畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

二月晦日

2010-02-28 18:02:03 | 農作業
2月28日(日)  のち 

夜中から降り始めたようだ。朝のうちは、雨足も少し強かったがそのうちに弱まり、昼ころまで、ぐずついた天気。10㎜以上は降ったようだ。
稲の苗箱の掃除をして、そろえ準備する。昨年つかったまま、洗うことなく積みっぱなしだったので、根などの残渣が、ついているのを払う。
ニワトリの雛が、3日に到着する。育雛舎を片付け、育苗箱を組み立て、準備。加温装置なども、試運転。こちらも一年ぶり。ところどころ、修理個所もあったりで、小半日仕事となる。
二月の晦日になってしまった。他の月と、ほんの2日か3日少ないだけなのに、あっという間に過ぎる、本当に短い月だ。特に、今年は、雨天や、寒い曇天が多く、巣籠り的に過ごしてしまったから、何にもしていないような気持ちだ。でも、後悔してもしょうがない。明日から3月。弥生の月頑張ろう。
「やよい」の由来は、
春の暖かい陽気に恵まれて、すべての草木が、「弥生(いやよ)い」茂る月の意だそうです。
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春景色

2010-02-27 18:36:58 | 農作業
2月27日(土)  のち 

雨は、昨日の夜から、断続的に強く降るようになった。朝もかなり強く降り、その後は弱まり、10時過ぎには、上がった。夕方には、夕日も顔を出した。温かな一日だった。
この雨で、周囲の風景は、一変した。今まで、ほとんどの田んぼは、土が顔を出していた。今朝は、かなりの田んぼが、湖に変身している。機械で、畔を付けてある田んぼは、当然のこと。鍬で、畔を付ける田んぼもまだ多いが、そんな田んぼも、水が溜まっている。スコップで、畔切りをして、排水用の水手を止めている。水をためてから、耕して、土を良く練り、その土で、畔を付ける。だから、早めに、水をためて、手間のかかる、畔付けに充分の時間を取るためだ。
水田地帯の春の景色だが、田んぼに水がたまると、何となくせわしい気分になる。春だぞー、さあ、仕事だぞー。米作りの準備だぞー。今まで、静かだった野良が、活気づいてくる。

午前中は出荷作業。その後は、種芋の切断。
米を石抜き機に掛ける。
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コダワリ

2010-02-26 18:51:34 | 介護日記
2月26日(金)  のち 

朝から曇り空。その上、夜中のうちに、少しの降雨があったようで、地面は濡れている。予報だと、日中は、雨にはならないようだ。降っても夕方からみたい。で、すぐにでも、畑に出かけたいが、母のデイケアの日。迎えに来るのは、9時過ぎ。軽トラに必要なものを積み、スタンバイした上で、母を送り出す。
畑では、畝になるところに、クン炭と、肥料を撒き、畝を立て、黒マルチを張る。南風が強く、地表のクン炭も飛ばされるし、マルチ張りは、向かい風にならないように、南からのみ。それでも、時折の、強い突風の時は、手直ししてやりながらと、手間をかける。急いでいなければ、こんな天気の時は、パスするのだが、今日やっておかないと、2~3日は、やれない。無理をして、強行。昼をかなり回るまで、続け、6畝完了。
昼食後は、雨がパラパラしてきたので、ハウス内で、種芋の切断。

所で、母のこと。相変わらず、失禁は、毎晩のこと。パジャマ、シーツ、防水シーツの洗濯は、毎朝の日課だ。これだけなら、仕様がないとあきらめてはいる。困ることがある。夜中にトイレに起きたりしたときに、パジャマの上に、カーデガンなどを羽織り、そのままで、布団に入り込み、濡れたシーツで、羽織ったものまで、濡らすこと。時には、シーツが濡れていることを自覚し、タオルケットや、毛布を敷いて、その上に入り込んでいること。毛布まで、洗うようなことは、まれだが、タオルケットを濡らすことは、たまにある。
まあ、それはそれなのだが。
「コダワリ」なのか、習慣なのか、混乱なのか、判らないが。
シーツを外した布団、掛け布団は外して、広げておくように言っても、すぐに、ベットメーキングならぬ、布団メーキングをしてしまう。シーツ類はないから、タオルケットをシーツのように、敷き布団に織り込み、メーキングしている。タオルケットを、シーツと勘違いしたのではない。タオルケットを、洗濯した時には、毛布で、メーキングしている。
夜に、シーツ類をわたして、タオルケットや毛布は掛けるもんだ、というと、シーツを指して、これがなかったからと、こたえる。
母の頭の中では、布団メーキングするということが、優先している。タオルケットや、毛布でも、とにかく、敷布団は、何かを敷いて寝るものだという意識が、勝っているようだ。そして、シーツは、私が、毎晩持って行っているのだが、そんなことは、一切、記憶から漏れてしまっている。シーツがここにないから、もらおうとか、探そうとか、の考えは浮かばない。なんとかしなくてはと、思った時、代用品を選んでいる。
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浸種

2010-02-25 18:49:18 | 農作業
2月25日(木)  のち 

温かな一日。陽射しが熱く、シャツ一枚で作業する。
朝は、外に出てびっくり。空気が真っ白。隣の家もうっすらと浮かぶくらい。佐保姫の衣の裾につつまれていた。昨日の今日。まさに、七十二候にぴったりの一日の始まりだった。
23日に、消毒液に入れておいた種籾をあげ、種子消毒は完了。引き続き、浸種の過程に入る。種籾を水につけて、吸水させ、発芽の準備をさせる。この浸種は、一般的に、積算100度をめどにすると、云われている。水温が10度なら、10日間浸しておくということだ。農業では、この積算温度が、よくつかわれる。作物の生育を判断する基準として。
最近は、種籾の発芽抑制物質を取り除くために、冷水に、長期間浸種した方が良いという説もある。
この種籾に、発芽抑制物質があるということ。生命の不思議さを感じる。一般的に考えれば、種は発芽することで、次の世代をうみ、種の連続性を担うはずだ。しかし、すぐには発芽させないという機能も持たされている。この機能のおかげで、種籾は、すぐに発芽して、寒さのため、稔ことなく、生を終えてしまうことを防いでいる。作物と付き合っていると、こうした、生命の神秘を感じさせられる。
浸種は、一日か二日置きに、水を変え、3月の10日ころまで続け、次の過程に移る。
その後は畑。枯れ草を燃し、石灰を撒く。午後は、トラクターを運び、耕す。マルチの下は、草はないが、畝間の冬草。しっかりと根を張っている。細かくするために、4~5回ロータリーを回す。
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霞始靆

2010-02-24 18:47:31 | 農作業
2月24日(水) 

よく晴れる。温かい。午後の日差しは、肌に暑いほどに感じた。
午前中は、出荷手伝い。連れ合いは、午後、患者会。午前中に終わらす。
午後は、春の日差しをたっぷり浴びながら、畑仕事。と云っても、作業は、消耗な、片づけ。トマトアーチをばらし終えて、片付ける。マルチの撤去を、6畝分。まだ、ナスなどの6畝は残るが、とりあえずの片づけはここまで。明日からは、次作のジャガイモの植付準備に入ることにする。
5時を少し回ったころに、作業は終わるが、腰が痛い。

所で、タイトル、読めますか? 七十二候の一つです。
霞始靆(かすみはじめてたなびく)  霞が春景色を彩り始めるころ
日本の四季を司る四人の女神のひとりで、春を司るのは、佐保姫(さおひめ)。春にたなびく霞は、佐保姫の衣の裾だそうだ。ちなみに、桜も佐保姫の化身といわれるらしい。
これからは、寒さもぶり返す日もあるだろうが、少しづつ、春に向かってゆく。畑に田んぼに、農作業も、忙しくなってくる。
2月の七十二候は五つ。鳥と魚。自然現象が3回。五つとも、春に向かっているようです。
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塩水選

2010-02-23 18:56:44 | 農作業
2月23日(火)  ときどき 

今日は、温かくなるという予報だったので、種籾の塩水選を予定していた。昨日のうちに、必要な道具類は、用意しておいた。思ったほどには、温かくもない曇り空だが、今までに比べれば、寒くはない。
水に、硫安を溶かし、比重が1.13になる塩水を作る。30Lの水に、8.4kgの硫安を溶かすのだが、水だとなかなか溶けない。まず、最初はお湯を沸かすことから始める。10Lほどの熱湯があれば、充分溶ける。比重計も用意して、確かな塩水を用意する。
自家採種しておいた、種籾を10kg位ざるに入れ、塩水の中に入れる。よくかき回して、しばらくおいて、浮いている籾を、ざるですくい上げる。沈んだ籾だけにして、ざるをあげ、清水で、よく洗う。その種籾を、ネット状の種籾袋に入れる。
これを繰り返し、約、35kgの種籾を用意する。購入してある種籾は、すでに、ネット袋に入っているので、そのまま使う。
塩水選が終わったら、そのまま、種子消毒に移る。播種され、発芽し、苗に育つまでの間に、病気にならないように処理をしておく。慣行栽培では、殺菌剤を使用するが、私は、微生物農薬を使用している。この農薬は、自然界にある、特殊な微生物を培養したものだ。この微生物農薬を、水に溶かし、その中に、種籾を浸して、そのまま、一日か二日浸漬しておく。
病気にかからない原理は、この微生物が、種籾に充分付着することにより、病原菌が、付着することを、予防するのだという。殺菌剤が、病原菌を殺すのとは、原理が違う。また、微生物農薬は、化学農薬にはカウントされない。有機栽培にも使用できる。
溶液を作り、種籾を浸し終えれば、今日の作業は、終わる。
2時過ぎから、畑に向かう。昨日の続き。マルチを剥がし、トマト用のアーチをかたずける。明るくなった。5時のチャイムが鳴っても、充分仕事ができる。日の入りは、もう5時半位になっている。
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畑片づけ

2010-02-22 18:49:08 | 農作業
2月22日(月)  のち  のち 

またもや、こんな天気の一日。
朝起き、作業場に、野菜を取りに行こうと、勝手口を出る。「あめ!」思わず声をあげる。こんな予報は全くなかった。連れ合いも、「また、合羽着て、犬の散歩しなくてはならない。」
この雨、弱いながらも、11時近くまで、続く。畑に行こうと、勇んでいたのに、出鼻をくじかれる。結局、午前中は、出荷用の米の準備や、ベーコンのパックなど。
母の診察日で、連れ合いが付き添っていくが、夜尿対策を相談してくることにする。事前にちょっと、知識を入れておこうと、インターネットで、認知症の夜尿について、資料をダウンロード。抗鬱剤を処方してもらうよう、頼んでみることに。

昼食を取っていると、外は、明るく陽射しが出てくる。雨で、気勢はそがれたが、今日くらいからは、本気で畑にかからないと、泥沼に落ちてしまうようになる。と、気を引き締めて、車を走らす。夏野菜の後がそのままになっている。マルチの裾の土は、背は低いが、びっしりと根を張った、冬草に覆われている。マルチを引っ張った位では外れない。切れて、土の中に、ポリが残ってしまう。最初は、スコップで掘り、その後は、手を土の中のマルチの下に入れ、手で、掘るように、マルチの上の土を剥がしていく。砂地の柔らかい土だから、これで、外すことはできる。しかし、ずっとしゃがみぱなしの作業。腰は痛くなる。幸い、陽射しは強くなり、汗をかくほどに、温かく助かった。
20mほどの畝を、5本終えて、少し早いが、家に向かう。育苗が始まっている。ハウスの開け閉めが、日常作業に、加わったため。
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対鼠戦争

2010-02-21 18:24:41 | 農作業
2月21日(日)  いちじ 

ほとんど曇り空で、空気も冷たい。
家の畑に、アーチパイプを組み、キュウリ用のネットを張り、キュウリ棚を作る。エンドウ類の苗が、ポットで、花を付けてしまっている。気にはなっていたが、この間、雨と、あまりに寒い、曇天が、作業を阻止していた。急いで、植えてやらないと。

対鼠戦争の続き。
ネズミが仕掛けた毒餌を食べ始めてから、餌を切らさないように、食べさせ続け、5日から、6日すぎる。注意して歩かないと、びっくりさせられる。ネズミの死骸に遭遇して。ネズミが動き回っていそうな場所に、次から次へと、毒餌を置いてゆく。朝は、餌を見て回ることから始まる。食痕のあるところが何箇所かはある。そこは注意して、夕方には、餌を足しておく。朝晩、その繰り返しで、約一月。今まで、10匹近くのの死骸を処分した。目に見えるところで、それくらいなのだから、巣穴などでも、死んでいるとしたら、もう少しは、殺せたのではないかと、思っている。
しかし、鶏舎の中には、毒餌を置けないので、その中に、巣くうネズミは、まだ生きているだろう。また、どこかに、ひっそりと逃げ隠れている奴も、いるはず。絶滅させることはできない。しばらくは、被害が少ないだろうが、またいつか、対鼠戦争は、再開する。
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ネズミ

2010-02-20 18:27:30 | 農作業
2月20日(土)  いちじ 

よく晴れて、陽射しは暖かく感じる。空気はまだひんやりしていて、日陰に入ると寒いと感じる。
午前中は、出荷作業。野菜が少なく困ってきた。が作業は、早く終わるので、午後は、野菜の育苗ハウスで、育苗用の、温床づくり。ハウス内に、芽出しようの温床。移植床の温床。サツマイモの苗床。三つのトンネルを作り、それぞれに、電熱線で、暖をとる。サツマイモの苗床用は、電熱線を、入れっぱなしにしておいたら、ネズミにかじられ、漏電してしまっている。修理しなくてはならないので、それだけは、後回し。
ネズミと云えば、今年は、新年早々から、ネズミとの闘いに終始している。約一月。ようやく、私の勝利で、収束に向かっている。
発端は、昨年末を前に、サツマイモが、被害にあった。サツマイモが残っていた、コンテナから、大きなネズミが、飛び出してきた。今までも、鶏舎などには、出没し、餌などを食べられ、困っていたが、作業場の中でも、大きな顔をされては、許しておけない。
と、「エンドックス」と云う、殺鼠剤を用意し、ニワトリの餌に適量の、エンドックスを混ぜ込み、毒餌を作る。これを、ネズミの通り道になるようなところ、にしかけておく。ただ、犬や猫、ニワトリなども、食べる危険があるので、仕掛ける場所は、限られる。うまく、食べてくれたところには、5日位は、無くならないように、補給し続ける。
そして、5~6日目位から。、、、、、、、続く。
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雨水

2010-02-19 18:36:51 | 農作業
2月19日(金)  ときどき 

何か久しぶりと云う感じ。パットした晴天にはならなかったが、時折、陽射しを温かく感じる。
雨漏りを防ぐため、野菜育苗のハウスの天井を補修する。予定を変更して、ハウス脇に積んである、鉄くずの整理を始める。鶏舎を移築する前は、連棟のハウスだったが、半分は解体し、アーチパイプなどはそのままだった。また、友人からもらった、養鶏用の、ケージなども積んだままになっていた。そのケージの空間に、草が生え放題に伸びて、とりわけ、蔓草が絡まり、どうにもならなくなっていた。特に、夏場には、蜂が巣を作る、格好の場所を、提供してやっているようなものだった。また、刈払機で、草を刈る時も、じゃまで、しょうがなかった。
蔓の絡まったケージは、人力ではなかなか大変なので、ミニシャベルのバケットで、釣り上げて移動し、潰して、嵩をを少なくする。そんな作業をしていると、若い二人連れが、近寄ってくる。鉄くずなどの、回収をしているという。なんと、良いタイミングなのだと、鶏舎跡地にまだ積んだままの鉄くずを、片づけてもらう。ハウスのアーチパイプなども、積めるだけ積んで、持って行ってもらう。二人は、千葉の業者で、ときどき、巡回しているとか。遠出をしても、やっていけるものなのかな。
夕方までやって、かなりの、鉄くずを引っ張り出した。少し残ってしまったが。

今日は、「雨水」 春に、一歩近ずく。
そして、七十二候は、
土脉潤起(どみゃくうるおいおこる) 暖かい気候に土が潤い、活気づくころ だそうだ。
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