みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

入国禁止令 米国の良心汚す暴挙だ/米の入国規制 世界の分断を招く過ち/トランプ政権 混乱招く暴走止めねば

2017-01-31 21:59:54 | ほん/新聞/ニュース
名古屋から帰って風邪気味で咳が出ていて、
熱は37℃くらいですぐによくなると思っていたのですが、
週が明けたら、いったん下がった熱がまた上がってきました。

気分はそれほど悪くないのですが、熱は37.5度~38度くらいをいったりきたり。

今度の土日は名古屋で市民派議員塾の講師を引き受けているので、
大事を取って、きょうは何もしないでベッドで寝ていました。

夜はつれあいが作ってくれた湯豆腐をふうふうしながら食べながら、
「主治医が見つかる診療所」の漢方特集を見ていました。

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ということで、
外には出てないので、起きてきたときに新聞を読むくらい。

気になっているトランプ政権の7カ国が対象の入国禁止令の社説を拾ってみました。

  社説:米の入国規制 世界の分断を招く過ち  
朝日新聞 2017年1月31日

 弾圧を逃れた人々が渡りついた自由の新天地。それが米国の成り立ちだったはずだ。

 現代に至るまで移民国家として発展してきた大国が、いまや建国の理念を見失い、自由の扉を閉ざそうとしている。

 トランプ政権の新たな大統領令である。テロの懸念がある国を指定し、その国民の入国を当面禁じた。シリア、イラン、イラクなど7カ国が対象となる。難民の受け入れも停止した。

 各地の空港で拘束された人々がいる。待望の渡米前だった難民家族も、迫害や苦難の中に取り残される。米国に暮らす移民らも不安に突き落とされた。

 あまりにも短慮で非寛容な政策というほかない。人道に反するだけではない。名指しされた国々が一斉に反発しており、世界の分断を招きかねない。

 多くの市民が抗議デモをし、一部の州政府も異議を唱えている。ニューヨークなどの連邦裁は、国外退去を見合わせるよう命じる仮処分を出した。

 米政界は、政権の暴走をこれ以上黙認してはならない。

 議会が行動すべきである。野党民主党は対抗法案をめざす構えだが、上下両院の過半数をもつ共和党こそ責任を自覚すべきだ。米国にも世界にも傷を広げる過ちを正さねばならない。

 この大統領令の題名は「外国テロリストの入国からの米国の保護」。対象となるイスラムの国々の人たちを一律に犯罪者扱いするかのように見える。

 トランプ氏はかねてイスラム教徒への嫌悪を公言してきた。政権は否定しているが、トランプ氏のそうした認識が反映しているのは間違いあるまい。

 オバマ政権はもちろん、ブッシュ政権もかかげたテロ対策の柱がある。それは、戦う相手は過激派なのであって、イスラムは友人である、との原則だ。

 米欧のキリスト教世界と、イスラム世界との憎悪の連鎖が深まれば、世界の危険度は増す。その配慮からオバマ氏は文明間対話をめざしたが、トランプ政権にその理解はないようだ。

 ここは国際社会も毅然(きぜん)と動くべき時だ。入国規制についてメイ英首相は訪米後に「同意しない」と表明。メルケル独首相とオランド仏大統領はトランプ氏との電話で直接懸念を伝えた。

 「テロとの戦いであっても、特定の背景や信仰の人々をひとくくりに疑うことは正当化できないと首相は確信している」。ドイツ報道官は明言した。

 身勝手な「自国第一」が蔓延(まんえん)すれば、それこそ世界の安全を脅かす。その流れを止める結束力が国際社会に問われている。


  社説:入国禁止令 米国の良心汚す暴挙だ
毎日新聞 2017年1月31日

こんな米国を、私たちは見たことがあるだろうか。

 全ての国の難民受け入れを120日間凍結しシリア難民受け入れは無期限停止。中東・アフリカ7カ国の一般市民は入国を90日間停止--。

 独裁国家のお触れのようだ。そんな米大統領令が突然出たため、米入国を認められずに拘束または航空機搭乗を拒否される例が相次いだ。今も世界に混乱が広がっている。

 トランプ大統領によれば、目的は米国をテロから守ることであり、新たな入国審査の方法を定めるまでの暫定措置だという。だが、大統領選で「イスラム教徒の入国全面禁止」を訴えたトランプ氏の差別と排除の姿勢は明白だ。大統領令では規制対象を7カ国としたとはいえ、いずれもイスラム教徒が多い国である。

 大統領令はイスラム圏に対する精神的な鎖国を思わせる。出身国で人を差別するのは論外だ。難民に関する命令にも人道上の疑問がある。イスラム圏や欧州などが反発しているのは当然だ。安倍晋三首相は直接の論評を避けたが、きちんと意思表示すべきである。

 米国内にも疑問と抗議の声が広がっている。ニューヨークの連邦地裁判事は、有効な査証(ビザ)を持つ人の送還は認められないとの判断を示し、全米15州などの司法長官は、大統領令を憲法違反とする共同声明を発表した。大統領令は実質的にイスラム教徒を対象としており、ある宗教への特別な扱いを禁じた憲法条項に違反する疑いがあるという。

 抗議の動きこそ米国の良心の反映だろう。大統領令は撤回すべきだ。米国は移民の国であり、住民の多様性が独創性やソフトパワー(文化的な魅力)を生み出してきた。多様性を損なう大統領令には米企業のトップたちも懸念を表明している。

 そもそもテロ対策として問題がある。米国では国内で生まれ育った人物の「ホームグロウン・テロ」が深刻な問題になっており、ネットを通して危険思想に染まるケースも少なくない。排除の姿勢が逆に国内のテロ予備軍を刺激する恐れもある。

 トランプ氏は、在イスラエル米大使館の移転構想も含めて「親イスラエル、反アラブ・イスラム」の姿勢が目立つ。だが、米国はイスラエルと強固な同盟関係を保つ一方、歴史的に中東和平の仲介役を務めてきたことを忘れてはならない。

 世界16億人のイスラム教徒の中で過激派は「大海の一滴」であり、イスラム教徒一般を敵視するのは誤りだ。トランプ氏は排除と分断によって、自ら「文明の衝突」のわだちにはまり込もうとしているようにも見える。それでは米国だけでなく国際社会が不利益を被ることになる。  


  社説:トランプ政権 混乱招く暴走止めねば
信濃毎日新聞 1月31日

 トランプ米大統領が難民の受け入れを凍結し、イスラム圏7カ国出身者の入国を禁止したことに、内外で批判が広がっている。

 ニューヨークなど15の州と首都ワシントンの司法長官が、信仰の自由を侵害し憲法違反だとトランプ氏の措置を非難する共同声明を発表した。大統領令の効力を部分的に停止する連邦地裁の判断も相次いで出された。

 トランプ氏はテロ対策で、イスラム教徒を対象にしたものではないと訴える。が、差別的な色彩が濃く、説得力はない。

 司法は大統領の独断専行や暴走を止める役目がある。しっかり務めを果たしてほしい。

 トランプ氏の大統領令は人道面で問題が多い。入国禁止は内戦や紛争などが起きている不安定な国を標的にした。内戦下のシリアに関しては、無期限で難民の受け入れを停止した。

 この措置で多くの人が米国行きの航空機への搭乗を拒否されている。米国の空港で拘束された難民もいる。プリーバス大統領首席補佐官は大統領令の対象国を拡大する可能性を示唆しており、混乱はさらに広がりそうだ。

 全米各地の都市や空港では抗議集会が続く。欧州各国やアラブ諸国など、国際社会からも批判が相次いでいる。

 大統領令の正当性が疑問視されているのに、トランプ氏は「われわれの国家は強力な国境管理と厳格な入国審査を必要としている」と強気の姿勢を崩さない。

 なぜ、メキシコ国境での壁建設も含め、トランプ氏は矢継ぎ早に強硬策を打ち出しているのか。白人労働者を中心とする支持層に公約の有言実行ぶりをアピールし、自身の求心力を維持する狙いがあるとの見方が強い。

 強引な政治姿勢の副作用が心配になる。イスラム系の人々を中心に米国への不信や憎悪が募り、テロリストの予備軍を増やすことにつながりかねない。

 自由を重んじてきた米国の価値観が揺さぶられている。移民や難民問題を巡って国内世論が激しくぶつかり合い、分断がさらに深まる恐れがある。

 野党民主党の上院トップは大統領令を覆す法案を提出すると表明した。与党共和党の重鎮議員も大統領令に懸念を示した。

 司法とともに、三権分立の一翼を担う議会も危機感を募らせている。トランプ氏とどう向き合うのか。米国が培ってきた理念や針路に直結する問題である。議会も行動するべきだ。
(1月31日)
 

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1月30日(月)のつぶやき

2017-01-31 01:04:14 | 花/美しいもの
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女性活躍と言われても…竹信三恵子・和光大教授に聞く/のどの痛みには「桔梗湯」をゆっくり飲む。クラブハリエ「抹茶ブラウニー」

2017-01-30 20:44:58 | ほん/新聞/ニュース
咳が少しおさまってきたと思ったら、こんどは、
のどの奥の咽頭部がヒリヒリ痛くなってきました。

風邪の後にのどが痛くなるのは、咳でのどの粘膜が荒れているから。
抵抗力も落ちているので、そこに再感染するとさらにこじらせます。

一昨年の冬、急性咽喉頭炎・急性気管支炎にかかって懲りたので、
その時に飲んでいた漢方薬「ツムラ138」を飲むことにしました。

「ツムラ138」の「桔梗湯(ききょうとう)」は、
甘草と桔梗が入っている甘く飲みやすい漢方薬。

ぬるま湯に溶かして少し口に含んで、痛い患部に当たるようにしながら、
ゆっくりと飲むと効果がバツグンです。

市販品には顆粒とトローチがあります。
 ツムラ漢方桔梗湯エキス顆粒(キキョウトウ)
 ツムラ漢方トローチ桔梗湯(キキョウトウ)

 ツムラの漢方の桔梗湯の効果的な飲み方を教えて下さい。 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・(略)・・・・漢方薬の「エキス顆粒」はお湯に溶かしても、水と一緒に飲んで頂いても結構ですよ。

但し、「桔梗湯」は以下の様に少し特殊な飲み方をすることがあります。
・ お湯に溶かした後、うがいをする様にして飲み込む
・ 少量のお湯に溶かし、暫らく口に含みながら、ゆっくり飲み込む
・ 水なしでゆっくり時間をかけて飲む

葛根湯などの漢方薬は、有効成分が小腸で吸収されて薬効を発揮しますが、桔梗湯はエキスが患部(喉の荒れている部分)に直接触れることで炎症や痛みを抑える効果があることが知られています。
その為、高濃度のエキスを患部(喉の炎症部位)に長時間滞留させることで効果が高まると考えられてるのですね。
ちなみに、桔梗湯トローチなんていうのもあります。・・・・(略)・・・・


咳は出ないようにぬるま湯を飲むなどできるだけ我慢して、
のどのために刺激物は食べないようにしているのですが、
おやつに、クラブハリエの「抹茶ブラウニー」を開けました。

抹茶の香りが高くて、ホワイトチョコレートも濃厚。


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  女性活躍と言われても… 竹信三恵子・和光大教授に聞く
2017年1月30日 中日新聞

 企業の女性登用を盛り込んだ女性活躍推進法が昨年四月に施行されたが、何かが変わったという実感はない。女性の社会での活躍を阻む障壁は何か。女性の労働問題に詳しい元朝日新聞記者で和光大教授の竹信三恵子さんに話を聞いた。

 -昨年四月に女性活躍推進法が施行されました。女性の働き方は変わりましたか。

 「女性に活躍してほしいとか、女性を活用することはいいことなんだと思う人が増えてきたのは良かったと思います。問題は、女性の活用ばかりが注目された点です。活躍できる女性はいいが、活躍できない女性はダメだという風潮になり、みんな必死に活躍しようとする。根性でやれとか、身を削って働けとか。これって疲れますよね」

 「女性たちは、今のままでは子どもを育てながら仕事を続けるのは難しいと悲鳴を上げています。子どもがいるのに、男性と同じだけ働くことを求められては勝負にならない。まず男性の働き方を変える必要があります」

 -具体的に何を変えるべきでしょうか。

 「長時間労働です。男性も子どもがいる女性なみの働き方をし、家庭での時間を大切にする社会にするべきです。仕事と仕事の間に一定期間の休息を義務付ける勤務間インターバル規制を取り入れた上で、仕事は八時間を大原則とし、年間通じた総労働時間も決めて三重の規制をかける必要があります。そうなれば女性は男性と同じ労働時間の中で仕事の成果を出せる」

 「今は長時間労働が当たり前だから、長く働けるおじさんが有利。だからおじさんが選んだ、おじさん好みの女性がキャリアアップしていく仕組みになっています。でもそれって、おじさんが選んだ人たちだからおじさんたちのためにしか働かないですよね。働き方を見直して、会社で意思決定できる地位の女性を増やす必要があります」

 -同一労働同一賃金の実現に向け、昨年十二月に政府がガイドラインをまとめました。非正規雇用の待遇改善が狙いとされています。働く女性の追い風となりますか。

 「ガイドラインには基本給を能力や業績、成果に応じて認めるとしましたが、それはつまり、会社の恣意(しい)で決めるということ。会社が貢献していないと判断すれば、労働者がやっていますと言っても抗弁できない。賞与も会社への貢献が判断基準になりますが、これは結局、会社の裁量を極大化させてしまう恐れがあり、懸念しています」


 -竹信さんにとって女性活躍の障壁は何ですか。

 「仲間がいないことです。古いと思われるかもしれませんが、やはり女性のネットワークは重要です。一人だと誰かと意見がぶつかると、精神的にめげてしまい、がんばれなくなる。でも仲間がいると違います」

 「ほかの会社の人も巻き込んで女性のネットワークをつくり、声を上げる時は応援してもらう。仕事もして、子どももいて、これ以上は無理と思うかもしれないけど、何とか頑張ってほしい。ネットワークがあれば、政治に女性が働きやすい社会の仕組みをつくるよう圧力をかけることも可能です。待っていても社会は変わらない。女性たち自身が動くことも大切です」
 (片山由紀)

 <たけのぶ・みえこ> 1953年、東京生まれ。ジャーナリスト。76年、朝日新聞社に入社。編集委員兼論説委員(労働担当)などを経て2009年に貧困ジャーナリズム大賞受賞。11年3月に退社後、和光大現代人間学部教授。主な著書に「ルポ賃金差別」(ちくま新書)「家事労働ハラスメント」(岩波新書)など。 


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1月29日(日)のつぶやき

2017-01-30 01:05:09 | 花/美しいもの
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薬購入で税負担軽減の新制度 医療費控除との併用は不可/咳に効く金柑、カリン、愛宕梨のコンポート。

2017-01-29 18:11:41 | ほん/新聞/ニュース
咳で寝込んでから3日目。
熱は下がりましたが、しつこい咳が続いています。

午前中はセキが少ないので、
咳によい食べ物を調べていたら、
大根、梨、カリン、キンカン、ショウガ、ネギなどがせき止めに効くようです。

いま家にあるのは、昨年買って冷蔵庫に入れてある特大の愛宕(あたご)梨と、
数年前のカリンの蜜漬け、干し金柑、生姜。
白い食べものが咳を鎮める、ということです。

愛宕(あたご)梨は、お正月用に集まった人たちで食べようと2個買っておいたもので、
切ってみたら大きすぎて一個でも食べきれませんでした(笑)。
新聞に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で春まで持つということだったので、
大事にとってあったものです。

赤ちゃんの頭ほどもある愛宕(あたご)梨を冷蔵庫から出してきたら、
少し凍みて実が透明になっているので、そのまま食べるのはやめて、
コンポートを作ることにしましょう。
愛宕(あたご)梨

大きくて冷たいので、つれあいが皮をむいて芯を取ってくれました。

いちょう切りにして、電子レンジで3分ずつ3回くらいチンして、
途中で味見しながら、甜菜糖、ゆず酢、白ワインを入れて味を調えました。

とろっとしておいしい愛宕梨のコンポートができました。

瓶に入れた干し金柑は、カップに入れて、カリンシロップと
粉末蒸し生姜と熱湯を注いで飲みました。


ちょっと気分がよくなったので、
一晩水に浸けてあった金時豆の煮物も作りましたよ。


  



明日からは、市民派議員塾の仕事があるので、
何とか今日中に治したいと思っています。

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後半は、
中日新聞生活面の医療費控除と「スイッチOTC薬」の記事。
家のなかばかりにいるので、ブログネタもなくなってきました。

  薬購入で税負担軽減の新制度 医療費控除との併用は不可
2017年1月26日 中日新聞

 今月から「スイッチOTC薬」といわれる薬の購入額が世帯で年間一万二千円(税込み)を超えると、税負担が軽減される新制度が始まった。「セルフメディケーション税制」といい、二〇二一年十二月末までの時限措置。申告には、購入した際のレシートや健康診断の結果の通知表などが必要となる。ただ、医療費の十万円を超える分を課税対象所得から差し引く従来の医療費控除との併用はできないので、還付額が多い方で申告したい。

 「スイッチOTC薬」とは、比較的効き目が強いとされる中で、以前は医師の処方が必要だったが、安全性が確認され薬局などで買えるようになった医薬品。風邪薬や胃腸薬、目薬、肩こりの貼付薬など千五百種類以上に及ぶ。

 年間一万二千円超というと相当な量にも感じるが、対象品が多いので、よく使う薬があるといった人は留意しておきたい。控除を受けるには、一年間のレシートを保管しておき、二〇一七年分の確定申告から提出する。

 セルフメディケーションとは、軽い病気は病院に行かず自分で薬を飲んで治すことや、健康管理を自ら実施すること。これが制度の狙いのため、控除を受けるには、健康管理に取り組んでいることが要件となる。健康診断の結果通知表などが必要なのはそのためだ。

 会社の定期健康診断や市区町村のがん検診やメタボ健診の通知表のほか、インフルエンザ予防接種の領収書も証明書になる。申告する人の分だけでよい。任意で受ける全額自己負担の健康診断は認められない。

 対象品はレシートに文字や記号が印刷されるほか、パッケージに表示があるものもある。ただ、表示は義務ではなく、厚生労働省の担当者は「昨年までの在庫品で表示がない薬もある。薬局で確認してほしい」と話す。

◆減税メリット、よく計算を
 新税制と通常の医療費控除は併用できない。名古屋市の税理士石原幸司さんは「どちらが減税メリットが大きいか計算する必要があり、そのためにもレシートは保管して」と呼び掛ける。

 対象医薬品を家族で計2万円分購入した場合、新税制で控除されるのは1万2000円を上回る8000円。これがそのまま減税されるのではなく、所得控除される。実際に減税となる金額は、この家庭の課税対象額が400万円だと所得税は税率20%をかけて1600円、住民税は税率10%で800円。計2400円だ。

 次に、同じく課税対象額400万円の家庭が対象品を3万円分購入し、そのほかの医療費が9万円だった場合、新税制で控除されるのは1万8000円。減税額は同様に計算して5400円だ。一方、計12万円でこれまで通りの医療費控除を申告すると、10万円を超えた2万円が控除額で減税額は6000円。こちらの方がメリットがある=グラフの(1)。

 しかし、対象医薬品が5万円、そのほかの医療費が7万円の場合は同じく計12万円でも、新税制での控除額は3万8000円=同(2)、減税額は1万1400円となる。
 (寺西雅広) 


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1月28日(土)のつぶやき

2017-01-29 01:04:18 | 花/美しいもの
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風邪にはあまーい手作り甘酒/韓国教授無罪:学問の自由は侵せない/学問の批判は学問の場/学問の自由侵した訴追

2017-01-28 19:21:06 | ほん/新聞/ニュース
咳と37度くらいの微熱が続いていて、今日も一日ブラブラしていました。
名古屋でWANの理事会があったのですがきゅうきょ欠席。
久しぶりに皆さんとお会いできると思っていたのですが、残念です。

きのう玄米のおかゆでつくった甘酒を、3食とも食べていました。












つれあいが、大量の大浦ごぼうできんぴらごぼうを作ってくれました。

で、きょうのゆうごはんも、
甘酒ときんぴらごぼうとヨーグルト。


薬は昨日までは、咳に効く漢方薬の「五虎湯」を飲んでいたのですが、
咳が収まらず、喘鳴も出るようになったので、
きょうは、新薬のフスコデとムコダインにしました。

咳が出る時の、かかりつけ医の処方薬です。

気管支が弱いので、また咳をこじらせて、
呼吸困難を起こすんじゃないか、というのは、けっこうこわいです。

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ところで、
朴裕河さんの著書「帝国の慰安婦」をめぐっての裁判で、
朴さんに無罪判決が出ました。

この関連で、朝日新聞と中日新聞の社説を紹介します。

  社説:朴教授の判決 学問の自由侵した訴追
2017年1月27日(金)付 朝日新聞

 史実の探求に取りくむ学問の営みに公権力が介入することは厳につつしむべきである。

 韓国・世宗大学教授、朴裕河(パクユハ)さんが韓国で出版した著書「帝国の慰安婦」をめぐる裁判で、ソウルの地裁は朴さんに無罪判決を言い渡した。

 とかく日本との歴史認識問題に関しては、厳しい世論のまなざしに影響されがちだとの指摘もある韓国の司法だが、今回は法にのっとった妥当な判断をしたと言えるだろう。

 この裁判は、「帝国の慰安婦」が元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、検察当局が朴さんを在宅起訴したものだ。

 判決は、検察が名誉毀損(きそん)にあたるとした35カ所のうち、大半が朴さんの意見を表明したにすぎないとし、他の部分についても特定の元慰安婦個人を指していないなどと指摘した。

 また、朴さんが本を書いた動機は、日韓の和解を進めることにあり、元慰安婦の社会的地位をおとしめるためではなかったとして無罪判決を導いた。

 著書が強調するのは、慰安婦となった女性には多様なケースがあったという事実や、植民地という構造が生み出す悲劇の数々である。

 これまでの日韓の学界による研究の積み重ねにより、植民地の現実は様々な形で浮き彫りになってきた。朝鮮半島では暴力的な連行の必要すらないほど、慰安婦の募集などがシステム化されていた側面があるという。

 韓国社会の一部に強く残る慰安婦のイメージと合わない部分があるからといって、歴史研究の中での見解や分析を封印しようとするのは誤りだ。まして、時の公権力が学問や表現の自由を制限することは、民主主義を放棄することに等しい。

 しかし検察は昨年末、「学問や表現の自由を逸脱した」などとして懲役3年という異例の重い求刑をした。

 検察は、そもそも訴追すべきではなかったことを反省し、慰安婦問題の議論の場を法廷からアカデミズムの世界に戻さねばならない。

 一方、慰安婦問題をめぐる日韓両政府の合意は、ソウルの日本大使館前に続き、釜山の日本総領事館近くにも慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことで、存亡の危機にある。

 日韓がナショナリズムをぶつけ合うのではなく、それを超えた和解が必要だというのが朴さんの一貫した主張でもある。

 日韓双方にとって、対立の長期化がもたらす利益などない。両国関係を立て直し、進展させる意義を改めて考えたい。 


  社説:韓国教授無罪 学問の自由は侵せない 
2017年1月27日 中日新聞

 旧日本軍の慰安婦に関する著作で名誉毀損(きそん)罪に問われた韓国の研究者に、韓国の地裁で無罪判決が出た。強硬な世論や運動とは一線を画し、表現、学問の自由を保障した判決だと評価したい。

 ソウル東部地裁は、著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして起訴された朴裕河・世宗大教授に無罪(求刑懲役三年)を言い渡した。著作は日韓の和解のために書かれたとも指摘した。名誉毀損を刑事罰で裁くのは、国際的に少数派になっている。

 検察は同書が「慰安婦の本質は売春婦」「日本軍と同志的な関係にあった」と表現したことなどを虚偽であり、名誉毀損に当たると主張した。だが、判決は「資料を引用して分析、評価したうえでの意見の表明」「特定の慰安婦の名誉を傷つけたとみるのは難しい」と判断した。

 判決はさらに、学問の表現は正誤を別にして保護すべきであり、反論があれば学問の場や社会での議論で対応するものだと述べた。

 歴史研究では資料選択と見解の多様さを尊重すべきであり、判決がはっきり支持したといえよう。感情や道徳的な視点から一歩距離を置いて、史実を正確に捉えようとする努力が日韓双方に必要だ。

 朴教授は韓国語版とは内容、構成が異なる同じ書名の日本語版も著した。日本では複数の賞を受賞し、慰安婦問題の再考を促すきっかけをつくった。

 著作では、元慰安婦の証言に加えて、日本軍関係者の証言録や戦争文学などの資料も読み込んでいる。慰安婦とは日本がまず自国の女性に強要して海外に送り込み、次に植民地の女性がその代替にされたと指摘する。兵士として動員された日本人男性と共に、帝国主義下で最も過酷な経験を強いられたと記述する。

 韓国の市民団体が主張する、少女が連れ去られて慰安婦にされたという一律な見方には否定的だ。慰安婦問題を象徴する少女像についても、「抵抗と闘争のイメージだけを表現する少女像では、日本に協力しなければならなかった朝鮮人慰安婦の本当の悲しみは表現できない」と記した。日韓両国民が心に留めるべき考え方ではないだろうか。

 今回の判決で日韓関係のさらなる悪化はひとまず回避できた。だが、ソウルの日本大使館と釜山総領事館前に設置された少女像の撤去にはめどが付かず、対立の火種は残ったままだ。 


  社説:朴教授に無罪 学問の批判は学問の場で
(2017年01月27日 山陽新聞)
 
 旧日本軍の従軍慰安婦問題に関する著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、韓国検察が名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴した朴裕河(パクユハ)・世宗大教授の判決公判で、ソウル東部地裁は無罪を言い渡した。

 民主主義社会では言論や表現の自由は最大限、尊重されるべきだ。そもそも、起訴自体が学問の自由への公権力の介入といえるものであり、不当だった。無罪判決は当然といえよう。

 朴氏の著書は、戦時下における女性差別や植民地支配下での慰安婦の置かれた構造を過去の証言や文献から探った研究書である。2013年に韓国語版、14年に日本語の書き下ろし版が出版された。帝国主義下での日本の責任を指摘するとともに、女性らの貧困や人身売買業者の存在など、多様な背景があったことを提示している。

 検察は「慰安婦と日本軍の関係が基本的には同志的な関係」などとする35カ所の記述が元慰安婦の名誉を傷つけたとし、懲役3年を求刑していた。判決は、日韓間の和解を目指すとした著書の目的は否定できず、「中傷の意図は認められない」と指摘。大半の記述は朴氏の意見の表明や事実を示したものであるとして検察の主張を退けた。「自発的な意思によって慰安婦になった人がいる」などの一部記述は名誉毀損に当たるものの個人を特定しておらず、罪として成立しないと判断した。

 慰安婦の実態をめぐってはさまざまな見方がある。同書によると、韓国内では「少女20万人が強制連行された」とする定説が定着する一方、これを否定する日本の一部論者による「売春婦」とする主張がある。朴氏は双方の主張を極端だとし、慰安婦問題の「総体的な像を描き直す」ことを試みたという。韓国内では朴氏を「親日派」とみなして非難する声があるようだが、著書を読めば日本を擁護していないことは分かる。

 朴氏の見解に批判があれば、学術や言論の分野でこそ論争すべきだ。求められるのは韓国内、ひいては日韓双方において冷静に学術的な議論が進められる環境をつくることだろう。

 慰安婦問題をめぐっては、15年12月に日本側が元慰安婦への支援に10億円を拠出することで日韓合意に至ったが、朴槿恵(パククネ)大統領の親友による国政介入疑惑が発覚したこともあり、韓国内では合意への批判が強まっている。釜山の日本総領事館前に慰安婦を象徴する少女像が設置された問題も、解決の見通しが立っていない。

 年内に行われる次期大統領選の複数の有力候補は日韓合意についておおむね否定的な考えを示し、再協議に含みを持たせている。だが、一度、日韓合意が無になれば、和解の道はどれほど遠のくか。韓国の司法が冷静な判断を下したように、政治においても冷静な対応を求めたい。


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1月27日(金)のつぶやき

2017-01-28 01:04:12 | 花/美しいもの
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新しい生き方を…社会の中で闘う女性活動家たち『未来を花束にして』/キャリー・マリガン&&ベン・ウィショーが語る…『未来を花束にして』が作られた意義

2017-01-27 18:53:39 | ほん/新聞/ニュース
咳が収まらないし、食欲もないので、
玄米麦ごはんで、甘酒を作っています。
炊飯器で保温して8時間なので、もうすぐ出来上がります。
口内炎もできているので、夕ご飯は「飲む天点滴」と言われる甘酒にするつもりです。

本題ですが、
イギリスの女性参政権運動をえがいた映画「未来を花束にして」が
今日、封切になりました。 

東海地方では「伏見ミリオン座」で上映しています。
上映時間は、明日からは「9:45、11:50、16:40、20:45」の4回。

新聞の映画評などで取り上げられていますが、ぜひ観たいと思っている映画です。

 未来を花束にして 公式サイト

藤原帰一の映画愛 未来を花束にして
2017年1月23日 毎日新聞

女性参政権運動の時代 差別残る現在から問う
 大英帝国の全盛時代といえば、第一次世界大戦前の十数年ですね。国王はエドワード7世からジョージ5世、イギリス海軍の圧倒的な力を支えに広大な植民地を支配する、いわばボーア戦争の無慈悲な指揮官キッチナーが象徴する時代。イギリス本土ではこれまでにない繁栄の続く、シャーロック・ホームズが活躍するロンドンのイメージ。いまでもノスタルジーを込めて描かれることの多い時代です。

 でもその時代には裏の顔がありました。貧富の格差が激しく、産業労働者の不満を背景として労働党が発足する。男でも財産がなければ参政権を認められず、女性に至っては誰も投票権を認められない。その時代のイギリスで展開した女性参政権運動を題材としたのがこの映画です。

 舞台は第一次世界大戦直前、1912年のロンドン。24歳の女性モード・ワッツは、7歳の時から洗濯工場で働いてきました。女性参政権運動はもちろん、これまで政治に関わることはなかったんですが、職場の友人に誘われて公聴会に参加したら前に押し出され、こともあろうに首相の前で証言することになる。そんな偶然のできごとに背中を押されるように、モードは女性参政権運動に加わってゆきます。

 ただ、同じ洗濯工場で働く夫サニーは、モードの政治活動を認めません。集会に参加して警官に捕まったモードを厳しく非難し、最終的には家からモードを追い出して、息子のジョージに会うことも禁止してしまいます。職場を追われ、家を追い出され、息子にも会えなくなったモードは、女性社会政治同盟(WSPU)のメンバーとともに、暴力に訴えてでも女性の参政権の実現を求める活動を展開していきます。

 昔のことだと思わせない映画です。女性の参政権は既に実現していますから、映画にすると、どうしても幸せな現在の視点に立って不幸だった過去を見つめるようなものになりやすい。昔は大変だったんだな、というわけですね。ところがこの映画は、不幸な過去を現代から離れた世界として描くのではなく、その時代のなかに観客を巻き込んでしまいます。

 といっても、過去のイギリスを美化しているわけではありません。婦人参政権の運動というと、私が思い出すのは「メリー・ポピンズ」に出てくるお母さんですが、そのお母さんは、豊かな銀行家の妻という立場を脅かされることなく参政権運動に加わることができました。それとは違い、この映画に出てくる女性の現実は、ひたすら悲惨、職場では男性幹部による性的虐待も横行しています。この映画では男の特権や女性への差別をおどろおどろしく描くようなことは特にしていませんが、まさにだからこそ、不公正な社会の姿がそのまま伝わってきます。

 映画に引き込まれる理由は、一貫して主人公モードの視点に徹しているからでしょう。逆にいえば、運動全体の姿はそれほど描かれていない。リーダーのエメリン・パンクハーストを演じるのは名優メリル・ストリープですが、もう気の毒なくらい、少ししか出番がない。ヒラの活動家がリーダーに出会う機会なんて、たいしてないわけです。

 だから主演女優に力がなくてはいけませんが、そのキャリー・マリガンがいい。黙って耐えることに慣れてきた女性が胸のうちに潜めた絶望と怒りを、激しい言葉や大仰な演技に頼ることなく伝えています。

 女性の参政権は実現した。いまのイギリス首相も女性です。でも、社会的な不公正がなくなったわけじゃない。今なお性による差別が残る社会だからこそ、この映画は過去のエピソードに終わらない力を持っています。(東京大教授)
      ◇
 次回は「エリザのために」です。

■監督 サラ・ガヴロン
■出演 キャリー・マリガン/ヘレナ・ボナム・カーター/ブレンダン・グリーソン/アンヌ・マリー・ダフ/メリル・ストリープ/ベン・ウィショー
■106分、イギリス
■東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪・大阪ステーションシティシネマほかで27日公開  


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 【特別映像】キャリー・マリガン&ベン・ウィショーが語る…『未来を花束にして』が作られた意義
cinemacafe.net 2017/01/12
 
キャリー・マリガン、ヘレナ・ボナム=カーター、そしてメリル・ストリープらが競演を果たし、およそ100年前のイギリスで参政権を求めて立ち上がった女性たちを描く『未来を花束にして』。いよいよ1月27日(金)より日本公開となる本作から、主人公の労働者階級の若き母親を演じたキャリーと、その夫を演じたベン・ウィショーのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。

女性には投票権も親権さえも認められていなかった1912年のイギリス。ロンドンでは、女性たちによる参政権運動が先鋭化し、女性参政権論者(Suffragist)の中でも過激な活動を行う者たちは“Suffragette”(サフラジェット)と呼ばれていた。そのカリスマ的リーダーであるWSPU(女性社会政治同盟)のエメリン・パンクハーストは、「言葉よりも行動を」と呼びかけていた――。

本作で、7歳から洗濯工場で働く若い母親モードを演じたキャリーは、実生活でも1児の母。この映画に関わるまでは、本作の原題であり、「言葉より行動を」をモットーに活動したWSPUを指すサフラジェットのことは、「帽子を被って歌いながら行進する姿しか知らなかった」と言う。

しかし、本作への出演が決まり、さまざまな資料をあたっていく中で、労働者階級出身の女性が書いた自叙伝を読み、「モードと同じように、彼女も中産階級や上流階級の女性たちと出会う中で参政権運動に加わるようになり、そしてついに自分自身の声を見つけた。撮影所でもその本を離さなかった」と明かしている。そんな彼女が、いまの時代に『未来を花束にして』を作る意義、そして世界における女性の権利などをインタビュー映像で率直に語っている。

まず、「女性の参政権運動について描かれた映画よ。主要な製作陣もほぼ女性なの。業界ではとても珍しいことよ。特に今回のような題材の映画は少ないわ」とキャリー。本作について、「ただ座って政治を議論する映画じゃないわ。実際に戦闘的な手段を用いて行動を起こし、声を上げた女性たちの映画よ」と説明する。「サフラジェットの活動は歴史的な大事件だったけど、100年もの間、詳細に描かれることはなかった。人々が事実を知るために正しく伝える必要があったの」と語る。

一方、プライベートで同性婚を公表しているベン・ウィショーは、自身が演じたような、女性の人権に対して鈍感で世間の基準に従う夫サニーについて、「当時の男性は“男らしさ”という概念にとらわれている。模範となる人物がいなかった彼らに同情するよ」と語り、「サフラジェットの女性たちは信念を貫く覚悟があり、本作をみると勇気づけられると思う」と評している。「これは普遍的なテーマだと思う。女性に限らず男性にとってもね。理想を掲げ、それを貫くためには、時に群集を相手に“正気じゃない”と批判されたとしてもね」と、彼女たちの活動の意味にも触れた。

また、先日の第74回ゴールデン・グローブ賞では、セシル・B・デミル賞を授与されたメリル・ストリープのスピーチが万雷の拍手を浴び、話題となったが、本作でも実在したWSPUのカリスマ的リーダー、エメリン・パンクハーストに扮し、キャリー演じるモードに感銘を与えるスピーチを披露している。

『未来を花束にして』は1月27日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。


  【シネマモード】新しい生き方を…社会の中で闘う女性活動家たち『未来を花束にして』
cinemacafe.net 2017/01/26

男女平等に参政権がある時代に生まれた私たちにとって、それはあって当然。でも、サウジアラビアで婦人参政権が認められたのは2015年のこと。現代でも女性が政治参加することが当たり前ではない世界がまだあるのです。

映画『未来を花束にして』は、1912年のロンドンを舞台に、男性中心の社会の中で、婦人参政権を獲得するために自らを犠牲にして闘った女性たちのドラマ。当時、女性は感情的で気まぐれで、男よりも劣っているため政治には向かないとされていて、男の所有物のように扱われていました。どんなに虐げられても、抗議の声など聞き入れられず、黙って男に従って生きるのが当たり前だと思っていた時代。女性活動家たちの言葉に触れ、いまとは違った生き方ができる可能性に気づいていくヒロイン、モードが強さを花開かせていく姿が印象的です。

モードは、洗濯女。当時は、電気洗濯機が一般家庭に普及していませんから、洗濯は大変な重労働だったと言います。洗濯女たちは、生活に不可欠な衣・食・住の「衣」を支える縁の下の力持ちだったわけです。重労働に加え、洗剤やガス、熱湯に日々晒される過酷な環境、恵まれない待遇に耐えながらも、黙々と働いていたモードたちの姿を観ていて、数年前に訪れたインドはムンバイの巨大洗濯場「ドービーガード」を思い出しました。

ムンバイには、100年以上の歴史を持つ巨大屋外洗濯場があり、毎日ムンバイ中にあるホテルや病院をはじめ、街の洗濯屋、個人宅から莫大な量の洗濯物が運ばれてきます。たまたま、その中を見学する機会があったのですが、そこには、何人もの洗濯夫・婦がいて、洗う、乾かす、届けるところまでを引き受けているのです。言うなればそこは、来る日も来る日も誰かの汚れ物を綺麗にする人々が暮らすひとつの街。誰かが美しく着飾ることができるのも、彼らの仕事あってこそなのです。きっと彼らは、美しく豪華なドレスをクリーニングしていても、それを着て出かける日が自分にやって来るとは考えもしないのでしょう。徹底した格差社会であるインドでは、産まれた環境から抜け出すのはとても大変なこと。その可能性が少なければ少ないほど、ありえない希望を抱く者も少ないわけで、だからこそ格差があることに疑問を持つ人も少ないのでしょう。

モードが、婦人参政権獲得のために、下院の公聴会で証言をする場面で、なぜ参政権を望むのか尋ねられ「いまとは違う人生を生きられるかもしれないから」と話します。女性たちから奪われてきた多くの可能性にモードが気づきはじめる様子がとても心に響くのです。

権利が当然のようにあるからと言って、決してないがしろにしてはいけないことを、この映画は教えてくれているのです。出演したメリル・ストリープが言っています。
「すべての娘たちはこの歴史を知るべきであり、すべての息子たちはこの歴史を心に刻むべきである」
映画はイギリスで実際に起きた事件をモチーフに作られていますが、世界の女性たちは、この権利を手にするために同様に闘ってきました。

もし、自分の一票に大して意味がないと思っているなら、ぜひこの映画を観て欲しいと思います。自分が投じる一票ぐらいでは何も変わらないと思っていても、あきらめずに自分の意志を主張し続けることの大切さを感じることができるでしょう。私たちにできることはそれぐらい。でも、それによって大きな変化を生むことができるかもしれないという希望に、当たり前のことが当たり前にある幸せに、本作はしっかりと気づかせてくれるのです。


メリル・ストリープ、「進歩に敏感」“言葉よりも行動を”呼びかけた活動家に感情移入(BIGLOBE 2017.1.26)

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1月26日(木)のつぶやき

2017-01-27 01:03:49 | 花/美しいもの
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