世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

アルストロメリア

2007-07-31 06:51:15 | 花や木

虫のシリーズをやって、今度はお花のシリーズもやりたくなりました。きれいな花の写真がたまってきたので、また図鑑風に書いていきたいと思います。

まず最初は、アルストロメリア。alstromeria
ユリ科ユリズイセン属。南アメリカ原産の多年草、だそうです。きれいですね。園芸品種がたくさんあって、赤いのだとか黄色いのだとかいろいろありますが、これはまた、うすべにがかったやさしい色が美しい。

郵便局に保険料を支払いにいったとき、駐車場のお隣にあった、小さなお庭で見つけました。人様のお庭の花の写真を撮るのは、いけないことなんでしょうけどね。よくやってしまいます。あんまりきれいなので。花盗人というところかな。

最近は、お庭にきれいな花をたくさん植えているお家が多く、楽しませていただいています。おかげで、半ひきこもりの私も、珍しい花や木をけっこうたくさん見ることができます。

花と、お庭を世話する人に、ちょっとしたお礼の気持ちもこめて、しばらくお花を紹介していこうと思います。

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風の玉衣

2007-07-30 22:22:53 | 歌集・恋のゆくへ

 汝が名のみ苦しきものとせしことは
               虫のゆくみち絶つものの罪


   あえかなり砂にまぎれし黒蟻の
               かひなを去りし風のたまぎぬ

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ルリシジミ

2007-07-30 06:32:52 | 画集・ウェヌスたちよ

女の子の絵ばかり描いてます。これは、古いスケッチ帳の中に眠っていた下絵に、少し手を入れてやってみました。

かわいいけど、何かがあるって感じの表情になるのは、右目と左目で微妙に表情が異なるからです。わたしはよく、それをわざとやってます。なぜなら、女の子は、ほんとに大切なことは、いつも一番奥に隠してるから。

一番痛いことを、ずっと奥底に隠して生きてるから。

それは、愛が苦しすぎるってこと。

女の子は、愛さずに生きていくことが一番苦しい。だのに、愛するとあまりに苦しいことになる。これがつらいの。この激しい痛みを忘れるために、女の子は時々、一番大切なものを、自ら壊してしまうことがある。それは、愛することを、やめるってこと。なんて痛いんだ。

愛は苦しい。けれど、愛さずに生きていけない。あらゆることを、耐えていかねばならない。その中で、壊れていくものもいる。

このひとは、その、壊れていったもののひとり。
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アブラゼミ、その他

2007-07-29 06:23:09 | 生命

 

そろそろ、虫のシリーズもいったん終わろうと思います。ほんとは紹介したい写真がまだいっぱいあるんですけどね。虫は楽しい。かわいいし、きれいだし、いろんな形があります。愛情いっぱいで撮ると、虫もすごくきれいに写るんですよ。

今日紹介するのは、すべて、昨日撮ったばかりの写真です。最初のは、アブラゼミ。いったいこの小さな体で、どうしてあんな大きな声が出るんでしょうね。木全体が鳴いているようでした。

これは、三男が捕まえてきた蛾なんですが、なんという蛾なのかはわかりません。蛾の種類の特定は難しいな。白い星が印象的で、とてもきれいでした。

これは、公園に咲いていたサフィニアの中にいたコハナクモ。小さくてかわいいです。

これはたぶん、トラカミキリの一種。図鑑で見たものと、微妙にもようが違うんで、自信はないんですが。わかる方がいたら、教えてください。

今や季節はすっかりセミの天下です。ここら辺はクマゼミが多いですね。しゃわしゃわしゃわしゃわ、朝からうるさい。そろそろ、子供が山からカブトムシを採ってくるな。けっこう大きなのがいるんですよ。男の子はそればっかり。毎年夏休みには、家がカブトムシ小屋になるくらい、いっぱい採ってくるんです。廊下をはってるのがゴッキーかと思ったら、メスのカブトムシだったというのもしばしば。

収穫があったら、またここでお見せしましょう。

明日はちょっとお休みして、絵でも紹介します。

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かめむしくん、いろいろ

2007-07-28 07:29:54 | 生命

 

7月も終わりに近くなり、暑い日が続いていますね。そろそろ書中お見舞いを差し上げねばなりません。みなさん、暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。冷房のかけすぎで、凍えたりしませんように。

今日はカメムシです。モンシロチョウやモンキチョウは、すばやくてなかなか撮らせてくれませんが、カメムシはけっこうたくさん、わたしのファイルの中に生息しています。のろまなカメどうしで、カメラマンと相性があうんでしょう。今日はそんなカメムシを、図鑑風に紹介していきます。ただ、種類の特定に、ちょっと自信がないのもありますので、間違っていたら指摘してください。

トップは、クサギカメムシ。幼稚園の周囲の道を散策していたときに見つけました。砂色の渋い服が、かなりきれいです。

これは、マルカメムシ。よく、洗濯物などにひっついてくる小さなカメムシです。いやなにおいを出す嫌われ者ですが、こうしてみると、ちっこい数珠だまのようで、かわいいですね。そういえば、昔は、マルカメムシじゃなくて、緑色の臭い匂いを出すカメムシが、よく家に入ってきていました。アオクサカメムシっていうやつじゃないかと思うんですが、ここらへんではまったく見かけません。どうしてでしょう。

ミナミトゲヘリカメムシ。小さな細いカメムシです。最近は暑いので、夕方になってから、写真を撮りにでかけます。そうすると、なんだか、こんな風に幻想的に撮れたりします。

これはたぶん、ホソハリカメムシ。背中が見えないのでよくわかりませんが。何日か前のオオカマキリの記事のときにのっけたカメムシと、おなじやつだと思います。

シマサシガメ。サシガメ類は、なんだかちょっと気味が悪いですね。色合いがきついからでしょう。触ったら刺されてしまいそう。だからサシガメっていうんでしょうか。

最後は、アカスジカメムシです。セリの花に集団でくっついていました。なんとも派手な服です。目だっていいですね。けれども、ボーイフレンドがこんな服を着ていたら、女の子は絶対一緒に歩きませんよ。

でもまあ、愛があれば、なんとかなるでしょ。

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キベリヒラタアブ

2007-07-27 11:38:41 | 生命

 

夏休みに入り、せみの声が騒がしくなる頃になりましたが、今日のトップは今年の春、3月ごろに写した写真です。寒さの中にも光が明るくなり始め、虫がおずおずと動き出した頃だと思う。

春はまだ始まったばかりで、サクラはまだでした。野の隅に、お日様を待ちかねているような、タビラコやタンポポが光っていた。そんな花に吸い込まれるように、小さな小さな黄色のアブが一匹。

体長一センチくらいの、それはかわいいアブなんですが、マクロで写真を撮ってみると、なんとまあきれいなこと。信じられないくらいかわいい。かわいくてかわいくて、しばらくこのアブばかり追いかけて、写真とってました。

今日の4枚の写真はその成果です。どうです。みんなかわいいでしょ。

小さい小さいハエだよって、おれはじぶんを思ってたんだけど。たんぽぽがいうには、おれは光の粒から生まれたみたいにきれいで、かわいいんだって。

花はしんせつだから、好きなんだけど、あんまりきれいだから、ちょっとこわいときもある。おれはちっこいから、すぐにきえていくからねって、いって、いくと、ばかねえって、ころころわらうんだよ。

みつやかふんや、いろんなものをくれる。おれはなにをすればいいの? ちっこいのは、かなしいな。なにかしたいな。おれはなにをするの? なんでここにいるの?

なにかしたい。なにかしたい。なにができるの? って、いうと、花がわらいながらいうの。

ばかねえ。飛べばいいのよ。

 


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アゲハ

2007-07-26 07:12:40 | 生命

 

とろいわたしのファイルの中で、数少ないアゲハの写真です。幼稚園の庭のランタナの茂みによってきてくれたのを、幸運にとることができました。と言っても、ようやく写せた間抜けな写真をトリミングして、なんとか見れるかなって感じにしたものなんですけど。

アゲハはすばやくて、動きがせかせかしてて、とてもわたしの腕とカメラでは、太刀打ちできません。幸運の女神と、アゲハの憐れみにすがるしかないというところです。

ここらへんには今、モンキアゲハをよく見かけるのですが、空の高いところをいつも飛んでいて、カメラに手を触れるまもなくいってしまう。アゲハは冷たいな。アオスジアゲハだけですね。時々わたしの顔を見に来てくれるのは。

2枚目もピンボケです。模様の美しさがわかるかなって思ってのせてみましたが、あまりいいものではないなあ。かわいいピンクのランタナの花を、せかせか飛んで蜜を集めている。ほかのことなんかにはなにも興味がないという顔をして。楽しそうだな。きれいだな。何で君はそんなに、かわいいの。

人間はね、時々、生きてるのがくるしくなるよ。君みたいなきれいなチョウチョがきてくれると、うれしいのに、苦しくなるんだ。胸がきゅうっと痛くなって、涙が出そうになって、目を背けたくなる。うれしいなって思うのに、何で切なくなるんだろう。君があんまりにきれいなのが、苦しいんだ。

するとアゲハはひらひら花の上を飛びながら、わたしに不思議なことばを投げてくれる。胸の中の一番いたいところに、それは光のため息のように、温かい熱を、一瞬ふきつける。

「愛が苦しいのは、返すことなんかとてもできないって、思っているからよ。」

うん。そうだね。わたしは、苦しい。みんなに愛されているのが、苦しい。それはわたしが、とてもじぶんをみじめだと思っているからなんだ。

「もうやめなさいよ。かみさまはわたしがすき。わたしもわたしがすき。それでいいのよ」

アゲハはそっけない。ランタナと遊び終わったら、また新しい花を求めていってしまう。たのしいことがいっぱいあるのよ。それをさがしにいくの。ああうれしい。愛は苦しくないんだよ。だってかみさまは、いつもわたしにいうんだもの。

いいんだよ。おまえが、おまえで、いるだけで。

 


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オオカマキリ

2007-07-25 07:33:31 | 生命

 

今日のトップは、オシロイバナです。昨日の夕方、デジカメもって近所を散歩した折りにとりました。実物の花は、もっとあざやかな赤なんですが、たぶん夕方の光の具合でしょう、こんな風に撮れました。なんだか不思議な月の光でも浴びて、光っているようで、とてもきれいです。

最初にお花をもってくるのは、2枚目の写真が、ちょっとショッキングだからなんですが。

オオカマキリの幼生の、捕食シーンです。犠牲者は、ベニシジミ。最初は野原でベニシジミを見つけて、写真を撮ろうと追いかけていたのですが、そのベニシジミがヒメジョオンの花に降りようとした途端に、悲劇は起こりました。一瞬のことで、最初はわけがわからなかったのですが、思わず写真を何枚も撮ってしまいました。

ヒメジョオンの花の茎によりそって待ち構えていたのです。すばらしい技ですね。ベニシジミはまだ脱皮して間もない若いチョウチョだったようです。カマキリには格好の獲物だったのでしょう。

何かを殺して食べずには生きていけない世界。これは確かな現実。むごいと思いつつも、頭の奥で、苦しいうめきが、切り裂くナイフのように震えている。

胴体の、食べられるところだけを食べて、翅は捨てる。地面にあざやかな紅が散る。カマキリは、獲物の最後の声を覚えている。胸を突き通すような細い叫び。だが冷酷な苦悩が感覚を殺して、あらゆるうつくしい愛を黙殺する。食べねば生きていけないからだ。

だが苦しい麻痺感覚が全身を覆う。おれは何をしたのだ。

夜。月光を浴びて、風に身をさらす。昼の罪をぬぐい清めるように。しじまの中で、己のちっぽけな鎌を、自嘲的にいじりながら、カマキリは思う。おれはなぜ殺すのだ。殺すのだ。

野の奥で、ひそやかに夜咲く花のささやきが、彼の触覚に触れる。苦しい。わかっている。

おれには、やらねばならないことが、あるからだ。

 


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コアオハナムグリ

2007-07-24 08:26:17 | 生命

 

今日のトップは、去年の秋に撮った画像です。旧ブログでも使ったような記憶があるのですが、近所の空き地に植わっていた、シオンの花に群れるコアオハナムグリです。

サンザシやノバラの花などにも、よく群れているのを見かけます。花粉を食べにくるんですけどね、よく、花に顔をつっこんだまま、窒息してるんじゃないかと思うくらい、じっとしているのを見かけることがあります。花の香りにむせて、気絶してしまったのかしら。

きれいな花ばかりによっていくハナムグリ。抹茶色の渋い光沢に、金を添えて、かなりのおしゃれです。かわいい男の子が、きれいな女の子にあいにいくのだからと、ばっちし決め込んできたという感じがしないでもない。きれいですね。

コガネムシの類の中では、いちばんかわいい。花が大好き。

これは今年の春、川沿いの土手に咲いていた、クマツヅラのさきっちょにしがみついているやつです。一生懸命なのがかわいくて、のせてみました。

花が好き、花が好き、花ばっかり追いかける。花のあるところにはどこにでもいく。おれたちは花が好き。一生懸命にやるの。みんなでやるの。おれたちは花が好き。

だからハナムグリは、小さくても、とてもきれい。花が好きだから。好きで、好きで、幸せだから。

花は、まいったなって思ってる。かわいいから。愛してくれるにも、ほどがあるから。何かしてあげなくては、苦しくなる。

あいしてるって、くるしいな。はなも、むしも、しあわせだけど、ちょっと苦しい。泣きたくなる。

神様がやさしい風を吹かせて、なでてくれなくては、笑ってくれなくては。きっと苦しすぎて、泣いてしまう。

 


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シオヤアブ

2007-07-23 07:06:46 | 生命

 

今日のトップの画像は、近所の空き地の隅に咲いていた、キンケイギクです。今頃の季節、公園や空き地などのあちこちに、ハルシャギクと混じって咲いています。こうしてみると、黄色が燃えてるみたいに、明るいですね。光っているようです。

チョウチョの類と違い、アブとなると、虫が苦手な人は嫌がるかもしれないので、少し気を使ってみました。シオヤアブは、コガネムシなどのほかの昆虫を捕まえて、体液を吸うそうです。だからアブとはいえ、人間を刺すこともあるので、見かけたら触らないようにしてくださいね。

虫の中には、人間にとって不快なものもたくさんいます。ハエやカ、ゴッキー(実名を言いたくない唯一の昆虫です)など。でもそんなものも、カメラを向けてみると、意外な美しさを見せてくれます。宝石のような複眼や、透き通った翅が、極上の職人が作った完璧な細工物のようだ。

実際のところ、国宝級の職人さんに、一度ヒスイでカマキリ作ってくださいって、言ってみたいココロがわたしの中にあります。ほしいなあ、小さなヒスイのカマキリ。でも、難しいでしょうね。小さなとげの一本一本まで、神様の御技は、苦しいほど、絶妙にかわいい。愛があふれてる。

こんなアブでさえも、神様は手を抜かない。完璧ですよ。なんてきれいなんだ。

自分は、ハエやカみたいに、ちっぽけで苦しいものだと思ってる人、いるでしょう。でもその人は知らない。神様がどんなに愛して、その人を作ったかを。

手がある。足がある。頭がある。心がある。極上の細工物。神様はどんなにか、丹精してこしらえただろう。

たとえば少女の柔らかな手を見るたびに、働く老人の肩の角度を見るたびに、ああ、神様が君たちを愛しているよと、わたしはいいたくなる。

すべてを与えてくれているよ。わたしたちは、どんなにか、みんなに、愛されているよ。

 


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