洗濯の半分と掃除を片付けて、渋谷へ映画を見に行く。
西武デパートの横を通り、
西武デパートの2つの棟の間を抜け、少し先からスペイン坂へ入る。徐々にゆるい上りになり、
最後は階段で丘の上へ。階段脇にあるのがシネマライズ。
だけど今日、見る映画はその先、パルコPART3の8階にあるシネクイントでやっている作品。
チケットを買っておき、先に昼飯。
前にシネマライズで映画を見たときに、始まる前に飯を食べるところを探したら、パルコのビルの先にカレー屋があった。その場所へ行ってみるとスパゲティ屋に変わっていた。ここ何年かはそれ以前よりも映画をよく見るようになり、渋谷のミニシアターへもときどき来るが、前に昼飯を食べた店にまた行ってみると、もうなくなっていたりする。渋谷(だけではないのだろうが)は店の入れ替わりが激しい。
それで、いまその場所にあるのはスパマッチョという店。
店内は以前のカレー屋のときと、テーブルなどは同じと思えた。壁にはアメリカのヒーロー映画のポスターがずらりと並ぶ。アメリカのヒーロー映画といえば、マッチョな主人公が活躍する話だ。
窓際席にはターミネーターの実物大フィギュアがオブジェとして飾られていた。
店名に「マッチョ」と入るのだから若い人間向けのスパゲティ屋なのだろう。注文はまず、大きさ(量)を選ぶ。
ミスマッチョ・・・250g、マッチョ・・・400g、メガマッチョ・・・600g。
写真の大きさと、「ミス(Miss)マッチョ」という名前から、マッチョが標準で、ミスは女性向けの少なめのように見えた。注文のときに聞いてみると、ミスが標準でマッチョがその1.5倍増しとのこと。それで、ミスマッチョのほうにしておく。
味は醤油バター味にする。トッピングは他のテーブルで食べているのを見るとかなり大きめだったのでやめておく。
実際に出てくると、ミスマッチョでパスタチェーンやイタリアンの店で出てくる標準的な量だった。若い人間はマッチョやメガマッチョにトッピング追加でいいのだろうけど、中高年がいきがって食べたらカロリー過剰になる。
昼飯を食べて、あらためてパルコの上のシネクイントへ。これがロビー。
見た映画は「ハラがコレなんで」。
日経金曜夕刊の最終面に「シネマ万華鏡」というコーナーがあって、新作映画のレビューが載っている。読んでも全然、興味をそそられないことも多いが、11月4日のは2,3作品に興味が湧いた。その一つを見に来た。
監督・脚本は石井裕也。まだ20代の若い監督。この監督の作品は前に「川の底からこんにちは」を見ている。今回も前作と同じように、時代の応援歌である作品。スーパーウーマンとでもいいたくなるような女性主人公やおばあちゃんが登場するが、全般にドタバタ劇な部分、荒唐無稽な部分が増えている。前作で、シジミ加工場を立て直す話が、そんなに簡単にうまくいくのかと思ったが、映画を始め物語にはそうした部分は往々にしてあるものだと、まだ割り切れる範囲だった。だけど、今回のドタバタ劇と荒唐無稽さは、自分には入って行きづらいものだった。
映画を見終わって渋谷駅へ。今日もデジタル一眼を持って行って途中で撮影。都内の繁華街のような高いビルが並ぶ場所では、縦方向にしたほうが写しやすい。
西武デパートのほうへ出る地下鉄の出入り口は、渋谷の地下街を一旦、通る。
この地下街、天井が低くて造りが古い時代のものだと思えた。それ以前に、渋谷の交差点の地下に地下街があるということは、漠然と意識にあるだけだった。たまに渋谷へ来ても、地下へまず降りてということは頭には浮かばない。東京駅八重洲口側の八重洲地下街のような大規模な地下街なら、地上よりもそちらへ行ってしまうのだが。
渋谷の地下街-しぶちかはいつ頃からあるのだろうと思ったら、なんと昭和32年(1957年)にできた、日本初の地下商店街ということ。これは驚いた。
夜はこれまで飲みに行ったことのない店を開拓することにする。といっても、まったく行ったことのない店ではなく、ランチをやっていて食べたことがある居酒屋へ行く。
行徳駅前公園の東側にあるB2ドゥブルベ。
この店にはランチを食べたことが2回ある。ここ1年ぐらいかと思って過去日記を検索すると、1回目は2009年の4月初めだった。行徳駅前公園の桜を写しに来とたきに昼飯を食べた。2回目は2010年の9月中旬で、秋の祭礼の情報をチェックするので街頭の自治会掲示板などを見て回ったときの昼飯だった。この店は洋食屋ではなくて、洋風の居酒屋なので、一回、夜の時間に飲みに来てもいいなと思っているうちに、時間が過ぎてしまった。まったく、年を取るほど時間の経つのが早くなる。
さて、最初は生ビール。これはスタンダードのサイズ。他には大があるようだ。
ちょっとあとにお通しが出てきた。これはフランス料理のテリーヌっぽいもの。
カウンターやテーブル上のレギュラーメニューがこれ。
その日のおすすめは厨房の中、食器棚の間に設けられたホワイトボードに書かれている。
ここにターキーアスピックと野菜テリーヌ盛とあった。お通しはそれを少ない量で出してきたのかもしれない。
天井を見上げると、青い空と白い雲が描かれていた。天井の画像はグルメ情報サイトで見たことがある。
お通し以外の最初のつまみはポテトのアンチョビバター。
ジャガバターに近いが、ジャガイモは焼いたものではなく蒸したもの。
ちょっと遅れて牛肉のスープ煮。牛肉につけるものとして、天然岩塩、からし、カレー粉が一緒に小鉢で出てきた。
岩塩はマスターおすすめで、そのまま口に入れてもおいしいものだった。
ビールが終わり、メニューを見ると日本酒もある。最初は弐の越州(特別本醸造)。これは久保田と同じ酒造の酒で、アルコール度は1度程度低いものだそうだ。
次のつまみはとろとろサーモンたたき。日本酒はもう一合、」飲むことにして、次は参の越州(特別純米)。
メニューを見ると、日本酒カクテルのベニハナというのがあった。お品書きには、パリの店時代のオリジナルと書いてある。聞くと、マスターがかつてパリの日本料理店にいたときに、フランス人に日本酒を飲んでもらうために、みんなで考えたものだそうだ。
自分の手柄のように言わず、「みんなで考えた」ということをちゃんと言うのだから、この店のマスターはまじめできちんとした人だと思った。
締めのつまみはぎんなん。
飲むほうもちょっと多かったが、最後はチューハイ。使う焼酎がどれか聞いてから作るようにしていて、芋焼酎で作ってもらう。
今日は夜の時間にはじめて来たこともあって、飲んだ量がちょっと多めだったが、お勘定は5,200円だった。