一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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耐震リフォーム

2008年05月09日 12時12分07秒 | 住宅リフォーム・耐震
▲和室の床を剥がし始めました。
昔は、畳の下はこのような板張りでした。
通気性を持たせるこの方が良いのですが断熱性は劣りますので、
最近は合板下地にして断熱材を入れます。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日、和室の床を剥がしだしました。
基礎を内部から炭素繊維と樹脂で固める工事のためです。
剥がして観ると、問題がいくつか発生することは、よくあります。

一番大切なのは、

「その問題の気付き、正しく処理すること」ですが、

これができていない場合は、かなり多いのではないかと思います。


その理由は、

①何が正しくて、何が悪いのか判断する知識をもっていない。

②どう処理することが正しいのか、知識をもっていない。

③余計なことを言ったりすると、工事がストップし、自分の仕事ができなくなって損をするので、黙って無視して工事をしてしまう。

④確認せず、気付かないままでいる。


あるいは、複合しているケースが多いでしょう。

さらに悪いケースは、

「これ幸いとかなり割高の工事費用を要求し、ほとんど効果のない補強を行う。」

これらを解決するには、正しい知識をもった設計監理者に設計と監理を依頼し、工事の利害関係と別けることです。





▲火打ち土台がありません。この補強が必要です。




▲ほぼ剥がし終わりました。剥がしながら床下のゴミを拾っていきましたが、
ゴミというより、工事中の残材が平気でそのまま捨ててありました。




▲新築時の工事による空き缶はもちろん、木片が多いです。
大工さんのモラルも問題です。
こういう現場は、他の問題も多いです。



▲基礎の補強はもちろんですが、このヒビの補修をその前に行います。


柱などの金物についても、取り付けをします。これに関しては、事前に予想はできます。


写真ではわかりませんが、

一番の問題は、「アンカーボルトがあっても、ナットが無かった。」
これは、アンカーボルトが無いに等しいという意味です。


こういったことに対して、

・仕事を遅らせても、正しく補強の処理をする。

・事前に確認や予想できなかったことに対して、既存の手直し工事の追加の費用が必要なら、正当な価格であることをチェックして指示する。

ということが必要です。これは、信頼できる専門家でなければできません。




耐震 住宅リフォーム ミタス一級建築士事務所

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