
エンリコ・ピエラヌンツィの前作『Permutation』は2012年のベスト3に選んだけれど、オナジメンバーの2011年録音のものが出たのでもちろん買ってきた。
前作との比較が気になるだろうけれど、そっちは実は忘れてしまっているけれど、発売当時はピエラヌンツィが新しい機能を備えたみたいなことを書いている。
1曲目ピエラヌンツィとしてはめずらしいメロディ・ラインでずいぶんエッジのたった始まりです。
2曲目、躍動感とモーダルが入って、感情的な表現が激しく伝わってくる演奏です。
3曲目はイタリア的なメロディのワルツ、ワルツだけれど甘くない、硬派がひくワルツとはこうだという感じです。
最初の3曲が強い主張のある演奏になっていましたが、4曲目はエッセイ風、日常のつれづれを綴るみたいな感じです。
5曲目は高速パッセージの今風演奏。
6曲目、淡い感じのテーマからメロディをたどりながら哲学的な自己分析を行っているような追求、曲名もなんか哲学的です。
7曲目もその思いが続いているような感じです。この曲でスコット・コリーがベース・ソロをとりますが、これまでほとんど3者一体の演奏だったこと、まるで気が付かなかった。それで飽きさせないという凄さ。
その意味最後の曲は従来のピアノとベースの位置取りがはっきりした抒情的デュオ、ちょっとホッとして終わりますが、車なのでほっておくと1曲目にもどります。
そこでこの1曲目“ No Improper Use”の凄さが理解できました。三者一体での曲を完成させている演奏は、今年リリースされた演奏で重要な位置を持つように思います。まさに、現在進行のインプロの形を見事に表しているからです。
STORIES / ENRICO PIERANUNZI
Enrico Pieranunzi (p)
Scott Colley (b)
Antonio Sanchez (ds)
Recorded in New York on 22, 23 February 2011 at Avatar Studio
1. No Improper Use
2. Detrás Más Alla
3. Blue Waltz
4. The Slow Gene
5. Which Way Is Up
6. Where Stories Are
7. Flowering Stones
8. The Real You
今気が付きましたが名前どこかで古井戸さんと書きませんでしたか、心理学者よりフォーク・シンガーのほうが身近なため、ついそってを思ってしまいます。
ところでこのアルバム、多くのピアニストを見てきているわけで、この人はここで止まったというかスタイルが発展しない状態になるプレーヤーがいると思います。
このピエラヌンツェをれをまったく感じさせない、なんか現役のまま殿堂いりという感じですね。
Enrico Pieranunziは多様な音楽性を有しているとわかっていても,ここまでスリリングにやってくれると嬉しいですね。やはりメンツが効いているって気がしますが,私としては当然高評価になりました。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
随分、間の抜けたタイミングになりました。汗
一曲目からびっくりしましが、3人の一体感ある演奏でとても楽しめました。
貸し出しした 友だちも気に入ってくれて、やっぱり、実力派だな、、って、改めておもいました。
コメントいただいていたのに返事していませんでした。
家族のいろいろある時期で失念しました。
申し訳ありませんでした。
このアルバムは本年もう一度ふれそうです。
この頃タイミングが外れること、外れること、抱き合わせで入手がおくれたり、書いたことすらわすれたりで私も間の抜けた記事が続きます。