時間の芸術

2017-02-14 21:39:27 | Weblog




「音楽って”時間の芸術”なんです・・・・・言ってる意味、わかりますか?」

・・・・・上記は 指揮者の小沢征爾さんの、ある対談の場での発言なのだが、



そう言われてみれば確かに、音楽は

始まって、終わる、限られた時間の中に存在する。

逆に、限られた時間の中にしか存在しない、とも言える。


何人かで演る、合奏のことを考えてもそうだ。

集まって、同じ時間の中で・・・例えば3分の曲を演奏するのであれば

その3分の間じゅう、演奏者同士が完全に同期するつもりで、タイミングを合わせる。

(レコードやCDは、その限られた時間を保存して、

何度も再生する。その「再生」にももちろん、始まりと終わりがある。)



まさに、「時間の芸術」と言うにふさわしい。




そして「音楽」という、限られた時間の中にしか存在できない芸術の中に


無限も、永遠も、存在する。


すっごく矛盾してる気がするけど、


でも、それは


間違いではないはず。











僕は


自分のつくる音楽の中に


あの懐かしい風景や


遠い遠い 香りや、


切なくなるほどの微笑みや、


もう、手の届かない 影や、


あの日、空から降ってきた祝福の光や・・・・・・



そんなもの達のカケラが、


少しでもいいから


混入していてくれたらいいな、


などと思いながらいつも、


手作りの音楽を、バンドのみんなと


人力(じんりき)で再生するのです。



「人力で再生」とは、ライヴハウスのステージで


みんなで、その曲を


せーの、で、息を合わせて


演奏する・・・・・・・ことを言います。



そうすると、「歌」も、現出します。






来月、3月11日は、そんなことを


大阪・梅田にある素敵なライヴハウス、「ムジカ・ジャポニカ」で


やります。







時間の芸術は、「人力再生」されるその場で、


同じ時間を共有しながら聴いてもらえるのが何より、


どんな事より(!)貴重なので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




遠くからでも、



心の距離が遠いなぁ・・・・と感じる人でも、




来て欲しいです。










最後まで読んでくれてありがとう。


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