みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

真相は「知らなかった?」が本当の理由!?~ネグリ氏来日中止/29日東大シンポの代替プログラム

2008-03-28 10:09:58 | 市民運動/市民自治/政治
昨日の中日新聞夕刊【特報】に、
アントニオ・ネグリ来日中止のいきさつが載っていた。

真相は・・・「知らなかった?」。
悪名高い入管の杓子定規な「お役所仕事」が原因?
来日したら空港で、入国拒否または難民センター送り、だったのだろうか。

記事の一部をタイプして紹介しますので、
全文は紙面をアップしてお読みください。

反グローバリズムの哲学者
ネグリ来日中止 本当の理由
真相は「知らなかった?」

中日新聞夕刊 2008年3月27日

 反グローバリズムの象徴的に存在として知られる国際的なイタリア人哲学者、アントニオ・ネグリ氏(74)の初来日が中止となった。来日直前に日本政府が突然、査証(ビザ)申請を求め、間に合わなくなったためだ。24日には講演を企画していた東京大学、東京芸術大学などの教員らが政府への抗議を表明するなど波紋は広がる。ただ、事実経過がいまひとつよく分からない。関係者らの証言で追った。  (田原牧) 

政府、直前にビザ要求
大学教員ら「入国拒否だ」
 

「国民の知る権利、自治を阻害するものだ」。東大本郷キャンパスで24日に開かれたネグり氏の来日中止についての抗議集会で、同大学の姜尚中(政治思想)はこう切り出した。・・・・・・・・・・・・・ ネグり氏は過去5年間で米国、オーストラリアを除く22カ国で講演してきた。来日中止の報道は海外にも伝わり、イタリア紙コリエレ・デラ・セラ氏は「彼は言う。『これは迫害だ』』という見出しで、ネグり氏の憤りを伝えた。
  あらためて事実経過を振り返ろう。入国管理局の元幹部は「申請を求めた決定が唐突だ。この種の著名人の招待については、通常なら外務省が法務省と事前相談する」と首をかしげる。
 ところが、外務省外国人化の答えは意外だった。「ネグり氏の件は関係機関から相談があり、それから動いた。相談時期はいえないが、本省は事前には(来日を)把握してはいなかった」。「関係機関」は法務省をさすとみられる。入管行政に詳しい関係社会通念は「短期滞在の査証業務は在外公館の判断。いちいち本省は関与しない」と解説する。 では、国際文化会館は外務省に事前相談していなかったのか。同会館は「法務省にも外務省にも17日以前には相談していない。査証については(妻の)ルベル氏が日本大使館に問い合わせ問題なかったとの話をきいていた。こちらからは(大使館に)問い合わせていない」と説明する。
 パリの日本大使館はどう対応していたのか。「個別案件には個人情報の観点から応えられない」(広報担当)。だが、別の館員らに聞くと、ネグり氏訪日は事前には話題になっていなかった。つまり、同氏自身やまして経歴についてはしらなかった可能性が高い。
 つまり、ネグり氏の犯歴を招致し、査証の必要なしと判断していた日本政府が突然、態度を急変させたのではなく、さいきんになり来日と経歴を知った法務省が単純に入管難民法を順守せよと迫った可能性もある。
 18日の時点では、異例にも東大入管局長までが事態打開のため、同会館を訪れている。同時に法務省に入国を働きかけた国会議員秘書は「法務省の説明も筋が通っていて」と打つ手がなかったと明かす。
 法務省入国在留課は取材に「個別案件には回答しない」としたが、同省幹部の一人は「こちらは査証を出さないとは言っていない。ただ、経歴が上陸拒否事由になるかもれないので空港でトラブルになるかもしれないのも困るだろうと判断し、資料の提供を求めた」と話した。
 今回の問題ではなぜ、ルベル氏にまで査証を求めたのか、といった疑問も残っている。政府の対応について、富山大の小倉利丸教授(現代資本主義論)は「政治犯であることを証明しろ」という要求には無理がある。日本でもデモの逮捕者は刑法犯扱い。先進国では、政治犯がいないのが建前だ」と疑問を挟み、こう指摘する。
 「各大学での予定が詰まっていたネグり氏が罪を犯す恐れはないに等しい。法の運用面では許容範囲ではなかったのか。これでは、反体制の知識人は来日できなくなってしまう」
(2008.3.27 中日新聞)



以下は、
明日午後から東大シンポで変更して開催する代替プログラムです。


緊急連絡・ネグリ氏の来日中止に関して 
3.20にアントニオ・ネグリ氏の来日中止が招聘団体である国際文化会館より報じられました。
詳細については国際文化会館のHPをご参考ください。
3.29の東京大学安田講堂での講演会は、プログラム内容を変更のうえ、開催いたします。
<代替プログラム内容(予定)>
13時 開会
 1.開会挨拶
 2.ネグリ氏講演原稿「コモンウェルスを求めて」代読予定。
 3.コメント(姜尚中氏/上野千鶴子氏より)
   -休憩-
 4.ディスカッション(姜尚中氏/上野千鶴子氏/石田英敬氏(情報学環教授)/鵜飼哲氏(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
16時半 閉会
(ネグリ氏の原稿代読は、映像とナレーションのコラボレーションによる発表を計画中です)
 すでにお伝えしたとおり、今回の日程でのネグリ氏ご自身の来日は不可能となりました。ですが、私たちには「コモンウェルスを求めて」と名づけられたネグリ氏の言葉がすでに届いています。私たちがネグリ氏から教わることは、危機において可能性を見出すこと、絶望のさなかにあっても希望を忘れないことではないでしょうか。〈共〉への欲望は限りないはずです。ネグリ氏が来日できない今、今回のシンポジウムを成功させることが、私たちにできうるかぎり最大の応答であると思われます。改めて皆様のご来場をお待ちしております。
<3月25日 東京大学ネグリ講演会準備委員会 姜尚中


母が検査入院しているので、明日からしばらく東京に行きます。
ブログは休まず、毎日お花などアップする予定。
また見に来てくださいね。


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