最近の新築では、これを必要としない工法、剛床と言われるものが多いです。
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
前回 2008年5月9日 の続きです。
現場では、火打ち土台を入れ、アンカーボルトのナットを取り付け、
柱止めの金物をせっかくですから付けておきました。
基礎コンクリートの部分は、構造クラックをエポキシ樹脂を注入したあと、
炭素繊維を貼り付ける処理を何工程かに分けて行います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/23/f49b8eac070081c09d24424fe77648e2.jpg)
▲アンカーボルトはあったけど、すべてナットと座金が無かったので取り付けたところ。
こういう信じられないことは、解体すると良くあります。
アンカーボルトの役割を果たしていませんでした。
でも、大地震が来なければ、こういう手抜きをしていても問題は生じません。
だから、手抜きをしてもトラブルにならず罪悪感も無く、無知のままなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/65/166dbc449b1a5a0cc900a98a1a9be8f3.jpg)
▲柱止め金物も念のため、取り付けます。
ここまでは、壊してしまえば金物の補強だけなら本当に安く出来ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/41/d3973fda7f7228448bbbbb235ca2a8f1.jpg)
▲基礎の補強の前に、構造クラック(ひび)の部分にエポキシ樹脂を注入します。
ここは4箇所ありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/55/4e87be59622e2017a2ab662200a0ed8e.jpg)
▲コンクリートと炭素繊維を一体化するために、何工程かの作業を行います。
コンクリート表面を削って滑らかし、プライマーという黄色い接着剤を塗っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/7d/fe69328dde4b069712100ff51750c08c.jpg)
▲さらに、グレー色の硬化剤を全面に厚く塗っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/3a/e90caa27a3b116ccbf63ecaef1b73ba3.jpg)
▲黒い炭素繊維を張り、赤いエポキシ樹脂で上から固めています。
屋内の場合は、紫外線対策や風雨対策が必要無いのでこれでOKです。
外部の場合は、ここからさらに何工程かかかり、コストも高くなります。
この基礎補強の方法で、基礎部分の圧縮強度と曲げ強度は、
実験データーによると2倍になっています。
もし両面行うと実験データーでは4倍になっています。
耐震 住宅リフォーム ミタス一級建築士事務所
ALL contentsCopyright ® 2008 mitasu