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『ARGYLLE/アーガイル』

2024年03月16日 | 映画(あ行)
『ARGYLLE/アーガイル』(原題:Argylle)
監督:マシュー・ヴォーン
出演:ブライス・ダラス・ハワード,サム・ロックウェル,ヘンリー・カヴィル,ブライアン・クランストン,キャサリン・オハラ,
   デュア・リパ,アリアナ・デボーズ,ジョン・シナ,ソフィア・ブテラ,サミュエル・L・ジャクソン他
 
2月は劇場で35本観たので、かなりへろへろ。
3月は自重しようと思ったものの、いきなりファーストデーで、観たい作品の公開初日とかぶる。
実家で母が就寝するのを見届けた後、109シネマズ箕面に寄りました。
 
初めて予告編を観た日から公開を楽しみにしていました。
彼女が女優になった当初は、ロン・ハワード監督の娘ということで親の七光りかと思っていたけれど、
“ジュラシック・ワールド”シリーズですっかりなくてはならない存在になりました。
 
原作の小説などがあるのかと思ったら、映画オリジナルの物語のようです。
 
本作の予告編の最初がカッコよくて大好きだった私としては、本編でも同じシーンを観るのを楽しみにしていたのに、
アンマリだ、シーンは同じでもかかる曲がデヴィッド・ボウイとは違うじゃあないか(泣)。カッコよさ半減。
という文句は置いておくとして。
 
エリー・コンウェイは大人気のスパイ小説シリーズ『アーガイル』の著者。
シリーズは第4作まで出版されており、エリーが出席するイベントはいつも大盛況。
第5作の完成がファンに待ち望まれている。
 
早くも第5作を書き上げたエリーが、原稿完成後の恒例で母親ルースに送信すると、
ひと晩で読んだと言うルースは絶賛後、しかしあと1章加えるほうが良いと進言。
頭を悩ませてもその1章がすらすらと出てこず、
エリーは久しぶりに実家を訪ねようと、愛猫のアルフィーを連れて列車に乗り込む。
 
車内で向かいの席に座った中年男性エイダンはなんと『アーガイル』を読んでいて、
目の前にいるのがその著者エリーだと知ると興奮気味に声をかけてくるが、
エリーが職業を問うと平然とスパイだと答えるではないか。
その直後、近づいてきた別の乗客が突如エリーに襲いかかったところ、エイダンに救われる。
 
いったい何が起きているのかわからないし、エイダンのことも信用できない。
それでもエリーのことを追いかけてくる者たちから逃げるには彼に頼るしかない。
 
エイダンに連れて行かれた先はフランス、葡萄畑の中に佇む一軒家。
そこにはCIAの元副長官アルフィーが隠れ住んでいた。
彼らによれば、エリーが追われている理由は、エリーの小説が事実を示唆するものだから。
しかもエリーは実はレイチェル・カイルという名の凄腕スパイで、
ある日突然姿を消し、負傷しているところを発見された折には記憶を失っていたと。
 
敵も味方もエリーが姿を消している間に何があったかを知りたい。
そして悪事の証拠となる「マスターキー」の在り処を探しているらしく……。
 
序盤はとても面白く観ました。とにかく設定が面白いでしょ。
洗練された雰囲気とは程遠いおばちゃん作家が書く小説がホントの話で、
おばちゃん自身がスパイだったというのにそのことに気づいていない。
こんなおばちゃんが凄腕のスパイだったのかよというところが面白いです。
 
けれどだんだんとダレてきて、飲酒していなくても眠気に誘われる(笑)。
エイダン役のサム・ロックウェルも凄く良いのに、エリー改めレイチェルと共に戦うシーンは、
ブライス・ダラー・ハワードのおばちゃん体型のせいで、少々痛々しい。
エリーが妄想する自身の小説の登場人物をヘンリー・カヴィルジョン・シナが好演しているし、
悪役のブライアン・クランストンとキャサリン・オハラ(“ホーム・アローン”シリーズのママ役女優)、
そして(人間のほうの)アルフィー役、サミュエル・L・ジャクソンが作品を格上げしています。
 
キャストは魅力的だけど、ひねりすぎた脚本のせいでダレちゃった感じ。
続編があれば観に行きますけれど、そのときは期待は控えめにしよっと。

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