一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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住宅耐震リフォーム

2008年05月13日 10時20分03秒 | 住宅リフォーム・耐震
▲火打ち金物です。これを四隅に取り付けました。
最近の新築では、これを必要としない工法、剛床と言われるものが多いです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
前回 2008年5月9日 の続きです。


現場では、火打ち土台を入れ、アンカーボルトのナットを取り付け、
柱止めの金物をせっかくですから付けておきました。


基礎コンクリートの部分は、構造クラックをエポキシ樹脂を注入したあと、
炭素繊維を貼り付ける処理を何工程かに分けて行います。





▲アンカーボルトはあったけど、すべてナットと座金が無かったので取り付けたところ。
こういう信じられないことは、解体すると良くあります。
アンカーボルトの役割を果たしていませんでした。
でも、大地震が来なければ、こういう手抜きをしていても問題は生じません。
だから、手抜きをしてもトラブルにならず罪悪感も無く、無知のままなのです。




▲柱止め金物も念のため、取り付けます。
ここまでは、壊してしまえば金物の補強だけなら本当に安く出来ます。




▲基礎の補強の前に、構造クラック(ひび)の部分にエポキシ樹脂を注入します。
ここは4箇所ありました。




▲コンクリートと炭素繊維を一体化するために、何工程かの作業を行います。
コンクリート表面を削って滑らかし、プライマーという黄色い接着剤を塗っています。




▲さらに、グレー色の硬化剤を全面に厚く塗っています。




▲黒い炭素繊維を張り、赤いエポキシ樹脂で上から固めています。
屋内の場合は、紫外線対策や風雨対策が必要無いのでこれでOKです。
外部の場合は、ここからさらに何工程かかかり、コストも高くなります。


この基礎補強の方法で、基礎部分の圧縮強度と曲げ強度は、
実験データーによると2倍になっています。
もし両面行うと実験データーでは4倍になっています。




耐震 住宅リフォーム ミタス一級建築士事務所

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