一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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『エネファーム』とは…

2009年07月06日 17時40分54秒 | スタッフのブログ
▲『エネファーム』
<画像:東京ガス㈱パンフレットより> 



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

先日、スタッフに「エネファーム」のセミナーへ出席してもらったので、
そのことについて、本日アップします。

前回、ショールームへ同行してエネファームの説明を一緒に受けた
ミタス一級建築士事務所のユーザーの方は、

費用はかなり高額で、まだまだペイはしないのですが、

私の予測を遥かに超えた返事でした。

「地球の環境と温暖化防止のために、少しでも貢献させて頂きます」
 とのことでした。(^^)ゞ

凄い…恐れいりました… m(__)mペコッ


……………………………………………………………………………

こんにちは。設計スタッフのY.Fです。

東京ガス主催「家庭用燃料電池 エネファーム」の説明会へ行って参りました。

妻夫木聡さんをイメージキャラクターにした、ガスパッチョのCMは
ご覧になられた方も多いと思いますが、あのCMで紹介されているのは
ガス発電『エコウィル』になります。


今回説明を聞いてきたのは燃料電池発電『エネファーム』で
今年の春より販売がスタートしました。


東京ガスなのに電気をつくる??
不思議な気がしますが、『エコウィル』と『エネファーム』
どちらも発電する商品で家庭の電気として利用できます。

違いは何になるのでしょうか?


まず『エコウィル』は、
ガスを使ってガスエンジンを動かし発電する機械です。
同時にその時に熱が出る為、その排熱を利用してお湯を作り、
給湯や暖房に利用することができます。

エンジンを起動させる為、どうしてもエンジン音が出て
一般の給湯機と同じくらいの騒音が出ます。
また燃焼させる為、蒸気が発生します。


発電量は定格1kwで、1kw分電気やお湯を使うと発電します。



一方『エネファーム』は、天燃ガスから水素を取り出し、
空気中の酸素と化学反応させて電気とお湯をつくります。




▲『エネファーム』発電の原理
<画像:東京ガス㈱パンフレットより>




高校の化学の授業で初めて習う化学式かもしれませんね。
『エコウィル』と違ってガスを燃焼させる訳ではありませんので
二酸化炭素CO2が排出されず大変環境に良い商品です。

また音も大変静かで外に出る蒸気も少量になります。



こちらは300w~発電スタート。最大で1kwの発電をします。
電気やお湯の使用状況にもよるのですが常に発電しているイメージで
『エコウィル』より発電率は良くなります。

※『エネファーム』『エコウィル』とも発電した電気を
貯めておくことはできません。
使用頻度によって発電するシステムです。




▲『エネファーム』仕組
<画像:東京ガス㈱パンフレットより>




『エネファーム』を導入すると四人家族で年間1.5トンのCO2削減になるそうです。
1.5トン??

テレビを毎日1時間減らすと年間-10kg程度
エアコンの温度を27℃→28℃、1℃上げると年間-35㎏程度のCO2削減
ということなので1.5トンはすごいかもしれませんね。


『エネファーム』の導入はプリウス2台分に相当するということでした。

電気も作るしお湯も使えて、環境にも良いとは是非とも導入したい気がしてきます。


しかし・・・、問題は価格です。

『エネファーム』は

平成22年2月10日までに申込+平成22年3月10日までに取付完了する物件は
国の補助金が140万円出るのですが、

補助金の関係上機器代が税込3,465,000と価格が決まっています。

補助金額を差し引いても機器だけで約210万円程掛かります。
これに工事代が掛かります。


『エコウィル』は補助金無しで機器は100万円ちょっとくらいです。

元が取れるのでしょうか??


ガス料金は割引があり

『エネファーム』+ガス床暖房+ガス浴室暖房乾燥機 11%引
  ↑
『エコウィル』 +ガス床暖房+ガス浴室暖房乾燥機  8%引
  ↑
『エコジョーズ(東京ガス 潜熱回収型給湯器)』+ガス浴室暖房乾燥機 6%引

と価格の高いものを入れるほど割引率が大きくなります。


『エネファーム』『エコウィル』とも発電するため電気代も安くなります。
もし屋根のソーラーパネルも同時に導入すると、
余った電気は東京電力に売ることもでき、さらに安く済むでしょう。


しかしながら『エネファーム』機械の寿命は、7年~最長10年だそうです。


『エネファーム』の今の価格では、ガス代や電気代が安くなっても
7年~10年ではとても回収できません。
東京ガス談ですが『エコウィル』は元が取れる計算になるそうです。


また大きな設置スペースがいることが難点です。
お湯を貯めておくタンクが必要で、

タンク内部は全く空気に触れない為メンテナンスフリーなのですが
(これが本当ならオール電化と比べるとメリットです。)
点検スペースは設けなければなりません。

およそ幅3.4m×奥行1.2m×高さ2.4mの設置スペースが必要で
置き方はいろいろある為、必ずしもこの広さがなくても良いのですが、
置き場所を確保できるかで導入できるかも決まってきます。


いずれにしても高価な商品の為、普及が進み価格が安くなるのを期待したいですね。

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横浜市 住宅リフォームも 

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