みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「嫡出推定」見直し案 ]無戸籍救済へ改正急げ/家族法制見直し 時代の変化に目配りを/空心菜と大浦ゴボウ

2019-07-31 20:44:39 | ほん/新聞/ニュース
寺町畑の野菜が届きました。
今年初めての野菜がいろいろ。
ちょっと珍しい空心菜(カンコン)。
サツマイモの仲間で、ツルの部分を食べます。

茹でて胡麻ドレッシングで和えました。
シャキっとした歯ごたえで少し粘り気があります。

大浦ゴボウは太い部分と細い部分に分けて、
細い根はきんぴらごぼうにしましょう。

ささがきにしてゴマ油で炒め煮にします。



京都のもっちり絹揚げはレンジで温めて、
スプレー醤油とかつお節とショウガ粉をかけます。

柔らかでもっちりした厚揚げでクセになりそうです。

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 社説:[「嫡出推定」見直し案 ] 無戸籍救済へ改正急げ
2019年7月31日 沖縄タイムス

 生まれた子どもの出生届を親が出さず戸籍に記載されない無戸籍者の解消に向け、有識者らでつくる法務省の研究会は離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子とする民法の「嫡出推定」の見直し案を公表した。
 離婚して300日以内に生まれた子について、出生時に母親が前夫以外の男性と再婚していた場合などは前夫の子とみなさない案である。
 父親が重複する期間がなくなるため、女性の100日間の再婚禁止期間は不要になるとした。
 嫡出推定は、生まれた子の法律上の父親を早く確定させ、子の利益を図るために設けられた。現行法は、女性が婚姻中や離婚後300日以内に生まれた子は実際の父親が別でも、戸籍上は夫や前夫の子と記載される。
 そのため、家庭内暴力などから逃れた女性が別の男性との間に子をもうけた場合、夫もしくは前夫が法律上の父親になることを避けるため、出生届を出さないケースが相次ぎ、子が無戸籍者になる主要因になっている。
 6月時点で、無戸籍者は830人。約8割は嫡出推定が原因とされる。だが、総数はもっと多いとみられる。
 公的存在が認知されないことで住民票がつくれずに健康保険や年金、生活保護などの社会保障が受けられない。銀行口座の開設や住宅の賃借もできず、旅券も取得できない。進学や就職、結婚などさまざまな面で社会的に多大な不利益を強いられる。個人の尊厳にかかわる重大な問題だ。これ以上の放置は許されない。民法改正で抜本的な解決が求められる。
    ■    ■

 現行法は、「自分の子ではない」と父子関係を否定する「嫡出否認」の申し立ては夫や前夫にしか認めていない。別居や再婚の理由が家庭内暴力などの場合、女性が夫に申し立てるよう頼むことは極めて困難で、現実的ではない。嫡出否認の規定が無戸籍状態の解消を困難にする要因になっている。

 夫のみに嫡出否認を認めた規定が男女同権を定めた憲法に違反していると争われた裁判で、大阪高裁は「一定の合理性がある」として合憲と認めた一方で、「伝統や国民感情を踏まえ立法裁量に委ねられるべきだ」と指摘した。
 研究会は嫡出否認を子や母も申し立てることができるよう拡大する案を提示している。申し立ての機会が得られれば、多くの無戸籍者が救済されるに違いない。
    ■    ■

 暴力をふるう夫から逃れたり別居し、離婚前にほかの男性との間に子どもが生まれる場合、研究会案のように改めても嫡出推定と実際の父親が違う場合は起こり得る。
 だが、DNA検査で父子判定は簡易にできるようになった。嫡出推定のルール自体の合理性に疑問が湧く。子の利益を図るために不可欠な理由を明確にし、撤廃を含めた踏み込んだ議論が必要だ。
 家族や親子を巡る民法規定の多くは明治時代に定められた。社会や家族の在り方の変化で時代に合わなければ見直すのは当然だ。子の権利を守る観点で法を改正すべきだ。 


  論説:家族法制見直し 時代の変化に目配りを  
2019年7月31日 佐賀新聞

 離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定するなどと定める民法の「嫡出推定」規定を見直すよう法相から諮問を受けた法制審議会部会の初会合が開かれた。この規定は120年以上も前の明治時代、生まれた子の戸籍上の父親を早く確定させ、子の利益を図るために設けられた。しかし時代にそぐわなくなり、弊害が出てきた。
 例えば家庭内暴力で別居中か離婚直後、女性が別の男性との間に子をもうけると、300日規定で前夫の子とみなされる。これを避けようとして出生届を出さないと、子は無戸籍者になってしまう。住民票がなく、銀行口座も持てない。進学や就職、結婚などで多大な不利益を強いられる。
 6月時点で無戸籍者は830人。約8割は嫡出推定が原因とされる。法務省の有識者研究会は先に、女性が離婚して300日以内に出産した子について、その時点で再婚していない場合は前夫の子、再婚していれば現夫の子とみなす―などとする見直し案を公表している。これも参考に法制審部会は議論を進める。
 国連の女性差別撤廃委員会から完全廃止を勧告されている女性の再婚禁止期間や、生殖補助医療を巡る親子関係なども論点になるとみられ、家族に関わる法制が大きく変わる転機となるだろう。無戸籍問題にとどまらず、女性の社会進出など時代の変化に広く目配りすることが求められる。
 離婚や再婚が珍しくなくなるなど時代の変化によって、民法はさまざまな点で実生活に合わなくなり、改正が重ねられてきた。2013年、結婚していない男女間の子の遺産相続分を法律上の夫婦の子の半分とする規定が削除され、18年に男女の婚姻年齢が統一された。16年には女性の再婚禁止期間が6カ月から100日間に短縮された。
 そうした中、嫡出推定規定は存続した。結婚から200日経過後か、離婚から300日以内に生まれた子は婚姻中に妊娠と推定する制度だ。妊娠中の女性が離婚と同時に再婚した場合、201日目から300日目に生まれた子の父親は前夫とも現夫とも推定されることから、混乱を避けるため100日間の再婚禁止期間が設けられている。
 300日規定を巡り有識者研究会は、出産時点で再婚していれば、例外規定として現夫の子とすべきだと提案。200日規定については、妊娠をきっかけに結婚する夫婦が増え、結婚後200日以内に生まれた子も現夫の子とみなすとする。
 これにより女性が妊娠中の場合、再婚禁止期間は不要と結論付けた。
 ただ、その通りに議論が進むとは限らない。再婚禁止期間を巡っては、法制審が1996年に100日間への短縮を選択的夫婦別姓制度の導入とともに答申したが、保守派が「伝統的な家族観を壊す」と反発。「100日以上は違憲」とした最高裁判決を経て実現するまで20年かかった。さらに今回は嫡出推定否認の訴えを夫だけでなく母親や子にも認めるか、生殖補助医療で生まれた子にも嫡出推定は及ぶかなどの課題もあり、議論はより複雑になるだろう。
 先の参院選で女性の当選者は28人。全当選者に占める割合は22・6%で前回選挙の23・1%から後退した。女性と政治の距離は縮まらない。女性の社会進出の壁となっている制度の在り方に検討を加える必要がある。(共同通信・堤秀司) 


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片頭痛防ぐ簡単体操 痛み信号抑える/暑い日には冷たいそうめん。初物コウセキウリ。

2019-07-30 21:30:14 | ほん/新聞/ニュース
梅雨が明けて、毎日暑い日が続くようになりました。
わたしは朝夕のキンリョウヘンの水やりが日課。
紫外線が禁忌なので、洗濯も涼しいうちに済ませて、
昼間は家のなかにいます。
パートナーは、朝から酷暑のなかで外仕事をしているので、
お昼ご飯は冷たいそうめんにしましょう。

塩分と糖質を減らすようにしているので、
麺は塩分不使用のそうめんと糖質ゼロ麺をミックス。
たれは減塩で無塩のサバ缶と合わせてつけ汁にしました。



食後は今年初めてのコウセキウリ。

甘くておいしいです。


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後半は、中日新聞生活面の小中寿美さんの記事、
「片頭痛防ぐ簡単体操 痛み信号抑える」。
ズキズキする片頭痛はないのですが、ピリピリと痛む後頭神経痛をしたことあるので、
予防になるという簡単体操をやってみたいと思います。

  片頭痛防ぐ簡単体操 痛み信号抑える
2019年7月30日 中日新聞

 ストレスや女性の生理、天候の変化などを引き金に起こる片頭痛。国内の患者は約1000万人と推計される。6月11日付健康面のコラムで、埼玉国際頭痛センター長の坂井文彦さん(76)が考案した予防体操に触れたところ、「もっと詳しく知りたい」という声が多く寄せられた。坂井さんを訪ねて、方法を教わった。
 坂井さんは国際頭痛学会の理事長などを歴任してきた頭痛治療の世界的権威。「片頭痛予防体操」は、頭と首を支えるインナーマッスル(体の深い位置にある筋肉)をストレッチすることで、片頭痛の慢性化を防ぐ。
 まずは足を肩幅に開いて立つ。ひじを曲げて胸の前まで水平に持ち上げたら、肩を左右交互に半円ずつ回転させる。「顔は正面を向いたまま、背骨を軸にしてリズミカルに」。肩を少し後ろに引っ張るようにするとやりやすい。体の軸さえぶれなければ、腰が一緒に回っても問題ない。座った状態でやってもいいが、体の軸が動かないよう車輪の付いていないいすを使うことが条件。これを毎日二分間、忘れずに続けよう。

▼痛む時はやらない
 注意したいのは、片頭痛の最中はやらないこと。ズキズキと脈打つような痛みが特徴の片頭痛は、脳の血管が拡張し、炎症が広がることで起きる。「体を動かすと血行が良くなる分、血管がさらに広がって痛みがひどくなる」
 坂井さんが体操を考案したのは約十年前、片頭痛の患者を診察する中で、指で押すと鋭く痛む「圧痛点」があることに気付いたのがきっかけだ。場所は、首の後ろの生え際から指二本ほど下の頸椎(けいつい)の横。片頭痛に圧痛点があることは、それまで知られていなかった。
 坂井さんによると、片頭痛を繰り返す人は、脳が痛みを記憶。記憶をためる引き出しができ、頭痛がない時もそこから痛みの信号が出やすくなる。圧痛点は、信号が神経を通じて体の表面まで伝わった場所だ。首のインナーマッスルを伸ばして刺激を与えると、それが神経を介して脳へ。刺激が、痛みの伝わる神経を独占することで、痛みの信号が伝わりにくくなる-というのが、坂井さんの考えだ。
 体操後に圧痛点を押すと痛みが消えたり減ったりしている。坂井さんが三百人以上の患者を分析したところ、慢性患者の84%に圧痛点があり、このうち76%は体操で片頭痛の痛みが軽減。結果は八年前の国際頭痛学会で報告した。

▼「緊張型」の体操も
 同じ慢性頭痛でも、首や肩の凝り、ストレスから血行が悪くなり、筋肉に疲労物質や痛み物質がたまって起きるのが緊張型頭痛だ。圧痛点は「押されるとイタ気持ちいいところ」。片頭痛と違い、体を動かして血行を良くした方が、痛みは軽くなる。
 緊張型の痛みを解消する体操もある。「頭痛の最中は痛みの緩和、頭痛がない時は予防になる」と坂井さん。肩を中心に、体の横に輪を描くように両ひじを大きく回す。後ろに計十回、前に計十回で、約一分間、毎日やるのが大事だ。
 坂井さんによると、片頭痛と緊張型頭痛が混在する患者も増加。その場合は、計三分間、両方の体操を日課にするよう勧めている。
 (小中寿美) 


  


  


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公文書管理 都合の悪い情報も残せ/福島第二廃炉 世代超えて背負う責任/

2019-07-29 21:48:43 | ほん/新聞/ニュース
きょうは関東地方も梅雨明けとのこと。
昼間は暑いので外に出ないようにしていました。
夕方、キンリョウヘンの水やりをしていて、
鹿の子百合が咲いているのに気が付きました。

花は下向きに咲き、花に紅色の鹿ノ子絞りみたいな
模様が入るので鹿の子ユリ。ユリの中では遅咲きです。

花言葉は「荘厳」「慈悲深い」「上品」。

カサブランカは咲き終わりです。



黄花クチナシも白から黄色に花色が変わってます。



アジサイは一週間ほど前の画像。
いまでは花が咲き終わって色あせています。

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後半は、
中日新聞と朝日新聞の社説です。

  社説:公文書管理 都合の悪い情報も残せ
2019年7月29日 中日新聞 

 首相と省庁幹部との面談記録を官邸が作っていないことが判明した。「所管省庁が作成する」というが、官邸側の責任があやふやになる。政治判断の重要な記録だ。公文書として残すべきである。
 「打ち合わせ記録は政策を所管する行政機関が、公文書管理法に基づいて必要に応じて作成する」-。菅義偉官房長官は先月上旬、こう述べた。首相の面談記録を官邸で作成しないことの説明だ。
 内閣官房所管の災害対応についても面談記録は作成しないという。「災害対応は報告も簡潔で、首相の指示が既に実施され、方針の修正がない場合は議事録を作成しない」と述べた。
 これはおかしい。簡潔であれ、文書や議事録を残さないと、後から首相の指示が適切であったか、検証も不可能になる。福島第一原発事故では、政府関係の会議議事録さえ作成されていなかった。大災害時には首相は行政トップとして権限を握り、指示、命令を出す存在である。
 重要政策でも首相の主導で大事な方針が下される場面はいくらでもあろう。その意思決定のプロセスを覆い隠してはいけない。
 国民は正しい情報を得ないと、主権者として正しい判断ができない。公文書管理法が「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」と位置付けるのは、そんな精神に基づく。将来の国民への説明責任をも負う。官邸の姿勢は法の理念を踏みにじるに等しい。
 森友学園問題では財務省の公文書改ざんが明らかになった。陸上自衛隊の日報問題や統計不正問題などが立て続けに発覚し、行政への信頼が揺らいでいる。
 今回の参院選で野党が公文書管理の徹底を公約に掲げたのも、政府の隠蔽(いんぺい)主義に対抗するためであろう。国会に行財政監視院を創設する案を出した党もある。公文書管理庁を創設する案もある。
 加計学園問題では愛媛県職員が二〇一五年、当時の首相秘書官と官邸で面談記録を残した。「本件は首相案件」「国家戦略特区の方が勢いがある」などの助言が愛媛県側から明らかにされた。
 政権に都合のいい文書であれ、都合の悪い文書であれ、すべて記録することに意味がある。公文書管理と情報公開は民主主義の車の両輪にたとえられる。
 忖度(そんたく)政治がはびこり、文書をメモ扱いし、自在に廃棄し、隠蔽する-。そんな恣意(しい)的な管理を許さないために新たな制度構築は必須である。


 (社説)福島第二廃炉 世代超えて背負う責任
2019年7月28日 朝日新聞 

 東京電力が、福島第二原発の全4基を廃炉にすると正式に表明した。日本の原発は本格的な「廃炉時代」を迎える。
 大事故を起こした福島第一の6基とあわせ、世界的にも異例となる10基の廃炉作業を並行して進める計画だ。東電は福島の復興に向け、重い責務をまっとうしていかねばならない。
 昨年の方針表明から今回の判断まで1年かかった。そのことが、越えるべき障壁の高さを表している。
 ひとつは人材の確保だ。事故炉が並ぶ福島第一では今、3600人が廃炉に向けて作業中だ。核燃料が溶け落ちた炉内の全容把握は手探り状態で、難航を極めている。
 その支援拠点でもある福島第二が廃炉の対象に加わる。東電は「おおむねメドがたった」というが、高い技術を持つ人材をどうそろえるのか。事故が起きぬよう、慎重に、かつ着実に作業する必要がある。
 通常の原発では廃炉に30年ほどかかるとされるのに対し、福島第二では40年超かかる見通しだという。4基の作業を一気には進められないからだ。
 新入社員が退職まで勤め上げるほどの時間である。世代を超えた取り組みになる。社員の士気を保ち、責任を持って困難を乗り越えねばならない。
 今後、具体的な計画の認可を原子力規制委員会から得て着手するが、対応方法が固まっていない課題も多い。東電は4基で1万体の使用済み核燃料を原発敷地内に一時保管した後、県外に搬出する方針だ。しかし運ぶ先は「今後の検討になる」(東京電力ホールディングスの小早川智明社長)。5万トン超と見込む放射性廃棄物には処分ルールが未確定な部分が残る。
 廃炉は電力大手がこぞって向き合う課題だ。福島の事故後に21基の廃炉が決まり、これからも時間とともに増えていく。使用済み燃料や放射性廃棄物をどうするのか。先送りせず、政府が解決に取り組むべきだ。
 安全対策の強化によるコスト増が廃炉への判断を後押しし、再稼働した原発は9基どまり。新増設もままならず、原発が基幹電源としての地位を失いつつあるのが現実だ。
 にもかかわらず、電力各社は「あるものは使う」と原発頼みの姿勢を変えていない。東電も、7基を擁する柏崎刈羽原発(新潟県)のうち、まずは6、7号機の再稼働を目ざす。
 厳しい現実と廃炉時代の先まで見据え、次世代を担う再生可能エネルギーにこそ、人材や資金をしっかりと振り向ける。電力大手、とりわけ東電には、そんな社会的な責任もあるのではないか。 


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激戦の1人区で競り勝った女性候補たち 押し上げた票は/今年の初物、長ナスとコウセキウリ。

2019-07-28 20:54:49 | ほん/新聞/ニュース
気象庁は28日午後、東海地方が「梅雨明けしたとみられる」と発表。
いよいよ夏本番です。 

西の畑から収穫してきた長ナスとコウセキウリは今年の初物。
大平さやインゲン「シュガグリーン」と十六ササゲ。

貴重な長ナスは焼きナスにしましょう。


  
ゆっくり成長しているので実が詰まって、
長ナスにしては少しかたいですが、味が濃いです。

十六ささげは高野豆腐と昆布しょうゆの昆布を入れて煮物に。


  
インゲンのなかではいちばん好きな、
なつかしい十六ササゲの滋味。

畑の野菜づくしで、おいしい夕ご飯です。

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後半は、
先日の参院選で当選した女性議員の勝因について。
新潟の打越さく良さんのことを中心にとり上げた
朝日新聞の「激戦の1人区で競り勝った女性候補たち 押し上げた票は」です。

  激戦の1人区で競り勝った女性候補たち 押し上げた票は
2019年7月28日 朝日新聞

女性当選の主な1人区、勝利の背景は
 28人の女性議員が当選した参院選。激戦となった1人区でも7選挙区で女性が競り勝った。何が勝因になったのか。朝日新聞社の出口調査を分析すると、いずれも女性から厚い支持を受けていた。女性候補を押し上げた女性票の存在が浮かんでくる。

 野党統一候補となった無所属新顔の打越さく良氏(51)が、3選をめざした自民党男性現職を破った新潟選挙区。朝日新聞が投開票日の21日に行った出口調査によると、男性で「打越氏に投票した」と答えたのは半数未満だったのに対し、女性では54%に上った。

 年代別でみても、70歳以上を除く各年代で女性票は打越氏に集まっていた。20代で打越氏に投票したと答えた男性が32%なのに対し、女性は倍の64%。30代は男性34%、女性56%、40代は男性43%、女性56%だった。

 「子どもを抱えた女性から『頑張って』と声をかけられ、女性からたくさん握手を求められた」。打越氏はこう振り返る。弁護士として、医学部入試の女性差別やDV、児童虐待などの問題に取り組んできた。高校生の息子を持つ母でもある。選挙期間中、子ども食堂を視察したり、若い女性と少人数で話し合ったりする機会をつくり、女性が抱える問題に向き合おうと心がけてきたという。

 自民党員を名乗る男性から「中央と地方のパイプと言うが、仕事はこないし暮らしは良くならない。世襲よりも新しさに期待したい」と言われたこともあった。「暮らしに密着した問題を切実なものとして訴えたのが響いたのだと思う」

 女性票が動いたのは新潟だけではない。与野党とも女性を擁立した福島を除いて、女性候補が男性候補を破った宮城、秋田、滋賀、三重、愛媛を含む6選挙区ではいずれも、与野党を問わず女性候補が女性有権者から厚い支持を受け、特に30代で女性票が手厚かった。

 男女の候補者を「均等」にするよう政党に求める法律が昨年でき、春の統一地方選でも各地で女性候補が躍進した。政党が女性候補を擁立すれば女性票が呼応するともいえ、次期衆院選に向けて女性候補の擁立がさらに進む可能性もある。
 


  社説:地方議員の不足 多様な人材確保へ知恵絞ろう(2018.728読売新聞) 

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れいわ2氏に当選証書 議員活動中の介護、公費負担 制度改善訴え/ハンディある人の投票に壁 家族、ヘルパーの代筆は不可/

2019-07-27 21:25:10 | ほん/新聞/ニュース
ホームベーカリーで使うドライイーストを、
金サフから赤サフにかえたので、
パンを焼くときに入れるイーストの量を正確に測りたくて、
0.1g単位のデジタル秤をAmazonで注文。

翌日に届きました。

シンプルなデザインで気に入りました。
さっそくパンを焼いてみたら、きれいに膨らみました。
市販のパンから農薬などが検出されているので、
国産小麦か有機小麦の粉でパンを焼くようにしています。
あと、コストコのオーガニックの21穀パンもおススメです。

コストコでは、ハワイのライオンコーヒーも買ってみました。
深煎りで濃い目のコーヒーです。

れいわ新選組から比例で当選された、
木村英子さんと船後靖彦さんが当選証書をもらったという記事が
朝日新聞と中日新聞に大きく出ていました。
8月1日までに大型の車いすが入れるよう
国会議事堂を回収するそうです。
やはり当事者が議員になると、改革がいやおうなしに進みますね。

  れいわ2氏に当選証書 議員活動中の介護、公費負担 制度改善訴え  
2019年7月26日 東京新聞

 中央選挙管理会(宮里猛委員長)は二十六日、参院選比例代表の当選者五十人を告示し、総務省で、れいわ新選組から初当選した重度障害者の木村英子氏(54)ら当選者本人、代理人に当選証書を渡した。
 れいわ新選組からは木村氏と、難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の船後靖彦氏(61)が特定枠で初当選。八月一日召集の臨時国会で初登院する。
 二人の本会議場の議席は、出入り口に近い三人分のいすを取り外し、大型の車いすのまま着席できるよう改修される。二十六日には業者が計測などを行った。

 ◇ 
 岩手選挙区で無所属で初当選し車いす生活を送る横沢高徳氏(47)は二十四日、岩手県選挙管理委員会から当選証書を受け取った。
 れいわ新選組から参院議員に初当選した木村英子さんと船後靖彦さんは二十六日、中央選挙管理会から当選証書を受け取った後、総務省で記者会見した。木村さんは、議員活動中は障害者総合支援法に基づく介護サービスへの公費負担が打ち切られるとした上で「初登院を目前に壁にぶち当たっている」とし、早急に制度が改善されないと活動ができないと訴えた。
 重度障害者は同法に基づく「重度訪問介護」で日常生活の介助を受けられる。本人負担は最大一割だが、仕事中に受けるサービスは全額自分か雇用主の負担。木村さんは寝起きの水飲みから食事、排せつ、入浴や外出などの二十四時間介護で公費負担を受けている。
 会見では、議員になった後は、今までのような公費負担が適用されなくなると説明。「介護者がいなくては生きていけない。安心して働けるように、現在受けているサービスをそのまま利用できるようにしてほしい」と訴えた。参院や政府に対し八月一日の初登院までの運用改善を求めるが、厚生労働省は現行制度では改善は困難との立場だ。
 船後さんは介護者を通じて「介護サービスの利用はもちろん(遠隔操作で会話などができる分身ロボットなど)テクノロジーを使って、本人が意思疎通できるシステムにしてほしい」と話した。 (安藤美由紀)


 重度障害者二人が国会に!! れいわ新選組の快進撃。(2019年07月25日 ハフィントンポスト日本版) 

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  ハンディある人の投票に壁 家族、ヘルパーの代筆は不可
2019年7月26日 中日新聞 

 投票率が五割を切り、過去二番目に低かった二十一日の参院選。棄権者が相次ぐ一方、体の障害や認知症などで自分で投票用紙に記入できず、投票したくてもできなかった人たちがいる。参院選では、ほとんど体を動かすことができない重度の障害者も当選。国会の受け入れ態勢の検討が進む中、当事者たちの一票を可能な限りくみ取る仕組みが求められる。
 「憲法と法律と、どっちが上なのか」
 先天性の脳性まひで自筆が困難な大阪府豊中市の中田泰博さん(47)は憤る。中田さんは期日前投票に行ったが、ヘルパーによる代筆が認められず、参院選では前回二〇一六年に続き、再び、投票を断念した。
 公職選挙法では、身体障害などで投票用紙への自筆が困難な人のために、代筆で投票する制度を定める。ただ、過去に相次いだなりすましなどの不正を防ぐため、一三年の公選法改正で代筆を選挙管理委員会の職員に限定。家族やヘルパーは代筆できなくなった。
 代筆投票では投票先を代筆者に明かすことになるため、中田さんは、信頼するヘルパーや知人の代筆を希望。だが、一六年の参院選で公選法を理由に選管に拒まれた。
 憲法では「すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない」と定める。中田さんは選管職員に代筆者を限定している公選法を「『投票の秘密』を保障した憲法に反する」と一七年三月に提訴した。現在、大阪地裁で係争中だ。「投票先は政治において最大のプライバシー。信頼できる人にだけ明かせるようにするべきだ」と話す。
 「投票の秘密」が、投票の妨げになりかねないケースもある。名古屋市の会社員男性(49)の母(83)は認知症だが、男性ら身近な人にならば、うなずくことなどで「はい/いいえ」の意思表示はできる。入院先の他県の病院は院内で不在者投票ができる「指定施設」になっており、母が投票の意思を示したため、代筆をする選管職員が投票のために来院。ただ、投票の秘密や不正防止などのために、男性は病室の外で待たされた。母は選管職員と意思疎通ができずに、結果的に投票に至らなかった。
 名古屋市中川区の佐藤奈美さん(55)の母克江さん(79)も認知症で自筆が難しく、前回の参院選では代筆投票を利用。家族が付き添えないために投票所で一時動揺したことがある。それでも当時は投票できたが、認知症が進み、会話もかみあわなくなり、今回の参院選では投票を断念した。
 佐藤さんは「本人が安心して投票できる環境づくりをしてほしい」と話す。
 現場の努力で、投票環境の改善を図るケースもある。全身の筋肉が動かなくなる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を患い、体がほぼ動かないサッカーJ2のFC岐阜元社長の恩田聖敬さん(41)は近年の選挙は代筆投票を利用。選管職員が候補者名などが書かれた紙を指さし、恩田さんがうなずく方法をとっている。
 一六年の参院選では投票所のレイアウトの関係で、恩田さんが利用するリクライニング型の車いすが収まるスペースがなく、人の行き交う投票所の真ん中で実施。「のぞかれないか、ひやひやだった」という。
 今回は投票所に着くと、前回と同じ選管職員がすぐ、部屋の端のスペースの投票台へ誘導。説明する声も周囲に聞こえないよう極力小さく、恩田さんは「ALSは聴力には影響しないことも理解した配慮だと感じた」と話す。
 (三浦耕喜)


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<どうなる消費増税> 軽減税率の導入 Q&A/ブルーベリーと大さや平インゲンを収穫。

2019-07-26 21:21:30 | ほん/新聞/ニュース
ハウスの北に植えてあるブルーベリーを収穫しました。
黒く熟して大きい実は甘酸っぱくて、
小さめの実は少しすっぱいです。

西の畑の完熟ミニトマトも毎日たくさん。

大さや平インゲンは食べきれないほどどっさり採れます。

圧力なべで下茹でして柔らかくしてから、
胡麻和えなどに調理します。

ピーマンとピーマンも下茹でしてからパンにのせて、

オーブントースターでチーズトーストにしました。

貴重な無農薬野菜たち、何とか残さないように、
日々工夫して食べています。

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後半は、中日新聞生活面の
「<どうなる消費増税>軽減税率の導入 Q&A」の記事。
なんかややこしくて、現場では混乱しそうです。

  <どうなる消費増税> 軽減税率の導入 Q&A
2019年7月25日 中日新聞

 Q 軽減税率という言葉をニュースでよく聞くけど、どんな制度なの?
 A 消費税が上がると、家計の負担が大きくなります。低所得者の負担を減らそうと、食品と新聞を対象に導入されるのが軽減税率。税率が下がるわけではなく、現在の8%に据え置かれます。

 Q 食品は全て8%?
 A 例外があります。一つがお酒。アルコール分が一度以上あり、酒税法で「酒類」と定義されているものは対象から外れます。アルコール分が一度未満のノンアルコールビールや甘酒は「酒類」に含まれないので8%。一方、みりんや料理酒など、調味料にも「酒類」に当たるものがあります。

 また、飲食に使っていても、食品として提供されていなければ、軽減税率の対象にはなりません。例えば、飲用水は、ペットボトルのミネラルウオーターなら8%ですが、水道から出てくる水は10%。水道水は風呂や洗濯、トイレなどの生活用水にも使われ、飲食用に限定できないからです。

 重曹は料理にも掃除にも使いますが、料理用に販売されているなら8%、掃除用なら10%。判断のポイントは食品として売られているかどうか、です。

 Q 飲食店で食べるものは?
 A 対象外です。テーブルやいすを備え、客に飲食させるという「役務(サービス)の提供」に当たる、との考え方に基づいています。

 Q 飲食店で販売されている食品を買う場合は?
 A 対象です。つまり、テークアウト(持ち帰り)なら対象ですが、店内でのイートインは対象外。ハンバーガー店や牛丼店、一部のコンビニエンスストアなどテークアウトかイートインかを選べる店では、どこで食べるかで税率が変わります。店側が販売する際に、客にどちらにするかを尋ねるなどして決まります。

 Q イチゴ狩りで食べるイチゴは?
 A 入場料は、収穫作業を楽しませ、その場で食べさせるという「役務の提供」になり、対象ではありません。ただ、客が収穫した果物を、入場料とは別の料金設定で販売する場合は、8%です。

 Q おもちゃやシールなどのおまけ付きの菓子などは食品になるのかな?
 A おもちゃ付きの菓子や、マグカップと紅茶のセットなど、食品とそれ以外のものが一緒に販売されているものは「一体資産」と呼ばれ、条件を満たせば対象になります。具体的には、税別価格が一万円以下で、原価や売価で食品が占める割合が三分の二以上であること。食品より高価なおまけが付いてくるケースは、対象から外れます。

 Q お店などの価格表示はどうなるの?
 A 現在と同じ税込み価格表示が原則ですが、二〇二一年三月まで特例で税抜き価格でも可能です。ただし、税別であることを示す必要があり、軽減、標準の両方の税率がある商品は、その旨を注意喚起することが望ましいとされます。どちらの税率なのかを店頭表示する義務はありません。

 Q どちらの税率が適用されたか、後で確認することはできるの?
 A レシートに商品ごとの税率が打ち出されるレジもありますが、こちらも義務ではなく、店によります。 


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女性議員最多タイ 「普通」の景色まだ遠い/重度身障者迎える国会 「壁」なくす万全の対応を/黒豆の枝豆、ピーマンとオクラのグリル。

2019-07-25 21:25:53 | ほん/新聞/ニュース
寺町畑の無農薬野菜がコンテナいっぱい届きました。
枝豆、ピーマン、伏見甘長、オクラと四葉キュウリ。

新鮮なうちに黒豆の枝豆を茹でましょう。



ピーマンとオクラはオーブンでグリルに。
  




夏野菜の炒めもの

栃尾揚げ


四葉キュウリはからし漬けにしました。

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  論説:女性議員最多タイ 「普通」の景色まだ遠い 2019年7月25日 岩手日報 

 参院選は、女性の当選が選挙区、比例代表合わせて28人となった。過去最多となった前回2016年と並ぶ。当選者全体に占める女性の比率は22・6%となり、改選議席が今回より3議席少なかった前回の23・1%から後退した。政治と女性の距離はなかなか縮まらない。
 政党に男女の候補者数の均等化を促す「政治分野の男女共同参画推進法」が成立し、初めての大型国政選挙。積極的に擁立を進めた野党の一方、現職議員も多い与党は消極的だった。それでも候補者全体に占める女性割合の28・1%は過去最高となり、選挙結果が注目されていた。
 自民党は擁立した女性12人のうち10人、公明党は立てた2人とも当選。女性候補同士の事実上の一騎打ちとなった福島選挙区は、自民現職が野党統一候補を破った。党によってばらつきはあるが、3~7割程度を女性に充てた野党側は、15選挙区で女性を擁立し、うち5人が勝利した。
 しかし、政府が掲げる「指導的地位の女性を20年までに30%」の目標には届かなかった。集団や組織で少数派が30%を超えると、意思決定に影響を及ぼすとされる。政治分野の男女共同参画推進法もこの流れをくんだものだ。
 各国と比べて、日本の女性議員は少ない。今年1月時点で衆院10・2%、参院20・7%。その割合は、各国の議会でつくる列国議会同盟によると、193カ国中163位。政治・経済分野の男女格差を示す多くの指標で、日本は世界に遅れを取っている。
 だからこそ、本気度が問われた。安倍晋三首相は、自民党の女性候補比率が不十分との認識を示した上で「次の選挙でより多く立てるべく努力を重ねたい」と述べた。道筋に具体性は感じられない。重要テーマと言いつつも「掛け声だけか」との疑念も浮かぶだろう。
 労働力不足を背景に、「わが国最大の潜在力」と持ち上げられた女性が輝く社会とは何だろう。数値目標ばかりが強調されがちだが、本質的には働く場面でその個性と能力を発揮できることだ。
 そのスタートラインに立てる人ばかりではない。働く女性は3千万人に迫るが、非正規雇用の約7割を占めるのが女性。男性との賃金格差も依然として大きい。家族のあり方は多様化するが、選択的夫婦別姓を巡る論議も盛り上がりを欠いた。
 参院選で初当選を果たした1人は「意思決定の場に女性が普通にいる、という景色を見いだしたい」と語った。
 有権者の半分は女性。男性中心の政治、社会のあり方でいいのだろうか。特別な何かではない。ただ「普通」であることを望んでいるだけだ。


  社説:重度身障者迎える国会 「壁」なくす万全の対応を
毎日新聞2019年7月25日

 障害の有無にかかわらず、子どもから高齢者まで等しく暮らしやすい社会を構築する「ユニバーサル化」は今や世界標準の価値観だ。
 重度の身体障害者2人が当選した今回の参院選は、国会にユニバーサル化を迫る契機となっている。
 比例代表でれいわ新選組から当選した舩後靖彦氏と木村英子氏はともに大型の車いすと介助者なしでは活動できない。本会議場の改修など設備面のバリアフリー対応のほかにも検討すべき課題は多い。
 舩後氏は筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため会話が難しく、目と口のわずかな動きで文字盤やパソコンを使って意思を伝える。質疑も、採決での賛否表明も、介助者を通して行うことになるだろう。
 現行の参院規則では、議員がつえを持ち込むだけでも議長への届け出が必要とされる。車いすで28年間、国会議員を務めた八代英太氏の初当選後、国会内にスロープなどが整備されたものの、車いすの使用はつえと同様の特例扱いのままだ。
 今後の取り組みは議院運営委員会で与野党が話し合うことになる。特例を広げるのもいいが、規則の改正も検討すべきではないか。
 民主主義は国民の代表が国会で議論することによって成り立つ。障害があるから十分に議論できないということがあってはならない。国会の設備や制度に問題があれば、それを改善し、最大限の意見表明を保障する努力が与野党に求められる。
 党派の議員数に応じて割り当てられる質問時間についても、発言や意思表示に時間がかかることを前提とした柔軟な運用がなされるべきだ。
 2016年にはALS患者の参考人出席を衆院が「質疑に時間がかかる」との理由で拒否して問題になった。参院は出席を認め、介助者3人が付き添って質疑が行われたものの、重い教訓を国会に残した。
 今回の参院選では車いすの元パラリンピック選手も当選した。候補者の中には聴覚障害者もいた。
 厚生労働省の推計で体や心に障害を抱える人は900万人を超え、全人口の7・4%を占める。今後は視覚や聴覚障害のある国会議員も想定して備えておく必要がある。
 制度や意識の「壁」を取り払うユニバーサル化につなげたい。  


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がん情報 図書館が発信  専門家の相談会や冊子、闘病記の提供/アメリカノウゼンカズラとムクゲ。シュロも開花。

2019-07-24 21:37:41 | ほん/新聞/ニュース
シュロの木にツルを絡ませてのぼっている
アメリカノウゼンカズラの花が咲いています。

アメリカノウゼンカズラはノウゼンカズラの近縁種で、
花の赤みが濃く、筒部が長いので見分けがつきます。

高い木なのでデジカメを望遠にして撮ったら、
シュロの花も咲いているようです。

道の下のムクゲの花も咲き始めました。






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昨日の中日新聞に「がん情報 図書館が発信  専門家の相談会や冊子、闘病記の提供」
という記事が載っていました。
がんにかかる人が増えているので、ネット情報だけでなく、
図書館でがんに関する資料や情報が得られるのはよいですね。
母がインスリノーマになった時は、
珍しい病気なので関連の本が少なくて、
東京へ行ったときに新宿の紀伊国屋で探して覚えがあります。

  がん情報 図書館が発信 専門家の相談会や冊子、闘病記の提供
2019年7月23日 中日新聞

身近な支え合いの場に
 日本人の2人に1人ががんになる時代。がんに関する書籍を集めたり、専門家による相談会を開いたりする地域の図書館が、全国的に増えている。誰でも気軽に利用できる図書館は、住民にとって身近な存在だ。がんの治療や生活に関する情報を発信し、病院と患者をつなぐ場にもなることが期待される。 (山本真嗣)

 六月下旬に名古屋市の愛知県図書館であった「だれでもなんでもがん相談」。この日、対応したのは、国立がん研究センターの研修を受けた専門相談員でもある看護師ら三人だ。「抗がん剤の回数を減らしたいと言ったら、先生、気を悪くするかな」。消化器系のがんを患う七十代の男性が尋ねると、看護師が笑顔で「そんなことはないから大丈夫。思いは伝えた方がいい」と助言した。
 抗がん剤治療のつらさを主治医に言い出せず、悩んでいたと話す男性。通院先にも相談窓口はあるが、言った内容が主治医に伝わらないかが心配という。この日は二時間で十人が訪れた。

 相談会は、昨年度からがんを含む医療や健康に関する資料収集に力を入れる同館が主催。国が指定する県内のがん診療連携拠点病院などでつくる協議会の協力を得て実現した。開催は一月に続き二回目。今後も数カ月に一度の割合で開く。同館資料支援課の熊沢克修課長補佐は「図書館を知ってもらう機会にもなる」と手応えを感じている。
 協議会から派遣された相談員で、公立陶生病院(同県瀬戸市)の看護師三浦なつ子さん(59)によると、がん診療連携拠点病院には、誰でも無料で使える「がん相談支援センター」がある。ただ、存在を知らない人も少なくない。同館ではこの日、センターの一覧を張り出し、PRした。
 図書館の強みは、大きな医療機関のない地域にも必ず設置されている点だ。各地の図書館をがん情報の発信基地にしようと、国立がん研究センターは二〇一七年八月から、がんに関する資料を贈る事業「がん情報ギフト」を始めた。寄贈を受けた全国の図書館は一九年七月現在、愛知県図書館を含め百八十八館に上る。
 寄贈先の一つで、患者目線の運営で注目されるのが岐阜県多治見市の市図書館だ。一三年から、当事者による闘病記専用の書棚「闘病記文庫」をつくった。同館の司書だった中島ゆかりさん(47)が、近くの県立多治見病院内の図書室と交流する中で「専門的な医学書だけでなく、患者の心を支える本も必要なのでは」と考えたのがきっかけだ。現在、約千三百六十冊をそろえ、半数ががん関連だ。
 がんの闘病記は、がんの種類ごとに分けられ、その分類は五十一にも。小児がん専用の棚もあり、そこも十一に分けられている。蔵書は職員が内容を確認してリストを作成。書名に「胃がん」「白血病」などの病名がなくても、検索用のパソコンに病名、「闘病記」と入れれば、それを扱った本が見つけられるようにした。司書の佐藤由紀さん(41)は「がんと知られたくない人もいる。職員に尋ねなくても目当ての本にたどり着けるようにした」と話す。
 書棚のそばには、がん情報ギフトの冊子や、支援団体のチラシなどを置くコーナーを設置。一七年からは毎月一回、患者らが集うサロンにも場を提供している。七年前に乳がんを患い、がんサロン「綿の実会」を開く鈴木伸子さん(60)は「図書館が、支え合いの場になっている」と話す。

教育イベントも
 医療機関と連携し、国が学校などで進めるがん教育の一端を担う図書館も。愛知県瀬戸市の市立図書館は昨年八月、がんについて学ぶイベントを小中学生向けに開催。隣接する公立陶生病院緩和ケアセンター長の沢田憲朗さん(54)ががん細胞の仕組みや生活習慣との関連などについて話した。今年も八月七日に予定しており、沢田さんは「子どもたちががんを知るきっかけになれば」と期待する。 


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小党が比例議席 少数意見にも耳傾けて/参院選 野党共闘 結果を次につなげよ/史上2番目の低投票率 民主政治の土台が崩れる

2019-07-23 17:34:41 | ほん/新聞/ニュース
久しぶりの晴天。
気温はぐんぐん上がって、そろそろ梅雨明け?
岐阜県多治見市では34度越え。
ニュースでは「明日にも梅雨明けか?」とのこと、
熱中症にならないように気をつけよう。

参院選の結果は出たけれど、課題山積。
そんなことを取り上げた新聞社説。
中日新聞、朝日新聞、毎日新聞と三社三様です。

  社説:小党が比例議席 少数意見にも耳傾けて 
2019年7月23日 中日新聞
 
 参院選の比例代表では、国政初挑戦の二つの政治団体がそれぞれ議席を得た。「政治の安定」が声高に叫ばれ、少数意見は軽視されがちだが、もっと耳を傾けるべきだ、という国民の声ではないか。

 参院選投開票から一夜明けたきのう、自民党の安倍晋三総裁(首相)は記者会見で、参院選結果について「安定した政治基盤の上に新しい令和時代の国造りをしっかり進めよとの力強い信任をもらった」と強調した。

 自民、公明の与党と日本維新の会などの改憲勢力は参院で改憲発議に必要な三分の二を割ったが、与党は改選過半数を確保し、参院での過半数を維持した。

 首相は「政治の安定」こそが自らの使命であり、参院選の争点だと言いたかったのだろうが、それを名目に少数意見が軽視されることがあってはならない。

 今回、比例代表で「れいわ新選組(れい新)」が二議席、「NHKから国民を守る党(N国)」が一議席を獲得した。政党要件を持たない諸派が比例議席を得たのは現行制度下で初めてだという。両党は得票率2%を上回り、法律上の政党要件も満たした。

 れい新は消費税の廃止を公約の第一に掲げた。「紙おむつからダイヤモンドまで同じ税率なんておかしすぎる」という主張だ。N国は、NHK受信料を支払った人だけが視聴できるよう「スクランブル放送」の実現を訴えた。

 大政党では実現不可能と見向きもされない主張だろうが、それぞれ一理ある。両党が議席を得たのは、多数決原理の下で少数意見を切り捨てるなという民意だろう。

 今回の参院選でれい新、N国両党が議席を得たのは、死に票を極力減らして、多様な民意を吸い上げる比例代表の利点でもある。

 平成の政治改革は、衆院への小選挙区制導入など、民意を集約して黒白をはっきり付けることに力点が置かれ、多様な意見は切り捨てられる方向にあった。

 参院選の都道府県選挙区でも、改選数一の「一人区」が三十二にまで増えた。衆参の「小選挙区」化が、多様な意見の切り捨てを加速させてはいまいか。

 参院選挙制度は、一票の不平等解消を含めて改革が急務だ。今回から導入された「特定枠」も問題点が多い。抜本的に制度を見直し、多様な民意をより反映できる制度を目指したらどうか。

 少数意見の中にこそ、社会変革の芽が潜む。それを尊重することこそが民主主義の要諦である。


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  社説:参院選 野党共闘 結果を次につなげよ  
2019年7月23日 朝日新聞

 与党が改選過半数を確保したものの、改憲勢力は国会発議に必要な3分の2を維持できなかった――。今回の参院選の結果は、全国32の1人区すべてに「統一候補」を擁立した野党共闘が、一定の効果を発揮したことを示している。

 全体の結果は10勝22敗。統一候補を初めて立てた3年前の11勝には及ばなかった。しかし、野党がバラバラに戦った6年前は、わずか2勝である。今回、イージス・アショアの配備計画に揺れる秋田など7県で、自民党の現職を破った。政権与党への批判票の受け皿として機能したといえよう。

 勝利した10人の顔ぶれは、新顔が9人で、うち5人が女性。政治に変化や可能性を求める有権者の期待に応えた面もありそうだ。8人は無所属のまま戦った。支援態勢さえ整えば、党の看板がなくても与党に対抗できることもみえた。

 もちろん、選挙全体を俯瞰(ふかん)すれば課題や反省点は多い。

 今回投票率は48・80%と過去2番目の低さとなった。自民党の比例区の得票数は1771万票と、3年前の2011万票から大きく減った。勢いを欠く与党が勝利したのは、野党の力不足の裏返しでもある。

 まず候補者選びが難航した。統一候補の顔ぶれがほぼ固まったのは5月末。政策面でも、民間の「市民連合」主導で13項目の共通政策で一致したが、党によって力の入れ方がまちまちで共闘の旗印にならなかった。

 次の国政選挙は衆院選だ。残り任期は2年余り。安倍首相はきのうの記者会見で、衆院解散はいま念頭にないとしながらも「あらゆる選択肢を排除しない」と語った。野党は今回の共闘から教訓をくみ取り、次につなぐ努力を始める必要がある。

 ただ、政権選択を問う衆院選での共闘には難しさもある。

 289ある小選挙区で、どこまで統一候補を立てるのか。

 基本政策の違いを乗り越え、信頼される政権構想を示すことができるのか。

 立憲民主党の枝野幸男代表は選挙後、「こういう連立政権を組みますという姿を、しっかりと示す」と意欲を語った。政権党のおごりとゆるみをただし、政権交代可能な受け皿をつくる。野党第1党の使命の重さを肝に銘じてほしい。

 今回、4月に旗揚げしたばかりの「れいわ新選組」が、比例区で220万票余りを集め、2議席を得た。SNSを駆使し、街頭では有権者と徹底的に対話を重ねる。そうした山本太郎代表らの姿勢が広く共感を呼んだのではないか。政治と国民の距離をどう縮めるのか、各党が問われる重い課題である。


 社説:史上2番目の低投票率 民主政治の土台が崩れる 
2019年7月23日 毎日新聞

 これは極めて危機的な状況だと国民全体で受け止めたい。

 参院選の投票率(選挙区)は48・80%にとどまり、史上2番目の低い数字となった。九州を直撃した大雨が影響したのは確かだが、5割を切ったのは過去、1995年の参院選(44・52%)だけだ。

 深刻なのは安倍晋三首相が自民党総裁に返り咲いて以降、今回も含めて計6回の衆院選と参院選の投票率はいずれも60%に達せず、低投票率がもはや常態化していることだ。

 有権者の半数程度しか投票しない中で国民の代表が決まり、政治を動かしていく。議会制民主主義の土台が崩れ始めていると言っていい。

 国民の興味や関心をそいでいる責任はもちろん、与野党双方にある。

 「安倍1強」体制の下、自民党内にはかつてのような活発な議論はほとんどない。「ポスト安倍」の顔もなかなか見えない。対する野党は旧民主党政権の失敗が今も尾を引き、国会でも力不足が続く。そんな中で毎年のように国政選挙が行われる。
  多くの有権者は「投票しても政治は変わらない」と最初からあきらめているのかもしれないし、選挙そのものに飽きているのかもしれない。

 もう一つ見逃せないのは、47都道府県中、最も投票率が低かったのが徳島県(38・59%)だったことだ。

 前回参院選から一部の選挙区が合区された。今回、徳島・高知選挙区では自民党と野党の候補がいずれも高知を地盤とし、徳島にはなじみが薄かったのが大きな要因だろう。

 自民党は選挙区からあぶれた候補者を比例代表の特定枠で優遇して当選させたが、その特定枠候補は選挙活動が制限されている。これで関心を持てというのが無理だ。

 1票の格差是正のため急場しのぎで導入された合区だが、やはり見直しが必要だ。

 「れいわ新選組」が2議席を獲得したのは、既存の与野党に不満を抱く人々の受け皿となった新たな動きと言えるだろう。ただし、この動きはまだ少数派だ。

 今回も接戦となった選挙区は多い。投票率があと10%程度上がっていたら議席が相当変動していた可能性がある。投票という政治参加の機会を放棄するのは白紙委任に等しいことを国民として自覚したい。


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政権運営は謙虚、丁寧に 改憲派3分の2割れ/れいわ 重度障害者2人国政へ /自公勝利という審判 「安定」の内実が問われる/

2019-07-22 21:01:46 | ほん/新聞/ニュース
鳥取のパートナーの友人から、
今年もブドウが届きました。
立派なデラウェアがぎっしりつまった箱が二つ。
脱粒していた房があったので、
こぼれた実を食べてみました。
とっても甘くて味が濃いです。
今年の初ものブドウです。

ところで、
昨日の参院選の結果は、与党が過半数はとりましたが、
改憲の発議に必要な3分の2には届かなかったので、
ひとまずよかったです。
安倍は勝利宣言をしていましたが、
自民党は議席を減らしました。

マスコミにまったくのらなかった「れいわ」が
比例代表で二議席を獲得。
重度の障害があるお二人が当選されました。
国会の景色を変える快挙です。

そんな参院選関連の記事を紹介します。

  社説:政権運営は謙虚、丁寧に 改憲派3分の2割れ 
2019年7月22日 中日新聞

 有権者は政治の安定を望んだが、改憲勢力に発議可能な議席を与えなかった。安倍晋三首相は強引な改憲でなく、謙虚で丁寧な政権運営に徹するべきだ。
 自民党総裁の安倍首相には厳しい戦いだったに違いない。今回の参院選は大勝した二〇一三年の前々回からの議席減をどこまで食い止められるかが焦点だった。
 与党は首相が設定した勝敗ライン「非改選も含めた過半数」を超え、改選だけで過半数を獲得。一二年に党総裁に返り咲いた安倍氏は国政選挙六連勝となったが、与党と日本維新の会などを合わせた改憲勢力は改正発議に必要な三分の二を参院で割り込んだ。

白紙委任状は与えない
 首相は選挙戦で「最大の争点は安定した政治の下で新しい時代への改革を前に進めるのか、それとも再びあの混迷の時代へと逆戻りするのかだ」と繰り返し訴えた。
 首相は第一次内閣当時、〇七年参院選で惨敗。「ねじれ国会」による混迷を経て民主党に政権交代した。苦い思い出に違いない。
 有権者は与党に改選過半数を与え、非改選と合わせて政治の安定を優先させた。とはいえ、今の安倍政権の政策や政治姿勢のすべてを是とし、白紙委任状を与えたわけではないことを、首相はあらためて肝に銘じるべきだ。
 自民党総裁としての任期は二一年九月まで。連続四期目の総裁続投がなければ最後の参院選だ。
 首相が今回、改憲を正面に掲げて選挙戦に臨んだのも、二〇年の改正憲法施行という自らの目標達成を視野に入れたのだろう。
 憲法九条への自衛隊明記など改憲を目指す四項目に言及し、「憲法の議論すらしない政党を選ぶのか、国民にしっかりと自分たちの考えを示し、議論を進める政党や候補者を選ぶのか。それを決める選挙だ」と繰り返し訴えた。

改憲以外に課題が山積
 憲法九六条には改正手続きが明記されており、改憲自体は否定されないが、改憲しなければ国民の生命や権利、財産が損なわれる切羽詰まった状況ではない。有権者が参院で改憲勢力に三分の二を与えなかったことがそれを示す。
 自民党が条文イメージを提示した四項目は自衛隊の明記、緊急事態対応、(参院選での)合区解消・地方公共団体、教育充実だが、これらは現行憲法の下、法律での対応が可能なものばかりで、改憲が不可欠とは言い難い。
 首相は参院選結果を受けて「三分の二の多数は、これから憲法審査会の議論を通じて形成していきたい」と、改憲を目指す姿勢に変わりないことを強調した。議論を強引に進めるのなら、改憲ありきとのそしりは免れまい。
 改憲よりも喫緊の課題は山積している。例えば少子高齢化の中、経済的繁栄や暮らしをどう維持するのか。支え手の減少が避けられない年金制度をどう維持していくのか、膨らむ国・地方の借金をどう減らしていくのか、などだ。
 これらはいずれも困難な課題である。痛みを伴う政策には国民の理解が必要だし、政策を安定的に遂行するには、与野党を超えて政治力を結集する必要がある。
 衆参での与党多数という政治的資産は、緊急性に欠ける改憲などではなく、こうした難しい政治課題にこそ振り向けるべきだ。優先順位を間違えてはならない。
 十七日間の選挙戦を振り返ると、建設的な政策論議というよりは対立する政党や候補をののしったり、さげすむ場面が目立った。
 特に首相は、立憲民主、国民民主両党などに分かれた旧民主党勢力を「毎年首相が代わり、不安定な政治、決められない政治の下で重要課題は先送りされた。あの時代に逆戻りをさせてはならない」と繰り返し攻撃した。
 選挙だから舌鋒(ぜっぽう)が鋭くなるのは仕方ないにしても、政治指導者が敵対勢力を執拗(しつよう)に攻撃し、分断をあおるような手法の危うさに、そろそろ気付くべきではないか。
 低投票率の背景には、有権者がそうした不毛なののしり合いを嫌気した面もあるのではないか。
 参院選後の臨時国会は八月一日に召集の見込みだが、本格的な論戦は秋に持ち越される。

三権分立を機能させよ
 私たちは、国会が行政監視や国政の調査機能を果たしていないと指摘してきた。三権分立の機能不全であり、その原因は主として行政府である首相官邸への過度の権限、権力集中と、安倍政権による強引な政権、国会運営にある。
 有権者は参院選で政治の安定を選択したが、首相はこれ以上、三権分立の機能不全に拍車を掛けるような振る舞いをすべきでない。
 政権批判が強まるたびに、首相は「今後、慎重に謙虚、丁寧に政権運営に当たっていきたい」と繰り返してきた。いま一度、その言葉を思い起こすべきである。 


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 れいわ 重度障害者2人国政へ
2019年7月22日 東京新聞

 今年四月に山本太郎さん(44)が代表となって立ち上げた政治団体「れいわ新選組」は、比例代表で二議席を獲得した。いずれも新人で、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の船後靖彦さん(61)と、重度の障害がある木村英子さん(54)。国会は議員活動を保障するため、幅広いバリアフリー化が求められる。
 都内の会見場に姿を見せた船後さんは「弱々しく見える僕ですが、根性だけは人一倍。命がけなのですから」とのメッセージを介助者が代弁した。障害者への支援充実に向け、「これからが勝負です。どうぞよろしくお願いします」と伝え、支援者から「おめでとう」と祝福を受けた。日本ALS協会によると、ALS発症後に立候補して国会議員になるケースは初めて。
 木村さんは「厳しい状況に置かれている障害者の一票一票が心に突き刺さっていて、頑張らなきゃという思い」と決意を話した。
 船後さんは商社マンだった一九九九年、手の力が入らなくなる異変を感じ、翌年にALSの告知を受けた。手足は動かず、声は出せない。人工呼吸器と胃ろうを装着し、車いすの移動も介助が必要だ。目で文字盤を追い、それを介助者に読み取ってもらうほか、わずかに動かせる歯でセンサーをかんでパソコンを操作し、意思を示している。
 今は介護サービス会社の副社長などを務め、難病患者の立場から大学での講演もこなす。二〇一四年には千葉県松戸市議選に挑戦して落選。人の価値を「生産性」で測るような社会の風潮に危機感を覚え、「自分が国会に入ることで障害者への接し方を変える一助になれば」と命を懸けて立候補を決断した。
 木村さんは、生後八カ月の時に歩行器の転落事故で障害を負い、今は手足をほとんど動かせず、電動車いすで移動する。障害者が地域で生活できるよう制度の改善を求める運動に携わる。その立場から、介護保険と障害福祉の統合反対などを訴えた。
 二人に出馬を要請した山本さんは、船後さんを「体は動かなくても頭脳は明晰。国会に入り、本当の意味の合理的配慮が行われたら障害者施策を前進させることができる」。木村さんには「攻めの姿勢で理路整然と官僚とやり合う方。ぜひ一緒にやりたいと何年も前から思っていた」と話す。議場での質問や採決方法などで「国会が柔軟に対応していくこと」も求めた。
 二人は、特定の候補者を優先的に当選させることができる「特定枠」で立候補。六年前に東京選挙区で初当選した山本さんは今回、比例に回った。(渡辺聖子) 


 (社説)自公勝利という審判 「安定」の内実が問われる 
2019年7月22日 朝日新聞

 12年に1度、統一地方選と参院選が重なる「亥年(いどし)選挙」。前回の亥年の参院選で与野党逆転を喫し、1年で政権の座を去った安倍首相にとっては雪辱を果たしたことになるのだろう。
 きのう投開票された参院選は、自民、公明の与党が改選議席の過半数を上回り、勝利した。日本維新の会を加えた改憲に前向きな勢力は、国会発議に必要な3分の2を維持することはできなかった。
 首相が訴えた「政治の安定」は、ひとまず有権者に支持された形だが、「1強」による長期政権のおごりと緩みは誰の目にも明らかになっている。
 首相は自ら緊張感をもち、野党に投票した有権者も意識して、丁寧な合意形成に努めなければ、国民の重い負託には応えられないと肝に銘じるべきだ。

 ■「緊張」求める民意も
 国会での論戦は極力避け、野党に得点を与えない。切れ目のない首脳外交を展開し、世論の注目を一方的に集める――。それが今回の参院選に臨む、政権与党の戦略ではなかったか。
 行政監視の主舞台となる予算委員会は、野党の要求も国会の規則も無視して、4月以降1度も開かなかった。老後の備えに2千万円が必要とした金融庁審議会の報告書が選挙戦に不利とみるや、受け取りを拒み、年金論議の基礎となる財政検証の公表も選挙後となった。
 新天皇即位後、初の国賓としてトランプ米大統領を招き、国技館での大相撲観戦などで蜜月をアピール。例年、G7サミットの後に開かれるG20サミットは、参院選の公示直前に大阪で開催した。
 首相は衆参合わせて計6回の国政選挙に連続して勝利した。しかし、今回の参院選の投票率は24年ぶりに50%を切り、過去2番目の低さとなる見通しだ。その支持の内実はどこまで強固といえるだろうか。
 朝日新聞の世論調査では、首相支持の理由で一番多いのは「他よりよさそう」で、政策や首相個人への評価を常に大きく上回っている。
 参院選期間中の調査で、今の日本政治にとってより重要なことを尋ねたところ、「野党がもっと力を持つ」を挙げた人は43%で、「与党が安定した力を持つ」の36%を上回った。
 政治に緊張が必要だと考えている人は決して少数派ではない。獲得議席の数だけを絶対視するのではなく、複雑な民意をくみ取る努力が求められる。

 ■改憲支持と言えるか
 首相は今回の選挙で、憲法論議の是非を争点に据えた。「憲法について議論する政党」が選ばれたとして、改憲論議を加速する可能性がある。
 改憲勢力は3分の2に届かなかったが、首相は昨晩のテレビ局のインタビューで、野党の国民民主党の名前を挙げ、議論に前向きな議員に協力を呼びかけていく考えを示した。
 しかし、有権者が一票に託す思いはさまざまであり、今回の選挙結果をもって改憲にゴーサインが出たと受け止めるのは乱暴に過ぎる。
 思い起こすべきは、3年前の参院選だ。改憲勢力が衆参両院で3分の2に達したにもかかわらず、その後、改憲機運は高まらなかった。
 自民、公明、維新の3党をひとくくりに改憲勢力としても、それぞれの思惑や重視する項目は異なっている。いま改憲論議を進めることに、世論の強い後押しがあるわけでもない。
 選挙戦中の本紙の世論調査では、改憲勢力が3分の2以上を「占めない方がよい」が40%、「占めた方がよい」が37%と拮抗(きっこう)した。
 首相はきのう、憲法改正について、再来年秋までの自民党総裁の残り任期中に「なんとか実現したい」と語ったが、内政・外交とも難題が目白押しのなか、首相個人の思い入れで強引に議論を進めることは、社会に深刻な亀裂をもたらすだけだ。

 ■先送りのツケ一気に
 参院選が終われば、首相は「封印」してきた難題にいや応なく向き合わねばならない。
 ひとつは、参院選で争点となった老後の不安への対応である。新しい財政検証を踏まえ、年金を含む社会保障の給付と負担の全体像をどう描くのか。
 首相は選挙中、10月に10%となる消費税について「今後10年間ぐらいは上げる必要はない」と語ったが、本当にそれで必要な財源をまかなえるのか。説得力のある説明が求められる。
 トランプ大統領がツイッターに「(成果の)多くは7月の選挙後まで待つことになるだろう」と投稿した日米貿易交渉の行方も焦点だ。
 農産物の関税引き下げについて、日本側は環太平洋経済連携協定(TPP)の範囲内にとどめたい考えだが、米側の要求は見通せない。首相が誇る首脳間の親密な関係だけで乗り切れるものではない。
 中東のホルムズ海峡などで船舶の安全を守る米国主導の「有志連合」への参加問題も、日本の戦後外交の岐路ともなりうる重いテーマだ。
 民主主義における選挙は、勝者への白紙委任ではない。野党や国民との対話や議論抜きに、国の針路を正しく定めることはできないはずだ。


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