みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

電力小売り自由化、契約の注意点は?/期待は禁物!「電力自由化」のまやかし

2016-01-31 21:17:57 | ほん/新聞/ニュース
昨日は名古屋でWANの理事会。

名古屋駅のエスカで「きしめん亭」のきしめんと味噌鍋きしめんを食べました。
  

午前は、全国一の売り上げという高島屋名古屋店のバレンタインチョコの企画、
アムール・デュ・ショコラに10時開店に合わせて行ったのですが、

あっという間に、どのお店もお目当てのチョコを買う女性たちの行列で、はじきとばされてしまいました(笑)。
出店しているチョコも高価なものが多かったので、けっきょく何も買わずに、
目の保養をしてきただけでした。

WANの理事会の会場まで、つれあいが車で送り迎えしてくれたので、
帰りに関のマーゴで、半額のお魚を買ってきました。

夕食は、白菜をたっぷり入れた魚介の鍋です。

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ところで、留守中の中日新聞。
電力小売り自由化の記事が、興味深かったです。

  電力小売り自由化、契約の注意点は?
2016年1月30日 中日新聞

 「電力会社以外と契約すると、電気は暗くなるの?」。四月からの電力小売り自由化で、電力取引監視等委員会などには消費者から、こんな質問が寄せられている。関連する報道をよく目にするようになったけれど、よく分からないことも。基礎からおさらいしてみよう。

◆事業者で品質に違いなし
 「電力会社以外の事業者と契約しても、電気が暗くなったり、停電しやすくなったりすることはありません」。岐阜市で十九日にあった消費生活センターの相談員向け説明会。同委員会総務課の岩男健佑課長補佐は、どの事業者と契約しても、電気の品質や信頼性は変わらないと強調した。

 事業者は自社で発電したり、発電事業者から電力を仕入れたりして、各家庭に販売する。自由化後も、電気はこれまで通り電線を通じて各家庭に送られる。各地の発電所で作られた電気は電線で混じることになり、事業者間で電気の品質に違いが出ることはない。

 「購入量が少ない会社を選ぶと、月の途中で使い切って、電気が来なくなるかも」とか「契約先が経営破綻したら、電気が止まるのでは」などという心配も一部の消費者から聞かれる。しかし、小売り事業者が仕入れた量を消費量が上回ったり、事業者が破綻したりした場合は、電力会社がその分を補って供給する。

 「電気を送るため、電線を引く工事をします」。こんな勧誘には要注意だ。新しく小売り事業者と契約しても、電線や電柱はこれまでと変わらず、新たに電線を引く必要はない。

 「このマンションに住んでいる人は、うちと契約してください」。こういう勧誘にも気を付けたい。マンションなどに住む人が、特定の事業者と契約しなければならないということはない。ただ、管理組合などが一括して契約している場合は、マンションの規約で契約先の選択が制限されることもある。

 電気は、これまで地元の電力会社からしか購入できなかったが、自由化により、電気を使いたい場所を供給対象地域にしていて国に登録している事業者ならどこからでも買えるようになる。既にガス会社や石油元売り会社、通信会社などが登録を済ませている。また、電力会社でも、地元以外の電力会社とも契約できるようになる。

 資源エネルギー庁は、平日午前九時~午後六時にコールセンター=電(0570)028555=で問い合わせを受け付けている。
 (寺本康弘) 


  期待は禁物!「電力自由化」のまやかし〜結局、国民がソンして官僚が栄えるだけじゃないか? 
2016年01月26日 現代ビジネス

過大な期待は禁物
今年4月1日に始まる電力の小売り自由化に向けて消費者の囲い込み合戦が過熱し、新聞や雑誌、テレビでも「最大〇%お得!」とか「使えば使うほど安くなる」と消費者を煽るかのような特集が氾濫している。

長年、実質所得が伸び悩む中で、支出を抑えたいというのは庶民の切実な思いだ。

しかし、過大な期待は禁物である。氾濫する新料金プランのほとんどは、首都圏や関西エリアのヘビーユーザーをターゲットにしたものだ。甘言につられて早々に契約すると、“2年縛り”などの制約を受け、来年4月以降さらに拡大する競争の恩恵を受けられないリスクが大きい。

国営・東京電力による民業圧迫の問題も深刻である。福島原発事故で国策救済を受け、今なお巨額の資金支援を受けている東電が、その返済に充てるべきおカネ、つまり税金を流用して値引き合戦を展開しているからだ。この問題は、官僚が電力市場を統制する端緒にもなりかねない。

電力の小売り自由化は、これまで全国10社の電力大手がエリアごとに地域独占してきた発電、送配電、小売りの3業務のうち、小売りを全面的に自由化しようというものだ。

小売りの自由化が始まったのは2000年のこと。最初に2000kw以上の大口向けが解禁され、その後、対象が商用全般に拡大された。ただ、家庭向けについては電力各社の抵抗が激しく、自由化しないことになっていた。

ところが、東日本大震災の翌年にあたる2012年に政府は方針を大転換、今年4月から家庭向けも自由化に踏み切ることにした。その背景にあったのは、電力業界の盟主だった東電が、福島第一原子力発電所事故などが原因で大規模な計画停電を実施して社会を混乱させたうえ、経営破綻に瀕して国営化されることになり、かつての政治力を失ったこと。

政治家を味方につけた東電に敗れ、苦渋を味わい続けていたエネルギー官僚が、絶好の好機と巻き返しに出たのである。このため、電力業界では、今回の自由化を「官僚たちの意趣返し」と呼んでいる。

焦って選ぶと損をする
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1月30日(土)のつぶやき

2016-01-31 01:16:25 | 花/美しいもの

甘利氏閣僚辞任:「口利き」全容解明せよ/政権運営への影響不可避か/リボン野菜と点心の鍋、ふろふき大根 goo.gl/EqG8Bv


甘利氏の辞任 幕引きにはできぬ /説得力を欠いた釈明だ/疑惑全容解明の責任は残る goo.gl/ZVZegd


東京新聞:支援の内容、成果を紹介 カフェ運営など4団体:東京(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/tokyo/…


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甘利氏の辞任 幕引きにはできぬ /説得力を欠いた釈明だ/疑惑全容解明の責任は残る

2016-01-30 12:00:50 | ほん/新聞/ニュース
午後からWANの理事会があるので、名古屋に来ています。

出先でネット環境がよくないので、昨日下書きに入れておいた
「甘利氏の辞任」の社説を紹介します。

朝日新聞、毎日新聞、河北新報の社説、
いずれも真相解明を求め、辞任であいまいに幕引きすることに批判的です。

マスコミは、この問題をとことん追及してほしいです。

  社説:甘利氏の辞任 幕引きにはできぬ
2016年1月29日(金)付 朝日新聞

 大臣室での現金授受疑惑が報じられた甘利経済再生相が、辞任した。

 甘利氏はきのうの記者会見で、大臣室と地元事務所で50万円ずつ2回、計100万円を受け取ったことは認めたが、政治資金として適切に処理したと説明した。

 一方で、地元秘書が寄付として受け取った500万円のうち、300万円を個人で使い込んでいたことを明らかにし、「国会議員としての監督責任や閣僚としての責務」などに鑑み、辞任を決意したという。

 安倍首相が続投させる考えを繰り返す中での突然の、そして釈然としない辞任劇である。

 疑惑の発端は、千葉県の建設会社の総務担当者が、独立行政法人都市再生機構(UR)との補償交渉にからむ「口利き」を甘利事務所に依頼、見返りとして現金や接待で1200万円を渡したとする証言を、週刊文春が掲載したことである。

 甘利氏や秘書に「口利き」の意図がなかったのかどうか、実際にURにどんな働きかけをしたのかなど、きのうの甘利氏の説明では、多くの部分がなお未解明のままだ。

 告発者の言い分との食い違いは、なお大きい。甘利氏にはさらに調査を進め、結果を速やかに公表する責任がある。

 国会の役割も大きい。

 甘利氏側と告発者の双方を招致して、それぞれの言い分を精査すべきだ。URや、URを所管する国土交通省とのかかわりも調べる必要がある。

 疑惑のさなかに、自民党の中から気になる声が聞こえた。

 党幹部から「わなを仕掛けられた感がある」といった発言が続いたのだ。現金を受け取った甘利氏の側が、あたかも被害者であるかの言い分である。

 趣旨のはっきりしない多額のカネが、いとも簡単に政治家に提供される。そして、政治家の側はよく知らない相手からでも当然のように受け取る――。

 党幹部の発言は、一部の政治家の間では、こうした現金のやりとりが日常的に行われている実態をうかがわせたとも言えるのではないか。

 甘利氏には、難航を重ねた環太平洋経済連携協定(TPP)を、粘り強い交渉で合意に導いた功績があるのは間違いない。安倍内閣にとっても、大きな痛手であろう。

 だからといって、閣僚を辞することで疑惑に幕を引くことは許されない。真相解明とともに、「政治とカネ」の問題にどう襟を正していくか、国会にも安倍首相にも問われている。 


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 社説:甘利氏辞任 説得力を欠いた釈明だ
毎日新聞 2016年1月29日 

 「政治とカネ」がまた、内閣を直撃した。甘利明経済再生担当相が口利きの見返りなどで自身や秘書が現金を受領したとされる疑惑をめぐり、辞任を表明した。アベノミクスの経済政策や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の司令塔だった政権の要を失った影響は大きい。

 甘利氏は記者会見で自らの2度にわたる現金授受や秘書による300万円のヤミ献金受領を認めており、辞任は当然だ。だが、説明にはなお多くの疑問があり、説得力を欠く。国会は事態の解明を急ぐべきだ。

 「閣僚としてのポストは重いが、自分を律することはもっと重い」。甘利氏は記者会見でこう述べ、「けじめ」と引き際を強調した。だが、本当にそうだろうか。

 疑惑は千葉県白井市の建設会社側が「都市再生機構」(UR)とのトラブル解決の口利き依頼や見返りとして、甘利氏や秘書に合計約1200万円を提供したというものだ。建設会社の総務担当者の告発に基づき「週刊文春」が報じた。

 甘利氏は2013年11月に大臣室で50万円、14年2月にも地元事務所で50万円を受け取ったとの指摘に最初は「記憶があいまいだ」と語っていた。

 記者会見で甘利氏は2度の授受を認め、政治資金として適正処理を指示したと説明した。「紙袋に入ったのし袋」「菓子折りの入った紙袋と封筒」など、甘利氏が認めたのは旧態依然とした不明朗な金銭の授受だ。甘利氏は2度目の現金授受の際、総務担当者と産廃をめぐるトラブルが話題になったことも認めた。時期の違う政治献金を一括して処理したとする説明は不自然で、違法の疑いもある。

 事務所や秘書の関与に至っては、あきれるような実態である。甘利氏は総務担当者から秘書が500万円を受領していたことを認め、300万円は秘書が使い込んでいたと説明した。秘書が総務担当者から飲食などの接待を受けていたことも認めた。自ら進んでけじめをつけたと言うよりは、辞任に追い込まれたというのが実態だろう。

 URからは建設会社に多額の補償金が支払われている。政治家や秘書が口利きで報酬を得ることを禁じる「あっせん利得処罰法」に違反する疑いも指摘されている。秘書はUR側に係争の状況を確認したことは認めたものの、働きかけは否定したとされるが、徹底した究明が必要だ。

 「政治とカネ」をめぐる閣僚辞任は第2次安倍内閣発足から4人目だ。安倍晋三首相は甘利氏の続投を容認するような答弁をしていたが、これでは事態の認識が問われる。首相の責任は重大である。  


 社説:甘利経済再生相辞任/疑惑全容解明の責任は残る 
2016年01月29日 河北新報

 金銭授受疑惑で説明責任を問われた甘利明経済再生担当相がきのう、会見で閣僚を辞任すると表明した。
 週刊文春の報道で甘利氏と秘書らに関わる疑惑が表面化してから1週間。甘利氏は会見で、自らに関する部分について政治資金としての適正な処理を強調しつつ、適切さを欠いた秘書らの監督責任を取る形で身を引いた。
 甘利氏は安倍晋三首相の盟友。第1次安倍内閣以降、第2次、現在の第3次改造内閣まで閣僚を担い、長く政権を支えてきた。安倍政権の看板政策「アベノミクス」の関連施策を仕切り、交渉を一手に担ってきた環太平洋連携協定(TPP)は署名式目前で、国会承認も控える。
 今年夏の参院選を前に、論戦の主戦場である予算委員会で集中砲火を浴びるのは避け得ない状況。国政への影響を最小化する「捨て身」の対応で安倍政権を守るとともに、政治家として自ら負う傷を浅くとの思惑もあろう。
 「政治とカネ」をめぐる醜聞は絶えない。一昨年、小渕優子経済産業相(当時)らが辞任。昨年2月の西川公也農相(同)と続き、そして今回の甘利氏である。不明朗なカネとの関係を断ち切れない現状に、国民が再び政治不信を募らせるのは必至で、政権中枢の一人で側近の辞任は安倍政権に打撃を与えよう。
 週刊文春の報道によると、千葉県の建設会社から都市再生機構(UR)とのトラブル解決の謝礼などとして甘利氏が現金計100万円を直接受け取った。秘書を含め甘利氏側への現金や接待などは証拠が残っているものだけで1200万円に上るという。
 甘利氏は現金の授受を認め、政治資金報告書に記していると説明した。ただ、金銭提供の趣旨などに曖昧さが残り、秘書が受領した部分について一部を流用していたとし、監督不行き届きを認めた。
 自らの違法性は否定し、秘書については不明をわびる。閣僚辞任という形を整えつつ、秘書に不始末の責任を押し付けた印象を拭えない。
 菓子折りに入った封筒に気付いていながら、大臣室などで現金をあっさり受け取り、秘書に処理を指示するだけにとどまった甘利氏の金銭感覚は正常か。構えの緩さは否めず、疑惑を呼び込んだ責任を免れない。
 秘書らの対応などについては調査途上で、甘利氏の辞任で幕を引いてはならない。「口利き」があったのか否かを軸に引き続き、詳細な聞き取りを進めるなど、疑惑の全容解明を急ぐのは当然だ。
 「信なくば立たず」。政治の要諦を持ち出すまでもなく、甘利氏はさらに説明を尽くす責務を負うことを忘れてはならない。
 疑惑報道をめぐっては、隠し録音や写真の存在を踏まえ、自民党内には「(甘利氏は)わなを仕掛けられた」(高村正彦副総裁)などと、同情論が出ていた。確かに特異な側面はあるが、身内に甘いと言わざるを得ない。
 高木毅復興相の選挙区内での香典支出問題もくすぶる。「自民1強」の緊張感を欠いた国会で、襟を正す機会にもしなければならない。


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1月29日(金)のつぶやき

2016-01-30 01:17:18 | 花/美しいもの

ベビーカー優先マーク、浸透せず 知らない45%、内閣府調査:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/s/article/2016…


<甘利大臣辞任>元特捜部・郷原弁護士「検察が積極的に捜査すべき」「辞任は当然」|弁護士ドットコムニュース bengo4.com/c_1009/c_22/c_… #bengo4topics @bengo4topicsさんから


なぜ日本の男は苦しいのか? 女性装の東大教授が明かす、この国の「病理の正体」 bit.ly/1lTuqTn


これは何かの冗談ですか? 小学校「道徳教育」の驚きの実態 bit.ly/1OKHsgm


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甘利氏閣僚辞任:「口利き」全容解明せよ/政権運営への影響不可避か/リボン野菜と点心の鍋、ふろふき大根

2016-01-29 13:15:16 | ほん/新聞/ニュース
つれあいが畑に残っていた「あきしまささげ」のツルを整理して、
ついている実から豆を外してもってきてくれました。
この豆は、桑の木豆だと思って種をまいたのですが、
さやの色が桑の木豆と違う詩さやごと食べると固いので、
きっと「あきしまささげ」だろうと推測。

虫食いや茶色の小さい豆などが混じっていたので、
よい豆とくず豆をより分けて、よいほうの豆は密閉容器で保存。


大きな大根も2本とってきたので、
ふろふき大根を作ることにしました。

皮はピーラーでむいて、他の料理に使いましょう。
  
米ぬかで10分くらいゆでて、
軽く洗って圧力鍋に入れて、昆布だしで柔らかくなるまで煮ます。

熱々のふろふき大根に、かけてみそを少しつけて食べるとおいしいです。

ひらひら大根の皮、ニンジンもピーラーでリボン状に薄く削って。、
キャベツも2センチくらいの幅で長めに切ります。

野菜とお揚げを入れて煮えてきたら、鶏ムネ肉と餃子なとの点心を入れて

「リボン野菜と点心の鍋」のできあがり。

浸け合わせは、いろいろな豆とワカメのサラダ

足元には、ダウンのレッグウオーマー(グンゼ)。

夜になると足元がスースーするのですが、
これをはいてるとホカホカです。

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昨日は夕方に「甘利氏閣僚辞任」のニュースが飛び込んできました。
その後のテレビニュースはこのことでもちきり。

すぐに辞めて、後任まで決まっているとは。
追及のがれのシナリオでしょう。

この日発売の、週刊文春の報道のように、もっと、まずいことがあるからでしょう。

●週刊文春WEB 「週刊文春」公式サイト (株式会社文藝春秋)/バックナンバー/2016年2月4日号NEW 甘利大臣事務所の嘘と「告発」の理由 2016年1月28日 発売 定価400円(税込)/今週号の中吊り/目次

以下は、けさ見たNHKニュースと、中日新聞の一面と社説です。

  社説:甘利氏閣僚辞任 「口利き」全容解明せよ
2016年1月29日 中日新聞

 甘利明経済再生担当相が閣僚を辞任した。自らの事務所の政治資金問題をめぐる引責辞任である。政治がカネで動かされることがあってはならない。全容解明に引き続き努めるべきである。

 安倍晋三首相の盟友で、内閣の要でもある甘利氏の閣僚辞任は、首相にとって痛手に違いない。

 甘利氏は来月四日に署名式が行われる環太平洋連携協定(TPP)交渉に携わっており、首相自身は、閣僚を続投させる意向だったようだが、政治資金問題を抱えたまま閣僚に居座り続けるのは適切でない。閣僚辞任は当然だろう。

 甘利氏はきのうの記者会見で、二〇一三年十一月に大臣室で五十万円、一四年二月に地元神奈川県大和市の事務所で五十万円の現金を建設会社側から受領したことを認めた上で、政治資金として適切に処理したと強調。都市再生機構(UR)への口利きも否定した。

 一方、政治資金収支報告書に記載されていない建設会社からの三百万円は、地元事務所の秘書が個人的に使っていたことを認めた。

 甘利氏は閣僚として国政に専念する中、地元事務所に対する監督が不十分だったと謝罪したが、閣僚だからといって秘書の不法行為が免責されるわけではない。

 閣僚を辞任したとはいえ、国会議員としての責任もある。幕引きは許されない。きのうの記者会見はあくまでも甘利氏側の中間報告であり、全容が解明されたわけではない。引き続き自らの手で調査を進めるべきではある。

 同時に国会での究明も必要だ。週刊文春は、甘利氏の秘書によるURへの口利きも報じている。事実なら、口利きで財産上の利益を得ることを禁じるあっせん利得処罰法に違反する可能性がある。

 いまだに政治はカネで動かされているのか、国民の疑念は募る。国会は関係者を証人や参考人として呼び、徹底的に究明すべきだ。

 甘利氏自身も国会議員として政治倫理審査会に進んで出席するなど、説明を尽くすべきである。

 自民党内では「告発した事業者のあり方も『ゲスの極み』」(山東昭子参院議員)「わなを仕掛けられた感がある」(高村正彦副総裁)と、甘利氏を擁護する発言はあったが、責任を追及する声がなぜ出てこなかったのか。

 「政治とカネ」に対する国民の目は厳しい。それを忘れているのなら、政権の緩み、権力のおごりとの批判は免れまい。政権全体で厳に反省すべきである。 


  甘利経済再生相が辞任 100万円受領認める
2016年1月29日 中日新聞 一面

 甘利明経済再生担当相(66)=衆院神奈川13区=は二十八日午後に記者会見し、週刊文春に報じられた金銭授受問題を受けて辞任を表明した。千葉県内の建設会社側から計百万円を大臣室などで受け取ったことを認めた上で、政治資金として処理されていたと説明。秘書がこの会社から五百万円を受け取り、うち三百万円を使い込んでいたことを明らかにし、監督責任を辞任理由に挙げた。重要政策を担う政権中枢の閣僚の辞任は安倍晋三首相にとって大きな打撃で、政権運営への影響は必至だ。

◆後任に石原元環境相
 首相は辞表を受理し、後任に石原伸晃元環境相(58)=衆院東京8区=を充てた。閣僚の辞任は二〇一二年末の第二次安倍内閣発足以降、四人目。

 甘利氏は会見で、大臣室で一三年十一月、神奈川県大和市の地元事務所で一四年二月にそれぞれ五十万円ずつを建設会社から受け取ったと認めた。いずれも秘書に適切に処理するよう指示し、百万円は一括して一四年の政治資金収支報告書に記載されていたと説明した。

 一方、地元事務所長の秘書が一三年八月に建設会社の総務担当者から五百万円を受け取り、うち三百万円を私的に使っていたことを明らかにした。残りは百万円を献金処理し、もう百万円は系列の地元県議への献金として処理した。

 この事務所長は調査を担当した弁護士に「自腹でしなければならない支払いなどに使った。誘惑に負けた」と証言。事務所長と別の秘書一人が建設会社から飲食の接待を受けていたことも認め、二人は二十八日付で事務所を辞めた。

 甘利氏は辞任の理由に関し、秘書の監督責任に加え「安倍政権の足を引っ張るのは耐え難い」と、国会審議への支障に触れた。議員辞職は否定した。建設会社は企業献金が禁じられている赤字企業の可能性があり、受け取った現金は全額返還する考えも示した。

 首相は甘利氏の辞任表明を受け、官邸で記者団に「残念だが、甘利氏の意思を尊重した。任命責任は私にある。こういう事態になったことを国民に深くおわびしたい」と述べた。

 甘利氏は衆院当選十一回で一九九八年に小渕内閣の労相で初入閣。菅義偉官房長官とともに安倍首相の最側近として、第一次安倍内閣で経済産業相、第二次、第三次内閣で経済再生担当相に就いてきた。

◆業者との癒着体質露呈
 甘利明経済再生担当相が金銭授受問題の責任を取って辞任した。甘利氏は建設会社向けの「口利き」は否定したが、大臣室での金銭受け取り、業者から秘書への資金提供や接待を認めた。浮かび上がったのは、前時代的とも思える古い自民党の体質そのものだ。

 甘利氏は会見で、政治家に近づく人物の見極めを問われ「政治家の事務所は、いい人とだけ付き合っていたら選挙に落ちる。来る者は拒まずでないと、残念ながら当選しない」と強調。「その中で、ぎりぎり、どう選別していくか」と指摘した。

 だが、甘利氏の説明では、業者を見極めたとは思えない。

 地元事務所の秘書は、業者側から提供された五百万円のうち、三百万円を政治資金として処理せず流用。複数の秘書は、業者から頻繁に飲食の接待を受けていた。甘利氏は、週刊文春の報道まで五百万円の提供や、秘書による都市再生機構(UR)への問い合わせを知らず「がくぜんとした」というが、秘書は警戒もせず業者を信用していった。

 甘利氏自身は業者から、二回にわたって現金計百万円を受け取った。うち一回は大臣室で、ようかんとのし袋が入った紙袋を手渡された。その場ではのし袋に現金五十万円が入っていたとは知らず、適正に処理したとしても、閣僚が公務を行う部屋に業者が出入りしていたのは事実だった。

 自民党には昔から「政治とカネ」の問題が付きまとっていた。建設業者から献金を受け、工事受注などへの便宜を図る「口利き」は典型例とされる。政治不信の広がりから、政治の側もあっせん利得処罰法の成立(二〇〇〇年)や、段階的に政治資金の透明性を高める法改正などを手がけ、浄化に取り組む姿勢は示してきた。

 だが、今回の金銭授受は、今なお「政治とカネ」の問題が根深いことを物語っている。
 (関口克己)



 甘利大臣辞任 政権運営への影響不可避か
1月29日 4時00分 NHK

甘利前経済再生担当大臣は、建設会社の関係者から大臣室などで現金を受け取っていたことを認め、28日、辞任しました。安倍総理大臣は直ちに自民党の石原元幹事長を後任に充てる人事を決め、態勢の立て直しを図りたい考えですが、政権の重要政策を担ってきた甘利氏の辞任で、今後の政権運営への影響は避けられない見通しです。

甘利前経済再生担当大臣は、みずからの事務所が建設会社から現金を提供されたなどと報じられたことを受けて、28日記者会見し、大臣室や地元事務所で、建設会社の関係者から50万円ずつ、合わせて100万円の現金を受け取っていたことを認め、新年度、平成28年度予算案などの国会審議への影響を避けたいとして、閣僚を辞任しました。
これを受けて安倍総理大臣は、直ちに自民党の石原元幹事長を後任に充てる人事を決め、今後、新年度予算案の早期成立などを目指して、態勢の立て直しを図りたい考えで、28日夜、「安倍政権にとって、アベノミクスは今、正念場だ。デフレ脱却を確かなものとして、しっかりとした成長軌道に乗せていきたい」と述べました。
一方、衆議院予算委員会の竹下委員長は、29日に委員会で予定していた新年度予算案の趣旨説明を見送ることを決め、自民・公明両党は週明けの来月1日から予算案の審議に入りたいとしています。
これに対し、民主党などは「首だけすげ替えて審議入りというのはありえない」として、週明けの審議入りには応じない構えを見せており、今後、夏の参議院選挙もにらんで、安倍総理大臣の任命責任をただしていくほか、甘利氏の国会への参考人招致も検討するなど、国会審議で厳しく追及する方針です。
このため、与党内からは、今後の国会審議の状況によっては、新年度予算案の年度内の成立がおぼつかなくなるという懸念が出ています。
また、甘利氏は、安倍政権で経済再生に向けた経済政策や、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉など、重要政策を担ってきただけに、「『政権の屋台骨』を支えていた甘利氏の抜けた穴を埋めるのは容易ではない」という指摘もあり、安倍総理大臣の今後の政権運営への影響は避けられない見通しです。 


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1月28日(木)のつぶやき

2016-01-29 01:18:36 | 花/美しいもの

東京新聞:日韓合意1カ月 元慰安婦の反発収まらず:国際(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/world/…


東京新聞:女性を集団襲撃の難民ら強制送還へ ドイツ、法改正を決定:国際(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/world/…


「マイナンバー違憲」提訴へ 愛知の住民、3月24日にも:社会:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/s/article/2016…


白井康彦さんの署名記事です○<知らなくていいの?税の仕組み> 所得税の控除:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


産後ケアで山梨に宿泊施設 県と市町村が利用料8割負担  :日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXLAS…


(社説)関電高浜原発 なし崩し再稼働に反対だ:朝日新聞デジタル:朝日新聞デジタル asahi.com/paper/editoria…


えっ大便を移植?…腸内環境を良くする方法特集 : 深層プラス for yomiDr. : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞) yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=12… @yomidrさんから


Reading:甘利経済再生相が辞任を表明 NHKニュース nhk.jp/N4NQ4MGp


甘利経済再生相が辞意 100万円受領認める:政治:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/s/article/2016…


<一つ屋根の下で>(上) 新しい生き方:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


つなごう医療 中日メディカルサイト | 風疹 職場ぐるみで予防 流行阻止へ 男性も接種を 東京都など 企業の対策後押し iryou.chunichi.co.jp/article/detail… @chunichi_mediさんから


<知らなくていいの?税の仕組み>所得税の控除(白井康彦) /枝垂れ梅の蕾みふくらむ。庭木の剪定 goo.gl/ZdUxUP


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<知らなくていいの?税の仕組み>所得税の控除(白井康彦) /枝垂れ梅の蕾みふくらむ。庭木の剪定

2016-01-28 18:20:55 | ほん/新聞/ニュース
今朝の気温はマイナス0.5℃。
気温は冬ですが、ウォーキングで通った堤防は、
こころなしか、草の緑が濃くなっていて春の気配がしました。

もどってから中日新聞を開いたら、
生活面に白井さんの<知らなくていいの?税の仕組み> 所得税の控除の記事が出ていました。
タイムリーな記事ですね。

  <知らなくていいの?税の仕組み> 所得税の控除
2016年1月28日 中日新聞

 収入が少ない若い世代が、結婚や子育てをしやすくしようと、政府は所得税の「控除」の仕組みの見直しを検討している。所得税は収入が多いほど納税の負担が重くなる。その累進性をさらに高め、低所得者層の負担を軽くするのが基本的な考え方だ。現行制度と、導入が検討される可能性がある方式について、考えてみた。

 「国民に注目されていない」。昨年十一月、政府税制調査会が公表した所得税改革に向けた中間の論点整理を読んだ税理士らは、こう残念がる。論点整理からは、政府税調の格差是正に向けて大幅に税制を改める意欲が読み取れる。しかし、控除の仕組み自体が難しく、国民の理解は進みにくそうだからだ。

 そこで、まずは現状の制度についてみてみよう=図。所得税は、給与所得や不動産所得といった所得にかかるが、今回は所得が給与だけという人を例に取った。

 納付する税額は、どう計算するのだろうか。収入に応じて現在は六段階で計算式が設けられている給与所得控除や、だれもが受けられる基礎控除(一律三十八万円)、保険料控除などの所得控除の合計を、収入から引いたのが課税所得だ。これに、所得税率を掛けたりして、所得税額が導き出される。

 住宅ローンを組んでいたり、寄付をしたりすると住宅ローン控除や寄付金特別控除などの「税額控除」が受けられることがある。税額控除は、税率とは関係なく、そのままの金額を所得税額から差し引ける。税額控除がある場合は、その合計額を所得税額から差し引くと、実際に納める税額になる。

 論点整理で政府税調が強調したのは、まず「所得控除方式の諸控除の見直し」だ。所得控除を受けたことによる減税額は、大ざっぱに言えば、「所得控除の金額×所得税率」。そのため、所得控除を拡充すると、確かに無税になる低所得者が増えるものの、減税額自体は、税率の高い高所得層の方が、低所得層よりも大きくなってしまう。

 そこで、政府税調が論点整理で示唆したのは、「税額控除の拡充」や「ゼロ税率導入」の検討だ。ゼロ税率は、一定の課税所得額まで所得税負担をなくす方式。低所得者の方が税負担が軽くなるという恩恵が大きいと見込まれる。

さいたま市の近藤克彦税理士は、「控除見直しの内容がまだ不透明だが、所得再分配機能を高める内容で、実現させてほしい」と期待を寄せている。政府税調は、今年夏に中期答申を示す予定。

◆高所得者には“隠れた増税”
 所得税の控除に着目した格差是正策は、既に始まっている。高所得者への給与所得控除の縮小だ。気がついていない人も多く、「隠れた増税」ともいわれている。

 以前は収入が増えれば、比例して給与所得控除の金額が増えた。しかし、二〇一三年分からは「年収千五百万円を超す人は、二百四十五万円」と給与所得控除額に上限が設けられた。今年分からは、さらに「千二百万円超の人は二百三十万円」、来年分からは「一千万円超の人は二百二十万円」と徐々に切り下げられる。一連の縮小によって、年収千五百万円ほどの人は控除額が二十五万円減り、年間約八万円の増税になる。
 (白井康彦) 


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気温は高くなりそうという予報だし、
明日からは雨がふりそうなので、
暖かいうちに庭木の剪定をすることにしました。

昨日から暖かいので、
枝垂れ梅の蕾も一気にふくらんでいます。


雪が降って、ロウバイの木が傾いてきたので、

塀のきわに支柱を立てて誘引。
  
咲きはじめてひと月になるのに、花はまだ咲いています。


横に大きク張り出したセンダンの太い枝も
のこぎりで剪定。
それ以上太い枝は、高い木の枝は残しておいて、
またチェンソーで切ってもらうことにしましょう。

  
もちのきの赤い実

お昼ごはんは、野菜たっぷりの沖縄そばです。




と、ブログの記事をアップしていたら、
甘利大臣の辞任の速報。

甘利大臣 現金受け取り認め閣僚辞任を表明(月28日 17時39分 NHK)

辞任は当然ですが、
大臣を辞任するだけではなく、
国会議員も辞職してほしいですね。

甘利氏のことは、「おごれる自民」の氷山の一角。
この事件をきっかけに、安倍政権もたおれてほしい、
と思うのは、わたしだけではないでしょう。

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1月27日(水)のつぶやき

2016-01-28 01:17:12 | 花/美しいもの

性的少数者の差別解消、法制化に慎重な考え 安倍首相:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASJ1V…


<な~るほど介護> 市町村へ移管した予防事業:暮らし:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…


若年女性支援/課題可視化し多様な連携で /ごちそうさん!ヒラメとサゴシのお刺身&ステーキ goo.gl/GMXPT3


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若年女性支援/課題可視化し多様な連携で /ごちそうさん!ヒラメとサゴシのお刺身&ステーキ

2016-01-27 20:19:24 | ほん/新聞/ニュース
先日、可児の温泉に行った帰りに、
併設の湯の華市場でお魚を買ってきました。
一年間、勉強会の講師をしてきた、ごほうびです。

さおで買ったヒラメとサゴシはつれあいがお刺身に。

アオリイカもあります。

野菜はタジン鍋でたっぷりの蒸し白菜。

といっても、
タジン鍋の陶器製の鍋はひびが入って使えなくなったので植木鉢に変身(笑)。

ひょっとしてと思って、ティファールのフライパンに、
ふただけ合わせてみたらピッタシ。

翌日は、しゃぶしゃぶ用イベリコ豚とキャベツを
ヘルシーに、タジン鍋で蒸し煮

イオンのサーロインのローストビーフが半額だったので、
レンジで温めました。

二日つづきで、ちょっとごちそうです。

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ところで、
P-WANニュースをセレクトしていたら、
河北新報の25日の社説「若年女性支援/課題可視化し多様な連携で」を見つけました。

ちょっといい社説なので紹介します。

  社説:若年女性支援/課題可視化し多様な連携で
2016年01月25日 河北新報
 
 女性支援の現場で今、10代から20代の思春期・若年世代を対象とした支援の必要が叫ばれている。
 就労や社会参加における男女格差、性にまつわる多様な問題など、女性が直面する課題の多くが若年層に関わるものでありながら、当事者が支援や相談の場にたどり着けていない実態があるからだ。
 中高生・大学生世代にとって、一般向けの支援機関は気後れしてアクセスしづらいかもしれない。正確な情報を得る力も十分でないだろう。
 社会的・精神的・性的に大人と子どもの境目にあるこの世代が抱える困難や悩みに焦点を当て、いかにすくい上げて援助につなげるか。若年女性が自ら困難を乗り越える力を養うためにどんな働き掛けが必要か。そうした視点で、若者支援の網の目をきめ細かく広げる努力が、社会に求められる。
 一般社団法人社会的包摂サポートセンターは東日本大震災を契機に、2011年から国の補助事業として24時間電話相談「よりそいホットライン」を全国展開している。その専門ラインとして昨年6月、被災3県限定で「10代20代の女の子のためのライン」を新たに開設した。
 寄せられる相談は毎月60~70件。内容は多岐にわたるが、セクシュアルハラスメントや自殺願望、自傷といった深刻なケースもある。
 震災当時、若年女性の中には「女の子の役割」として家事や幼児の世話、高齢者の介護を任されたり、「女の子だから」と将来の進路変更を余儀なくされたりした人が少なくない。「自分のことは二の次にして我慢を強いられながら支援が行き届かず、傷ついた心やストレスをずっと引きずっている」と、相談に当たるスタッフは話す。
 加えて深刻なのは、性暴力被害だ。被災地では地域社会の崩壊や生活環境の激変などにより危険が高まっていると、支援者らは口をそろえる。デートDVや性的虐待、望まない妊娠、性産業による搾取といった問題を抱える若年女性も少なくない。
 多様な課題に対応するには、支援に携わる側の専門性が重要だ。多様な分野の民間団体や行政、医療機関などが連携する支援のネットワークが欲しい。
 同時に、専門支援につなげる役割の大人の存在も必要だ。若者世代はなかなか助けを求めたり相談したりしない傾向がある。「相談できる大人がいない」ことが彼女たちの一番の悩みだともいう。声にならない悩みに気付き、耳を傾けることがまず大事だ。
 その点で、学校が果たす役割は大きい。養護教諭らが校外の支援ネットワークにつなげたり、情報を提供できたりすれば効果的だろう。
 安心して話せる場、正しい情報、共に考える存在。若年女性支援に必要なものとして、よりそいホットラインのスタッフはこの三つを挙げる。気軽に悩みをつぶやいたり情報を手にしたりできる工夫として、SNS(会員制交流サイト)も活用する。
 地域社会もまた、若年女性の困難を課題と捉え、寄り添えるよう意識を高めたい。



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1月26日(火)のつぶやき

2016-01-27 01:17:18 | 花/美しいもの

がん患者の10年生存率58.2%に/がん患者生存率 部位で低下ペースに差 goo.gl/lWseKv


辺野古反対の新人敗れる 宜野湾市長選、現職が再選:一面:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/front/…


特集ワイド:育休取得で「革命」を - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20160…

1 件 リツイートされました

社説|若年女性支援/課題可視化し多様な連携で | 河北新報オンラインニュース kahoku.co.jp/editorial/2016… @kahoku_shimpoさんから


夫の求めを拒否することに悩む女性(上)子連れで再婚 : 性とパートナーシップ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞) yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=12… @yomidrさんから


夫の求めを拒否することに悩む女性(下)熱出しても、介護中でも… : 性とパートナーシップ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞) yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=12… @yomidrさんから


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