誰もいない海

2017-08-15 18:17:25 | Weblog


写真だけ見ると、

たった一人で海水浴に行ったみたいに見えるが、さにあらず。

親兄弟(の一部)と一緒に行ったのだが、

久し振りに、他にはほとんど誰も居ない海。素晴らしい。

ここは岡山県笠岡市の某所で、その昔は海水浴場だったところなのだが、

今はもう、売店もトイレも何もなくて、ただただ砂浜と海が放置してある、という

理想的な「穴場」的な浜辺なのだ。

駐車料金を取りに来る人も居ない。着替える場所もない。自動販売機すら、ない。

でも監視員も勿論居ないから、溺れたら死ぬしかない。


もう20年以上前に我々の家族の誰かがここを見つけて、それ以来、

俺はもう、毎年必ず家族の誰かと、もしくは友達も巻き込んで、

ここを訪れることにしている。

今は亡きお父さんとも来たし、同じく今は亡き・・お祖母ちゃんも連れてきた事がある。

妹家族と母親は毎年来る。兄貴家族も来た。ドイケンも連れてきたことがある。


発見してから十数年間は本当に穴場の穴場で、われわれ以外には数人しか海水浴客はおらず、

本当に冗談抜きで完全貸切りビーチ状態になった時間もあった。



ここ数年は大体、妹家族と母親(だいぶ老いたが元気)と行っているのだが、

年々、他の海水浴客が増えてきて(と言っても多くて三十人くらいだが)、

ああ、もうここも穴場じゃなくなってきたな・・・などと諦め気味だったのだが。

今年はすごかった。

我々のほかには四、五人しかしか人はおらず、ほとんど貸切状態。


誰もいない海、再出現。

誰もいない海ってのが、どれだけ素敵なものか。

冬とかだったらあり得るんだけど、真夏のお盆時期に・・・誰も居ないビーチってのは、奇跡的だと思う。


とても嬉しかったし、

何だかこの浜辺が我々家族にとっての、記念碑的な、

そんな場所になっていたのだな、と初めて気付いた。


うまく言えないけど、「ホテル・ニューハンプシャー」みたいな。




今年は、T橋さんという、東京時代から我々家族がお世話になっている、おばさんも連れて行った。

T橋さんも、もう85歳だそうで、

母親ももう74歳で、

あとどれくらいこの人たちと一緒に過ごせる時間があるのだろう?と少しだけ考えてしまった。



2017年のお盆の帰郷。








写真は、妹が撮ってくれた。真ん中の小さな黒い点は、

アリ・・・ではなく、俺(道子)だそうです。







追記・本日は終戦記念日だね。

今更になって気付くけどこの日が、お盆と重なってる、ってのは何だか、意味深というか、ただの偶然というか。

ちょっと考えてしまう。
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