みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<乳がん患者を支える>(上) 乳房再建、人工物も保険適用に/(下)下着選び、異なるニーズ理解を

2014-02-25 22:30:46 | ほん/新聞/ニュース
夕ご飯を食べながらテレビを見ていたら、
メーテレの「みんなの家庭の医学」で、
においを嗅ぐだけで物忘れや認知症の予防になる、
という内容に思わず、見入ってしまいました。

 「みんなの家庭の医学」名医が診断 若返り&長生きできる!3つの悩み解決SP  

   

アロマには昼用と夜用があって、
昼用は、集中力を高めるローズマリー2滴とレモン1滴、
夜用は リラックス効果のあるラベンダ-2滴とオレンジ1滴。
  

   

   

  

わたしもさっそく試してみようと、
家にあるラベンダーを加湿器のマットにセットして、、
他のアロマオイルをネットで検索しました(笑)。

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ところで、
中日新聞の生活面に、<乳がん患者を支える>(下)が掲載されました。
2014年2月18日の<乳がん患者を支える>(上)といっしょに紹介します。

  <乳がん患者を支える>(上) 乳房再建、人工物も保険適用に
2014年2月18日 中日新聞

 年間六万人が新たに患者となる乳がん。治療法が発達し、比較的治る率が高いとされる。一方で手術による乳房の喪失、変形に悩む患者は多く、手術痕が下着と擦れて痛むなど日常生活に支障が出る患者も。乳房を再建したり、患者に合った下着を提案したり、患者の悩みを減らす取り組みもある。上下二回に分けて報告する。

 「乳房再建を希望する人が増えている。特に保険適用を機に、インプラントを使う割合が増えた」。多くの乳房再建を手掛ける愛知医科大(愛知県長久手市)形成外科の梅本泰孝講師は話す。


 乳がんでは一般的にがんが小さい場合は、がんと周辺の乳房の一部を取り除く「温存術」が多い。そうでない場合は乳房を全部摘出する「切除術」で、これを選ぶ患者は三~四割。乳房やその周辺でがんが再発する「局所再発」の率は下がるが、外見が変わる点が短所。精神的ダメージを負う患者が多い。

 失った乳房を復元する再建手術は従来、下腹部などの皮膚や脂肪などを切り取り、移植する「自家組織再建」で保険が使えた。多くの人で月八万~十万円が支払い上限となる高額療養費制度を使い、比較的無理のない負担で受けられる。

 福岡大医学部形成外科の大慈弥(おおじみ)裕之主任教授によると、この方法は「長期安定性があり、時間がたつほどなじむ」という。だが、腹や背中など乳房以外にメスを入れねばならず、抵抗を感じる患者もいる。入院が長く、仕事などで長期間休めない人は受けにくい。

 昨年、保険適用された「人工物再建」は、シリコンを充填(じゅうてん)した人工物(インプラント)を入れて膨らみを再現。まず大胸筋の下に、エキスパンダーという風船を入れる。四~六カ月かけ、風船に生理食塩水を少しずつ注入し、膨らませる。

 皮膚が十分伸びたら、エキスパンダーをインプラントに入れ替える。保険適用前、入れ替え費は五十万~百万円とされた。丸型のインプラントが昨年七月、しずく型が同十二月に保険適用され、治療費で自家組織再建と大差がなくなった。木沢記念病院(岐阜県美濃加茂市)形成外科の高木美香子医師は、「自家組織の再建に抵抗がある人にはハードルがぐっと下がった」と指摘。昭和大病院(東京都品川区)の中村清吾ブレストセンター長は「再建の選択肢が増え、遺伝性乳がんの人など、切除術によるがんの治療を選ぶ患者が増える」とみる。
      ◇

 人工物再建は早く退院できるなどの利点はあるが、限界もある。高さや幅などが異なる三百四十六種類のインプラントがあるとはいえ、形にはある程度の制約がある。垂れた乳房の再現などは難しく、あおむけになっても横に流れない。自家組織は加齢で垂れるが、人工物は垂れず、時間とともに左右のバランスが崩れる。体の反応で人工物の周りに膜ができ、徐々に収縮して人工物が不自然に浮き出たり、痛みを生じたりする可能性も。インプラントは十~二十年で交換が必要と考えられる。放射線治療を受けた患者は、皮膚の血流障害が起きやすいなどの理由で人工物による再建がしにくい場合もある。

 高木医師は「パッドで補整しても、下着がずり上がるから何とかしたい、服を着て自然に見えればいい、でも自家組織再建は嫌-という人には人工物の利点が大きい。一方、温泉で乳房を自然に見せたいという要望に応えるのは、難しいケースも少なくない。患者が何を求め、何で妥協できるかが明らかになれば答えは見えてくる」と話す。

 「一番不幸なのは、患者が『こんなはずじゃなかった』と感じること。手術前に徹底的に話し、患者と術者側の意識のずれを解消すれば危険性は減らせる」とも。梅本講師も「主治医とよく相談し、それぞれの利点、欠点を理解した上で手術法を選んで」と助言する。
 (佐橋大) 


  <乳がん患者を支える>(下) 下着選び、異なるニーズ理解を
2014年2月25日 中日新聞

 日本の女性の十四人に一人がなる乳がん。下着などでの患者の悩みは、一人一人で大きく異なり、きめ細かい支援が必要だ。人工乳房への保険が適用され、失った乳房を再建する選択肢が事実上広がったことで、再建に関連する下着の情報提供も新たな課題となっている。

 「乳がん患者の支援で今求められているのは、ブラジャーとパッド選びの多様性を理解すること」

 一月、東京都内で被服学・看護学の両面から、乳がん手術後の衣生活と支援をテーマに開かれた研究成果報告会。講師で、乳がん患者を支援する会社「VOL-NEXT」(東京)の曽我千春社長は、患者を支援する医療関係者らを前に、こう指摘した。

 同社は三十代で乳がんを発症した曽我さんら、がん経験者六人が十年前に起業した。東京・青山と大阪・心斎橋に、がん患者を支える拠点を設け、下着やウィッグ(かつら)を販売し、生活相談にも応じる。約十五万人のがん患者と関わり、ニーズは一人ずつ違うと痛感。特に下着は、がんの手術痕の状態などで選択は大きく異なってくる。

 ある患者に「つけ心地がよかった」ものが、他の患者で「最悪」になることも。ブラジャーや服の縫い目が、がんの手術痕とこすれて痛いと感じる患者は多くいる。乳がん専用のブラジャーでは、手術痕に縫い目が当たらないよう、サイドが高くデザインされている製品がある。

 ただ、ある患者は痛みを感じなくても、手術痕の位置が違う患者は痛み解消につながらないこともある。外国製ブラジャーには国内製品にない構造上の工夫があり、愛用者もいるが、白色の製品が多く、抵抗を感じる人もいる。

 手術で失った乳房を補うため、ブラジャー裏のポケットに入れることが多いパッドは、形を整えるだけでなく、左右の重量のバランスを取り、衝撃から手術痕を守る役割もある。シリコン、ウレタンなど素材の違いで特徴がある。

 シリコンパッドは、運動時に熱がこもりやすく、不快感の原因にもなりうると指摘されるが、最近は素材を工夫し、温度上昇を抑えた製品もある。「患者によって感じ方は違う」

 軽いウレタン製のパッドは、ずり上がりやすいといわれるが、正しいサイズでアンダーをしっかり支える専用ブラジャーと組み合わせたり、ジェルタイプのパッドで重量を補ったりすると、かなり解消されるという。「患者のニーズをよく知り、細かい提案が必要」と曽我さんは強調する。
      ◇

 医療現場では、どの程度の情報提供がされているのだろうか。

 報告会で、千葉大大学院看護学研究科の阿部恭子特任准教授は、二〇一〇年の調査結果を示した。同大教育学部の谷田貝(やたがい)麻美子教授らとの共同研究で、乳がんの手術件数が年間四十件以上の医療機関の病棟と、外来の看護師に補整下着、補整パッドの情報提供を聞いた。

 パンフレットなどを使って「説明している」と答えたのは病棟で五割強、外来で三割強。口頭で「助言している」は病棟で四割台、外来で三割弱だった。

 高齢患者や乳房の一部を取り除く温存術の患者への情報提供が、手薄になりがちだと示唆する先行調査もある。「先入観を持たず、さまざまなニーズに応える姿勢が大切」と阿部さんは指摘する。

 乳房再建関連の情報提供も強化すべきだという。昨年、人工物による乳房再建が保険適用になり、人工物で乳房を再建する患者の増加が予測されるからだ。

 実際、曽我さんのところにも「乳房の全摘手術を受けるが、再建するかどうか迷っている。再建しない場合、パッドでどう補整できるか知りたい」「(人工物を入れて乳房を再建する前に、胸の皮膚を徐々に伸ばす)エキスパンダーを入れている間、身に着けるブラジャーを教えて」といった相談が増えている。阿部さんも「今後はエキスパンダーの挿入中や、インプラントに入れ替えた後の下着の情報を、さらにきめ細かく提供することが求められる」と指摘する。
 (佐橋大)
 <乳がん手術後の下着> 一般に手術直後などは簡易に着脱でき、締め付け感のないソフトブラと軽いパッドを組み合わせることが多い。乳房を全て取る切除術では1~3カ月後から、パッドを入れるポケットがある専用ブラを使うことが多い。温存術は、切除の範囲や位置など個人差が大きく、一般化しにくい。 


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