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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

熟成 Lilac Songbook / Akiko Toyama

2007-10-02 20:44:56 | 聞いてますCDいいと思う


ピアニストの外山安樹子さんと、ベースの関口宗之さんとは、このblogと別の場所でなんどかやり取りをする間柄です。
最初に教えてもらって、買ったアルバムがとても良かったので、ライブもおじゃましました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070203
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070204
まことに勝手な事を書いたりした後に、やり取りもしているので、特価でわけていただいた新しいアルバムについて書こうか書くまいか、いまだに悩んでいます。
新しいアルバムは前作の“Song of Lilac”を再録音する形で、2曲の新録音を加えています。私としてはこの企画、どう変わるかが楽しみなアルバムです。
既に録音されている8曲、最初と6曲目に新しい曲を挟んで並んでいます。曲順が2と3曲目が入れ替わっているのは、1曲目が変わったためでしょうか。
1曲目、外山さんの第1印象は、ピアノのバランスが良くなっていると思った事です。
2曲目“Under the Lilac Tree”ライブ活動を続けてきて、フレーズの引き出しが凄く増えた感じです。自信があふれて、力強くて歯切れ良い、生き生きしたLilacが息吹いているようです。
3曲目大好きな“Ray of Hope ”優雅さがました成熟した女性を感じます。曲調の巾も広がっているように感じます。
4曲目“Nostalgia”も大好きな曲です。音色の広さ深さが増していて、この曲のをより表情豊かに表現しているように感じます。途中のピアノテクニックも素晴らしくベースも入魂、素晴らしいデュオ演奏になっています。
5曲目の“29”も両手のバランスが素晴らしくなったように感じ、その後のベースソロがとてもいい感じで入ってきます。
6曲目は新曲“Snowing Town”ですが、ライブではいつも演奏してきたのでしょう、しっくりと安定して美しい曲です。
7曲目はジャジーなスタンダードみたいに感じる曲、悩みの曲だったと思いますが、吹っ切れたように力がついた感じです。
8曲目、外山さんの巾が広がった演奏をより広いレンジで捉えて、安心して聴ける
素晴らしい録音です。
9曲目は前のアルバムでも感じたのですがテーマの展開が多くて、流れに付いていけません。(年齢の為かも、広がりが多すぎると頭がちょっと)
少し違いますが10曲目も前曲より少しぼやけた感じを受けました。前半の素晴らしさに頭が疲れたのかも知れません。後半一曲ぐらい軽く短い演奏でも良かったかもとオジンは思います。

ワインには、出来たて新酒を飲むという飲み方も有ります。しかし、飲み頃まで保存したほうが、味が熟成すると聞いています。私の場合有れば飲んで飲んでしまうので解りません。外山さんの前作“Song of Lilac”を置いておくと変わるわけではありませんが、それを新酒とすると、まさにその熟成を充分に感じるのが、今度のアルバムです。
また幾年かたってから、好きな曲(私の)、録音して欲しくなりました。

Lilac Songbook / Akiko Toyama

外山安樹子 piano
関口宗之 bass

1 1 1111  
2 Under the Lilac Tree  
3 Ray of Hope
4 Nostalgia  
5 29
6 Snowing Town
7 Before Dawn
8 Bateaux-Mouche
9 遠くを
10 Somewhere in Time~いつかどこかで

コメント (5)
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