JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

エバンスになる New Jazz Conceptions / Bill Evans

2024-03-26 16:47:11 | 聞いてますCDいいと思う


棚にあるスウイング・ジャーナル紙で児山紀芳氏がビル・エバンスにインタヴューした記事を読んだ。
「ビル・エバンスがリバー・サイド時代を語りつくした瞬間」という記事だけど、そこに載っているアルバム「NEW JAZZ CONCEPTIONS」を持っていないので、気になって買ってみた。
聴くとこれがエバンスって思おところもある。エバンス自身のアルバム・デヴュー作だった。
インタヴューで、エバンスはこの演奏に関して、レニー・トリスターノ、、ジョージ・シアリング、ナット・キング・コール、バど・パウエルの影響を認めている。
エバンスの音流れではないところがあって逆に興味深い。
リーバー・サイドでアルバムを出すことになるきっかけは、記事身もあるが旧友が渡した録音テープがリヴァー・サイドに認められた結果だった。
そこで録音されたのがこのアルバム、「New Jazz Conceptions」で1956年9月18、27日の録音だった。

そこでの演奏は、前述のように、ほかのピアニストの影響フレーズがあって、アレツと思う。だからこのアルバム、必要性はあまり評価されないだろう。ただ、聴くと”ワルツ・フォー・デヴィー”の初演があったり、その後何度も弾く”マイ・ロマンス”を演奏したりだ、興味深い。
ただし、ビル・エバンンスとして、らしいかというとそうではない。まだエバンスにはなっていないという感じはする。
ということで再び小山氏のインタヴューを引用すると次のようなことになる。

「自分自身で納得のいくピアノのサウンドがつかめたな、と感じたのは、確か27歳か28歳になったころだと思う。1957年、58年、59年頃からかな」

ということで、そのころのエバンスをきいて、いつエバンスがエバンスのサウンドになったのかをを考えてみよう。

この「New Jazz Conceptions / Bill Evans」でリバー・サイドで録音したものの、マイルスのバンドで弾いていて直近のアルバムは「From Jazz Frack」というアルバム。


「From Jazz Frack」  1958年3月26日

次がミッシェル・ルグランのアルバム。


「Legrand Jqzz」 1958年6月25日


「At Newport」  1958年7月3日


「Jazz at The Plaza」 1958年9月9日

ここでアート・ファーマーのバンドに参加。


「MODERNART」 ART FARMER 1958年9月10,11,14日

そして名盤


「Kind of Blue」 1959年3月2日、4月22日

これらのアルバムすべてを持っているわけではなく、エバンスがマイルスのバンド所属した演奏を集めたアルバムを持っている。


「MILES DAVIS BILL EVANS COMPLETE STUDIO & LIVE MASTERS」

そしてスコット・ラファロが入ったトリオになる。


「PORTRAIT IN JAZZ」 1959年11月28日

そしてJ・JとKAIのアルバム。


「THE GREAT KAI & J.J」KAI & J.J 1,960年22月2,4,9日


「Explorations」 1961年2月2日

キャノンボールのアルバムに参加


「Know what I mean?」 Cannonball Addeley 1961年2月21日、3月13日

そしてこの2枚

 
「Waltz for Debby」 「Sunday at Village Vangard」  1961 年6月25日

この時の演奏はcompleye liveとしてリリーズされた。

   

ってこうやって並べてみていいつエバンスになったのかというと、実はこれが、最初のマイルスのところできちんとエバンスになっているように感じる。こっちの耳がそこまでじゃないからかもしれないけれど、たぶん、マイルスのところで見事に成長させてもらったということに使用。

New Jazz Conceptions / Bill Evans

Bill Evans - Piano
Teddy Kotick - Bass
Paul Motian - Drums

"I Love You" (Cole Porter) – 3:55
"Five" (Bill Evans) – 4:03
"I Got It Bad (And That Ain't Good)" (Duke Ellington, Paul Francis Webster) – 1:39
"Conception" (George Shearing) – 4:47
"Easy Living" (Leo Robin, Ralph Rainger) – 3:53
"Displacement" (Evans) – 2:36
"Speak Low" (Kurt Weill, Ogden Nash) – 5:10
"Waltz for Debby" (Evans, Gene Lees) – 1:20
"Our Delight" (Tadd Dameron) – 4:47
"My Romance" (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 2:01
"No Cover, No Minimum" [Take 1] (Evans) – 8:14 Not part of original LP
"No Cover, No Minimum" – 7:31


コメント
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