mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

このブログの事&田中好子(キャンディーズ)さんの葬儀と遺言。

2011-04-25 22:00:00 | 芸能・スポーツ

 3月11日以後。
 当ブログでは集中的に東日本大震災について文字にしてきた。
 特に最初の10日間は目の下にクマができながらも、
 さらに言えば体重を2kg落としながらも、
 自分なりの思いを文字に変えた。

 3月11日以前からブログにお越しくださっている方には、
 何を綴っているのか理解できない方も多いのではないかと思う。
 ~2年以上読んでいてくださっている常連の読み手の方は別として。
 今日は少しだけ気分を変えて3月11日以前の感じで文書を進める。


 2011年4月25日。
 元キャンディーズ(アイドルグループ)出身で、
 女優の田中好子(スー)さんの葬儀・告別式が行われた。
 私としては本当に久しぶりに、
 午前8時・正午・午後2時のワイドショーを留守番録画した。
 ワイドショーの留守録は、
 忌野清志郎さん、三沢光晴さん、マイケル・ジャクソンさん
 と自分が好きだった著名人の死去の時に以来だ。
 でも、
 それほどキャンディーズのファンだっけ?
 と思い起こすと、
 自分がファンと言うよりは、
 友人に熱狂的なファンが多かった。

 そう言えば前の家の私の部屋には、
 キャンディーズの大ファンから譲って貰った、
 自作特大パネルが飾ってあった。
 ~別のコアなファンが目を付けて“1万円で売ってくれ”と言われたので、
 譲ってくれた友人にイイ?と確認・了解をとった上でタダであげたと記憶。
 
CDはベスト盤を1枚持っている程度で、
 ファンと言えるか言えないか?

 友人にはファン・クラブに入っている者が2~3人いて、
 金沢で行われたコンサートの話などを聞かされた。
 コンサートなのかファンの集いなのか握手会があり、
 握手してもらったと手袋をしてきたのにはアングリ。

 当時の私の月のお小遣いが約2~3000円の時代に、
 彼らの浪費ぶりは羨ましいような馬鹿げているような。
 でも、
 自営業の家庭では家庭内アルバイトもあって、
 1万円、2万円は自由になっていたようだ。
 ~高校生にもなれば誰もがバイトしたけど。

 夜7時のNHKニュース。
 田中好子
さんが3月29日に録音した肉声テープが流された。
 聞くからに苦しげな口調で語れらる感謝の気持ち(下記に全文)。
 そして死を目の前にしながらも、
 東日本大震災の被災者への哀悼の意を示す強い心は、
 必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。
 それが私の勤めと思っています
 に心が震えないものはいないと思う。
 ~本当に3.11以後は誰もが涙もろくなっている。

 このブログでは何度も紹介しているが、
 病床の作詞家:岩谷時子さん(当時89歳)が、
 病床の歌手:本田美奈子さんに語った、
 あなたも私も、
 これから頑張って生きていかなければならない宿命を持っていると思うのね。
 だから力を合わせて何とか幸せに周囲も幸せになるように頑張りましょうね。
 にも通じる、
 著名人(セレブリティ)としての宿命は、
 周囲の幸せばかりか死後の世界の幸福までに思いを寄せる。

 セレブの言葉に秘められた責任(使命・宿命)を思うときに、
 世間の先頭に立つべき姿勢を強く感じた。
 ~成金をセレブと勘違いする輩の多いことには辟易する。

 周囲も幸せにするための責任のある行動と意識。
 私達凡人には思いもよらぬ強い心を持っている。

 話し変わって、
 昨晩BSジャパン(衛星7ch)で、
 尾崎豊さんの半生を綴ったドラマ『風の少年』が、
 成宮寛貴さんの主演で放送された。
 ~放送中の頻繁な地震情報に東北地方の現状を知る。

 当番組はテレビ東京(地上波)で放送されたもので、
 独りのロック歌手を題材にしたTVドラマは、
 2002年テレビ朝日で矢沢永吉さんの著書『成りあがり』を、
 松岡昌宏さん主演で制作されて以来だと思う。

 尾崎豊さんが亡くなって今年で20年。
 実は今日4月25日が、
 尾崎豊さん20年目の命日にあたる。
 ~明日4月26日はチェルノブイリ原発事故から26年目。

 番組情報としては、
 *NHK-FM
 
『今日は一日“尾崎豊”三昧』
 ~2011年5月5日(木・祝)午後0時15分〜10時45分(中断あり)

 
 2011年4月25日。
 遅い桜の花が葉桜になった春本番のはずのその日に、
 石川県加賀地方の一部では雹(ひょう)が降った。
 ~真っ黒な低い雲は雷をともなって1cm程度の氷の塊。
 午後には関東地方では竜巻も発生。
 不安定な自然現象には居心地の悪さを感じる。

 海の向こうでは過去に日本でも話題になった、
 サイババ氏が亡くなったとの報道。
 人は神にはなれないし、
 神が人の身体を借りて言葉を発するなどあり得ない。
 でも、
 信仰する心を否定してしまえば人の心は荒む。
 利用されてはならないものが信仰なら、
 人の心を癒す手段としての信仰を失ってはならない。
 ~人が心の拠り所とする信仰と人が創り出した宗教は異なる。

 2011年は、
 人の死を考える年になると同時に、
 人の生を考える年にもなるだろう。

 キャンディーズが解散した1978年4月4日。
 今の便利と比較すれば不便な時代ではあろうが、
 今よりも“ず~っと楽しかった”と振り返る理由は、
 決して(学生時代の)若さだけではないだろう。
 人の生を考える上での人が人を必要とした時代。
 1978年の日本は人と人の繫がりが今よりも顕著だった。
 それが不便な時代の証(あかし)なのかもしれない。
 
 
 mimi-fuku通信らしく、
 忌野清志郎さんの特集番組(再放送)の情報を少し。
 ~祝日の1日に一挙放送。
 
 NHK-BSプレミアム
 熱中スタジアム「忌野清志郎」(前編)(再)
  ~2011年4月29日(金)午前11:40~午後0:24  

 熱中スタジアム「忌野清志郎」(後編)(再)
  ~2011年4月29日(金)午後0:24~1:08  

 忌野清志郎が描いた500枚の絵画~(再)
  ~2011年4月29日(金)午後1:08~3:07  

 忌野清志郎、ゴッホを見に行く(再)
  ~2011年4月29日(金)午後3:07~3:31  


 そして今夜から、
 巨大地震のため放送が延期になっていた、
 *NHKアニメ:もしドラ(全10回シリーズ)
 の放送を開始。

 また現在BSプレミアムでは、
 美術ファン垂涎の必見番組は4夜連続。
 『シリーズ:若冲ミラクルワールド』
 ~現在視聴中の細密細緻な超絶映像描写。

  <色と光の魔術師~“奇跡の黄金”の秘密に迫る~> 
  ~2011年4月25日(月) 午後9:00~10:30      

 <カタチに命を吹き込む~細密表現と視覚のトリック~>  
  ~2011年4月26日(火) 午後9:00~10:30   -

 <国際人:JAKUCHU~千年先を見つめた絵師~>   
  ~2011年4月27日(水) 午後9:00~10:30 

 <黒の革命~水墨画の挑戦者~> 
  ~2011年4月28日(木) 午後8:00~9:30 

 *番組ナビゲーターは嵐の大野智さん
 *番組ナレーターは女優の中谷美紀さん。
  
~中谷さんはTBS:仁(JIN)の花魁役も高評価。

 さらにクラシック音楽のファン必見番組は、
 NHK-BSプレミアム
 
『ミュージック・フォー・ジャパン』
 ~2011年4月30日(土)午後11時30分~

 2011年3月11日の東日本大震災から1ヶ月。
 世界中から多くの支援が被災地に寄せられる中、
 世界の音楽界、アーティストたちも相次いで支援に乗り出した。

 ベルリンでは、
 世界最高峰のオーケストラ:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、
 震災後まもない3月16日の定期演奏会の曲目を変更し、
 巨匠ベルナルト・ハイティンクの指揮で、
 ポーランドの作曲家・ルトスワフスキの「弦楽のための哀悼音楽」を演奏。
 芸術監督サイモン・ラトルのメッセージと共に収録された。

 パリでは、
 4月6日に歴史と格式を誇るシャンゼリゼ劇場で、
 ヨーロッパで活躍する世界のトップ・アーティストが結集し、
 チャリティー・ガラ・コンサートが行われた。
 出演したのは、
 ピアニストのマルタ・アルゲリチ、児玉桃、
 バイオリンの庄司紗矢香、 ルノー・カプソン、
 オペラ歌手のナタリー・デセイ、ロランド・ヴィラゾン、大村博美、
 ダンサーのシルヴィー・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ、アクラム・カーン、
 等で日本から指揮者の小澤征爾さんがメッセージを寄せた。
 (NHKホームページより記事転載)

 
と久しぶりの番組情報を掲載。 
 ただし当分は、
 震災についての記事が多くなります。
 ご容赦ください。

 ~以下Web記事転載。

 【田中好子さんの遺言】

 こんにちは。
 田中好子です。
 今日は3月29日(2011年)。
 東日本大震災から2週間が経ちました。
 被災された皆様のことを思うと、
 心が破裂するような、
 破裂するように痛み、
 只々亡くなられた方々の、
 ご冥福をお祈りするばかりです。

 私も一生懸命病気と闘ってきましたが、
 “もしかすると負けてしまうかも”
 知れません。

 でもその時は、
 必ず天国で被災された方のお役に立ちたいと思います。
 それが私のつとめ(任務)と思っています。

 キャンディーズでデビューして以来、
 本当に長い間お世話になりました。
 幸せな、幸せな人生でした。

 特に、
 蘭さん。
 美樹さん。
 ありがとう。
 2人が大好きでした。

 映画にもっと出たかった。
 テレビでもっと演じたかった。
 もっともっと女優を続けたかった。
 お礼の言葉を、
 いつまでもいつまでも伝えたいのですが、
 息苦しくなってきました。

 いつの日か、
 妹(義妹)夏目雅子のように、
 支えて下さった皆様に、
 (支えて下さった)社会に、
 少しでも恩返しができるように、
 復活したいと思います。
 かずさん(夫の一雄さん)。
 よろしくね。

 その日まで、
 さようなら。

 (2011年4月25日:産経ニュース記事転載)


 【伊藤蘭弔辞全文】

 スーさん。
 あなたが旅立つときに一人で寂しくないように、
 美樹さんと一緒に名前を何度も呼びました。
 私たちの声はちゃんと届いていましたか? 
 時間が経って大切な人を亡くした寂しさが、
 こみ上げてきて私たちは困惑しています。
 お互い幼い中学生の時に出会い、
 その後キャンディーズで喜びも苦しみも共にし、
 素晴らしい青春時代を過ごすことができました。
 いつも春のように優しいほほ笑みで、
 私たちを包んでくれました。
 その後も女優としていい仕事をたくさんして、
 多くの人に感動を与えてくれました。

 体のことを打ち明けられたときは、
 「なぜスーさんが?」
 と悔しい気持ちでいっぱいでした。

 本当は辛いはずなのに何時も3人で会う時は、
 「笑うときが一番の薬なのよ」と言って、
 明るく楽しい時間を過ごし、
 反対に私たちの方が励まされていたような気がします。

 3人の中では一番年下で甘えん坊だったスーさんがいつの間にか、
 “強く頼もしく心豊かな女性”になっていたことに驚かされました。
 お見舞いに行った時も体調が思わしくないのにもかかわらず、
 私たちを気遣い何時ものようにユーモアを忘れない、
 本当に可愛いスーさんでしたね。

 愛情いっぱいのご主人:一雄さんや、
 スーさんが一番気にかけていた、
 お父さん、お姉さん、そのご家族、
 いつもそばに寄り添っていた、
 マネジャーの丸尾さんのお気持ちを思うと、
 とても胸が痛みます。

 私たちはみんな大好きなあなたの笑顔を、
 そして最後まで病気と闘い、
 立派に生き抜いたその勇気を決して忘れることはありません。
 “それを支えになんとか頑張って生きていかなければ”
 と自分に言い聞かせています。
 どうぞ私たちのことを見守っていてくださいね。
 ただ、
 もう一度だけでいいから3人で会いたかったです。
 約束していたのに果たされなかったのが残念でなりません。
 だから、
 今はまださよならは言わずにおきますね。
 いつか会えるときまでもう少しだけ待っていてね。
 これからは、
 今までの心配や不安から解き放たれて、
 どうかゆっくり休んでほしいと思います。

 美樹さんと私にとって、
 いつまでも特別な存在のスーさん。
 心から感謝しています。
 ありがとう。
 スーさん。
 ずっとずっと愛しています。

 (2011年4月25日:スポーツニッポン記事転載)


 【藤村美樹さん弔辞全文】

 スーさん。
 なんでそんなに早く逝っちゃったの。
 おばあさんになるまで恒例の集合写真たくさん撮りたかったのに。
 今度から、
 蘭さんと(水谷)豊さんと3人だけでスーさんがいないなんて寂しいよ。

 数年前。
 スーさんからがんと聞かされたときは本当にショックでした。
 でも、
 「信頼できるお医者さまがついているから大丈夫」
 と言ってそのことを前向きに受け止めていて、
 私たちをいっとき安心させてくれましたね。
 その後も会うたびに変わらぬ笑顔でいつも決まって深夜遅くまで、
 お菓子を食べお茶を飲みながらおしゃべりをしたよね。
 心から楽しかった。
 3人プラス豊さんとのあの場。
 あの時をずっと忘れないよ。

 家族や周りの人には心配をかけたくないとの思いで、
 病気のことを隠して必死に走り続けた数年間、
 本当によく頑張りましたね。
 スーさんのことだからすごく辛い時にも、
 優しい心配りで周りの人たちを和やかにさせ、
 その場の雰囲気をパーッと明るく変えたのではないか?
 と想像できます。

 最後まで頑張り通したスーさん。
 亡くなる当日も本当によく頑張ってくれましたね。
 ありがとう。
 私も蘭さんも“もう間に合わないか”と思ったけど、
 3人がそろってからのあの数時間は奇跡でした。

 いつもなら絶対に集まることは不可能な親族もみんなが勢ぞろいし、
 スーさんを取り囲んでお話をしたり、
 代わる代わる声をかけたり手をさすったりしました。
 その柔らかい手の感触を今でも思い出します。

 スーさんは一足先に天国に行ってしまうけど、
 “天国はそれはそれは素晴らしい所”
 らしいですね。

 スーさん。
 どうですか?
 おばあちゃんとおじいちゃん、
 かずちゃん(弟)やお母さん、
 (夏目)雅子ちゃんにも会えましたか?

 神様はこの世のお役目を果たした人を、
 そちらへ呼んでしまうようです。
 スーさんはもうお許しが出たのですね。
 それは神様からのプレゼントだっていうこと。
 新たな命を頂いて、
 そちらで幸せに暮らしてください。

 どうやら私たちは、
 まだ、
 神様からお許しが出ないので、
 スーさんの分まで、
 明るく前向きに、
 一生懸命誠実に、
 一日一日を生きます。
 私たちもいずれそちらに行きますので、
 それまで待っていてね。

 また3人で歌いましょう。
 本当にキャンディーズは楽しかった。
 本当に私たちはスーさんと出会えて幸せでした。
 私たちは永遠にキャンディーズだからね。
 おそろいのものも大切にするよ。
 ありがとう、スーさん。
 愛しているよ。

 (2011年4月25日:スポーツニッポン記事転載)

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