前にいる




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愛を

2015-04-21 06:59:39 | 瑠璃の小部屋

空になったコーヒーのパックと一緒に
愛を ゴミ箱に捨てて
君は淋しげな瞳で
愛が欲しいと言う

胸の中を吹く青い風は
海から吹いているのではない
かすかに香る潮のにおいは
海の匂いではなくて
君の血の匂いだ

忘れるために
君がハサミで切り落としていた
薔薇の木の枝は
本当は小さな細い君の指だった
切るたびに 血が流れる
切るたびに 指は生えてくる
生えるたびに 切る

血がとまらない痛みを
忘れるために
小さなコーヒーのパックを
握りつぶすように
君は小籠に住んでいた
白い小鳥を握りつぶす

忘れるために
君がすりつぶして殺していた
小さな蟻は
君が言いたかったのに言えなかった
秘密の言葉だった
言えない言葉をつぶすたびに
それは君の心臓を鉛に浸していく
萎えていく命を
しびれる悲哀の中に溶かして
君はうつろな笑いの中に消えてゆく

(欲しかったわけじゃない
 ただ なんにもない
 空っぽの孤独の中で
 お日様を馬鹿にして
 冷たい光を 浴びてみたかった
 いなくなった愛の
 いたところに 何もない
 白い影が見える
 欲しかったわけじゃない)

空になったコーヒーのパックと一緒に
愛を ゴミ箱に捨てて
君は淋しげな瞳で
愛が欲しいと
言う




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