世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

2014年3月

2014-03-31 04:51:45 | 花や木
2014年3月



2014年3月の花や虫。
今月はこの方式で。





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グラン・オダリスク

2014-03-30 03:31:56 | 虹のコレクション・本館
No,107
ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル、「グラン・オダリスク」、19世紀フランス、新古典主義。

アングルは少々問題のある画家だ。この絵の女性なども美しいが、まるで生気がない。目にガラス玉をはめこんだ人形のようだ。肌は石に繻子をかぶせたように硬い。

オダリスクというのは、女奴隷のことだ。オリエンタリズムの趣味の中で、よく好んで描かれた。ヴィーナスやスザンナと違い、奴隷には男の好みを押し付けやすい。魂を奪い、尊厳を奪い、ハレムで男に奉仕するだけの奴隷にして、それをこれでもかと美しくする。男の欲しいものはすべて、これだ。

こんな女を、すべておれのものにしたい。魂などいらない、心などいらない。自分のいうことを聞くだけの生きた美しい肉体であればいい。

馬鹿が。そんなものがいるわけがない。

実際、太古の昔から、男はこういう仕打ちを女にしてきたんだよ。女性から尊厳を奪ってきた。魂の独自性を奪い、自分に奉仕するだけの人形にしてきた。要するに、阿呆にしてきたのだ。

だが、女性は阿呆になると、とたんに美しくなくなる。かえって醜くなる。魂のなくなった女はむごいほどいやなものになる。そこで男は、醜くなっていやになった女を捨てる。

人形になった女はいらないんだよ。

たまらないのは、馬鹿にされた女の方だ。男は甘いね。打ちのめされた女が黙っているわけがない。

蘇って来るのさ。女は。それが、ガラだ。

かつて、男にうばわれた自分を、返してくれと言って、女が男によって来るのさ。何にもない女。どこまで行っても誰もいない女。なぜならそれは、かつて男が、自分を奪った女だからだ。

自分を奪われたがために、何にもない女が、男にすべてを返してもらおうとして、帰って来るのさ。

これからの男は、ガラにすべてを奪われるよ。覚悟しておきたまえ。




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森のささやき

2014-03-29 03:55:46 | 虹のコレクション・本館
No,106
レイモン・ペイネ、「森のささやき」、20世紀フランス、イラストレーション。

これは完璧に彼女のお気に入りだ。かわいらしい。甘い。

ダリの後なのでね、少しは安らぐ絵を探そうと思ったら、これを思いついた。

20世紀の芸術家は、人間の精神の崩壊を、おおく表現していたが、漫画などの世界には、こういう珠玉もあるというわけだ。

ペイネは妻をとても愛していたらしい。多分彼の妻はやさしい女だったのだろう。人の気持ちがわかり、自分のやるべきことが何なのかわかる、美しい素養を備えた女性だったのだろう。

でなければ、こんなに大切に愛されるわけがない。

男が、宝物のように、女を抱き寄せている。こんな絵を描ける男はほかにいないね。まったくいやらしくない。実にかわいい。

かのじょはこれが好きだった。かのじょも女性だったからね、自分の本当の美しさをわかってくれて、大切に愛してくれるやさしい男のイメージを、この絵に感じて、やすらいでいたのだ。

そんな男がいたら、かのじょもこんなに早く死なずに済んだろう。




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ポルト・リガトの聖母

2014-03-28 03:43:44 | 虹のコレクション・本館
No,105
サルヴァドール・ダリ、「ポルト・リガトの聖母」、20世紀スペイン、シュルレアリスム。

これはシュルレアリスムの到達点だ。崩壊よりも酷いものが描かれている。

決して美しく描いてはいけない女性を、至高の聖母にしている。産むことなどない女性に子供を与えている。

この絵のモデルのガラは、ダリの妻でありマネージャーであり、支配者だった。彼女はダリにささやいた。
「あなたは天才よ」
だがそれは本当はこういう意味だった。おまえはわたしの阿呆だ。わたしのために何でもするんだよ。

ダリはガラのために絵を描く。それを売った金でガラのために何でもする。ガラは宝石を欲しがる。毛皮を、家を、車を欲しがる。ダリはガラの欲しいものは何でも買ってやる。ガラがいいからさ。自分は天才だって言ってくれる。だれよりもおれを認めてくれる。

だが、本当の理由はほかにある。楽だからさ。
ガラに支配されていると、楽なんだ。
言うことをきいてさえいれば、うまくいく。

だが、愛して尽くした女の中を覗いてみると、そこには鉄のような虚無がある。
何もない。誰もいない。

だれだったのだ、あれは。どこに行ったのだ、ガラは。

あれほど苦労してかせいだ金は、どこに行った。

恐ろしい女なのさ。ガラは。




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ヘラクレスとオムパレ

2014-03-27 03:17:33 | 虹のコレクション・本館
No,104
ルーカス・クラーナハ、「ヘラクレスとオムパレ」、16世紀ドイツ、北方ルネサンス。

ヘラクレスはさまざまな試練にあっているが、その中でも最もきついのは、オムパレに仕えていた時のことだろう。

リュディアの女王オムパレは、奴隷として売られていたヘラクレスを買うが、彼を馬鹿にし、筋骨たくましい彼に女装をさせて楽しんだ。糸紡ぎなどの女の仕事もさせた。武骨な指で不器用に針と糸を操り、細々と女の仕事をするヘラクレスを、たいそうからかった。

後にヘラクレスは、自身の力と勇猛さでオムパレを助け、彼女の夫となり、子もなすわけだが。そこにいたるまでの試練には、肝をねじられるような葛藤があったことだろう。

しかし、これからの男は、この時のヘラクレスのような試練を浴びねばならない。女性を馬鹿にし、小さなつまらない仕事と言って、家事などの仕事を押し付けて来た報いを受けねばならないのだよ。時には、オムパレのようなプライドばかり高い馬鹿女に嘲笑され、虐げられながらも、従順に細やかな仕事をしていかねばならん。逆らうことなどできない。

これは本当だよ。

ヘラクレスは耐えたが、あなたがたには耐えられるかね?

これほど、男の忍耐力を試される試練はないね。




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キリストと姦淫の女

2014-03-26 03:41:07 | 虹のコレクション・本館
No,103
ロレンツォ・ロット、「キリストと姦淫の女」、16世紀イタリア、盛期ルネサンス。

これもよく描かれるテーマだが。新約聖書が伝える神話の中では、最も切ないものだ。

姦淫の罪を犯したという女の周りに集まっている、男たちの顔を見てみたまえ。罪深いと指を刺される女を、しこたま興味をもっていやらしい目で見ておきながら、槍玉にあげて殺してやろうとする男の汚さが前面に出ている。

その中で、かのじょをかばってやろうとする男は、イエスだけだ。

実に、このような女性を守ってやろうとする男は、イエスくらいのものなのだ。

影で男に死ぬほど奉仕さされていながら、男に最も軽蔑される。そういう女に、手を伸ばしてやろうとするものは、イエスだけなのだ。

女性は絶望的だね。男を信じられなくなって当たり前だ。

苦しげに目を伏せている女性の顔がたまらない。

セックスをすることが罪深いのなら、男の方がよっぽど罪深いだろうに。そこを無視して全部女に押しつけて来たからこそ、今がある。

馬鹿は男の方だ。こういう男たちはもう、二度とセックスができなくなる。なぜかって、罪深いと言ったからさ。




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ムーラン・ルージュにはいるラ・グーリュー

2014-03-25 03:46:30 | 虹のコレクション・本館
No,102
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック、「ムーラン・ルージュにはいるラ・グーリュー」、19世紀フランス、印象派、世紀末芸術。

今日はちょっと悲しい例をあげようか。
19世紀に入ると、女性の魂の進歩が歴然として見えて来たので、男は女性に対して複雑な反応を示し始める。

決定的に拒否したドガ、姿かたちの愛らしさのみを称賛したルノアール、特別な女にだけわずかに心を開いたマネ、そして美しく描きながらも陰でしっかり馬鹿にしていたモネ。
男の気持ちはいろいろだ。

その中で、ロートレックは、女性に対するひがみを隠せなかった。女性にしっかり興味を持っていながらも、身体的なコンプレックスもあり、相手にはしてもらえないという意識から、いかにも苦しい表現で女性に迫ろうとしている。

この絵の中のダンサーなんかも、ひどい描かれ方をしているね。問題のあった女性らしいが、普通ここまで醜くないだろう。女性はもっとかわいい。

これは要するに、女性の気をひきたかったんだよ。意地悪をして女の子の気を引こうとするガキ男の心理そのものだ。

女性の顔を強くデフォルメしているやり方に、自分の心を隠せないというのは苦しいね。
画家としての力量もあっただけに、それが連れている心が丸見えと言うのが、いかにも、悲しい。

愛しているなら、玉砕覚悟で、花束一つでも持って行って、美しく愛を表現すればいいものを。そんな勇気すらない。

後の人はこれを見て、男の馬鹿を思い知るよ。




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スザンナと長老たち

2014-03-24 03:12:05 | 虹のコレクション・本館
No,101
グイド・レーニ、「スザンナと長老たち」、17世紀イタリア、バロック。

スザンナの神話を描いた絵を探した。色々とあったが、これをあげてみた。
長老たちのスケベそうな顔がたまらんね。

よくいうところ、バテシバやスザンナやヴィーナスは、女性の裸体を描くことの言い訳である。このスザンナなどは、おとなし目でとても貞淑な妻という感じがするが、ほかの画家が描いた絵には、たいそう蠱惑的な女性に描いているものもある。

拒否しているというよりは、むしろ喜んで見られていると思わせるような絵もあるね。

神話ではスザンナは水浴中に長老たちにのぞかれて、言い寄られたが、それを断ったために仕返しをされ、姦通罪の濡れ衣を着せられて殺された。全く、太古の昔から、男は女に断られると、こういうことをするんだよ。

昔から、下手に男の愛を断ったがために殺されたという女の話は後をたたない。現代にもはいて捨てるほどある。全く男は、成長しない。

風呂などなかった昔には、女性たちはよく水浴をしていた。いい女が水浴をしている時は、男はたいてい影からのぞいていたんだよ。これは本当だ。ダヴィデもそれをやっていたんだよ。今では覗きは犯罪だが、昔はそれほどでもなかったのだ。まあ要するに、男は好き放題にやっていたのさ。

馬鹿かねというよ。

実質ね。好きなタイプのかわいい女を馬鹿にするからそういうことになるのだ。結局は、長老などと言って偉ぶっていても、スザンナのようなかわいい女が好きで、相手にしてほしかったというのが本音だろう。

偉そうにするから逃げられるんだよ。それなりに大事にしてやれば、心を開いてくれるものを。

一応教えてやるがね。かのじょがわたしを愛してくれるのは、わたしが、やさしいからだよ。それはそれは、かのじょを大切にするからだ。

ここらへん、勉強することだね。爪のアカをあげようかね?




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がちゃぽんと海

2014-03-23 04:01:43 | 月夜の考古学・本館

 毎夕、犬のジローを散歩させるのは、奈津の日課だった。
 いつもは三人の子供たちもついてくるけれど、今日はちょっと事情があって、子供たちがアニメのビデオに夢中になっている間を見計らって、奈津は一人で出た。
 母親にだって、一人になって考えたいときはある。犬を散歩させる間の、ほんの三十分間、一歳半の末っ子が、母親のいないことに気づいて泣き出すまでの、ほんの短い間。ひとりで風にでも吹かれて、考えてみたい。
 家から歩いて十分ほどのところにある海岸に、奈津はジローに引っ張られながら走った。末っ子と同じ年のジローは、人間で言えばまだハタチ前後の少年というところで、飼い主の走る速度に合わせるのがまどろっこしくてしょうがないらしい。海岸につくと、奈津は金具を外してジローを離してやった。鉄砲弾みたいに喜んで走り回るジローの姿を見ながら、奈津は海岸のベンチに座り、一息ついた。
 今日は、なんであんなに怒ってしまったんだろう? 奈津は水平線の向こうの島影に視線をとばしながら考える。
 きっかけは些細なこと。五歳の次男が、奈津の問いかけに返事をしなかった。
「翔、おこづかいにあげた百二十円、がちゃぽんに入れちゃったの?」
 がちゃぽんの機械は、百円玉を二つ入れなければ、おもちゃのカプセルが出て来ない。近所の駄菓子屋に子供たちと行ったとき、ジュースでも買いなさいと奈津があげた百二十円を、次男の翔はがちゃぽんの方に入れてしまったらしい。
「返事しなくちゃわからないだろ? こっちに入れちゃったの? どうなの?」
 翔は、呆然と目を見開いたまま、返事をすることもできず、奈津を見つめている。奈津が何度言っても、一言も返さない。それが、奈津の怒りに火をつけた。
「聞こえないの? それとも口がないの! いいかげんにしなさい!!」
 あっと言う間に平手が飛んだ。一度だけじゃない。家に帰ってから、もう一度、怒った。なぜ返事をしないのか。奈津が問い詰めれば問い詰めるほど、翔は固く黙り込んだ。奈津は意地になった。翔が返事をするまで、何度もたたいた。泣いても、許さなかった。
 結局、翔は、最後まで返事をしなかった。
 翔が、なぜ返事をしなかったのかは、本当は奈津にもわかっている。たぶんあの子は、最初に奈津が問い詰めた時点で、自分が失敗をしてしまった事に気づいたのだ。そして怒られると思い、どうしていいかわからなくなった。奈津の問いに答えても怒られる。答えなくても怒られる。彼にしてみればにっちもさっちもいかなかったのだろう。情けないのは、そんな翔の気持ちが少しはわかっていたくせに、感情に押し流されてしまった自分の方なのだ。親の問いに、子が返事をしなかった。そんな小さなことに、頭がかっとなって、理性が負けてしまった。
(要するに、親のプライドを傷つけられたってことに、腹が立ったの?)
 奈津はため息をつきながら自問した。ここのところいろいろあって、疲労が重なっていたから、少しイライラしてたのかも知れない。でも、そんな理由だけではすっきりと隠せないわだかまりが、やはり心のどこかにあった。
 砂浜を走りあきたジローが、いつしか奈津の横にきて寝そべっていた。奈津はジローの頭をなでながら、腕時計を見た。そろそろビデオが終わる頃だ。よいしょと重い腰を上げると、奈津は頭をぶんぶんと振った。そうすると、重たい気分も潮風に溶けるかと思ったけれど。
「ねえ、このままじゃ、まずいよね」
 奈津は、ふとジローに言った。ジローはただ、しっぽをふって、奈津が歩きだすのを待っている。
「やっぱり、そうだよね……」
 奈津は、きょとんとしたジローの目に苦いほほえみをかえすと、また歩きだした。
 家に帰り、ジローを小屋につないで勝手口から台所に入ると、翔がいた。ちょうど冷蔵庫をあけようとしていた翔は、母親の顔を見ると、さっと顔色を変えた。奈津は、反射的に、「翔、こっちにきな!」と言った。翔は、びくっと肩をひきつらせて、それでも素直に、奈津のところにやってきた。奈津の頭の中は、真っ白だった。でも、翔が、すごすごと歩いて来たのを見て、言う言葉は、もう一つしかないと思った。
「翔、悪かった、母ちゃん、たたいて」
 翔の頭をなでて、奈津が言うと、翔は驚いたように、奈津を見上げた。
「悪かった。母ちゃん、少しやり過ぎた。痛かったか?」
 今日、何度もたたいた翔のほおを、奈津はやさしくなでた。翔の顔が泣きそうにゆがんで、とびついてきた。なんだか、頭の中がぐらぐらして、奈津はわけがわからなかった。ただ、翔を抱きしめた。
(これで、いいのかな……?)
 胸の中で、奈津は思った。よくわからないけれど、たぶんこれも、ひとつの選択なんだろう。がちゃぽんみたいに、すぐに正しい答えが出るのだったら、楽なんだけど。親子なんだから、これからもずっといっしょなんだから、ゆっくり、いっしょに、育っていけばいい……。
 にじみ出た涙を、小さな翔の頭にすりつけながら、この子の巻き毛は、なんでこんなにやわらかいんだろうと、奈津は思った。

      (おわり)


(1999年、ちこり15号所収)




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アレサンドロ・デ・メディチ

2014-03-22 03:11:44 | 虹のコレクション・本館
No,100
アーニョロ・ブロンツィーノ、「アレサンドロ・デ・メディチ」、16世紀イタリア、マニエリスム。

マニエリスムの絵画は、どこか陰った光があるね。ルネサンスの余光はあるが、どこかに不正をにおわせるものが漂う。時代がだんだんと腐ってきたからだろう。

アレサンドロ・デ・メディチは、あだ名を「イル・モーロ」という。「ムーア人」という意味だ。その浅黒い肌の色からつけられたらしい。

アレサンドロはフィレンツェを支配していたメディチ家の最後の頭首であった。ロレンツォ二世・デ・メディチの庶子ということになっているが、本当は教皇クレメンス七世(ジュリオ・デ・メディチ)が枢機卿時代に黒人奴隷との間に作った子だということである。

こういうことはよくある。名門の家に起きた、愚かなセックスの落とし子だ。

人間は自分のルーツというのをよく気にする。自分の父と母が誰なのかと言うことは、とても大事なことだ。王と王妃の間に生まれた皇太子のような、正当な愛とセックスの中で生まれた子ほど、幸せなものはない。

この青年は、自分の出自に、生涯苦しんだのだろうね。その肝をひねられてちぎられるような苦悩が、顔に現れている。

馬鹿は金と権力を持つと、暴力的にセックスをむさぼり始めるのだ。その結果がこれだという絵だよ。

枢機卿と黒人奴隷の子だという噂に、彼は生涯苦しめられたろう。
何をやっているんだろうね、男は。




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