昨日は、寒かったので1日、こたつに入って、テレビ番組の番をしていた。
そんな中、目にした番組2本について。
1本目は、北海道、沼田町の支援センター。そこは、少年院にいた10代後半の少年たちが
更生するための施設。
寮に寝泊りをして、地元の農家の指導を受けて、農業をする。
自分で勉強をして、高卒認定の資格をとった子、ハジメ。
幼い頃、両親が離婚をして母親と義理の父と暮らしていたが、義理の父親からの虐待があって、
養護施設にいたとか。母親に、「あんたなんか生まれてこなけりゃよかった。」と、言われたとか。
「ごめんなさい、生まれてきて。」というしかなかったと。
中学生のときに、万引きをして、少年院にはいったとか。
お風呂のときの映像では、彼の背中には、縦に大きな傷があった。
義理の父親に、いすで殴られたあとだとか。
壮絶な子供時代を過ごしたようだ。
街の洋品屋のはるこさんと友達になり、いろいろなことを話にやってくる。
彼にとっては、心が温まる存在のようだ。
彼はせっかく、高卒認定の資格も試験を受けて合格したのに、仲間と一緒にスーパーで万引きをしてしまった。
彼の中のまっとうな人生を歩もうという心と弱い心が葛藤していることが分かる。
彼らが悪い道にいかないというストッパーは、自分のために骨を折って尽くしてくれた人、応援してくれた人を裏切らないという心だと思う。
「人情」とでもいうか、「義理」とでもいくか。この気持ちが欠如していたら、人との信頼関係は築どころか簡単に破ってしまう人間になるだろう。
「非情」「恩知らず」とでもいうのか。
この人としての真心というか、情緒は、三つ子魂百までなのだろう。幼少時に、温かい愛情を受けて育つことが大事なのだろう。
もうひとつの番組は、「おひとり様女7人マンション物語 近居生活」というもの。
主人公は、以前NHKのアナウンサーというか記者というかそんな仕事をしていた女性で、関西のマンションに
一人暮らしの同じような年代の女性たちが、7人、おとなりさんで暮らしているという。もう10年がたつという。
家族のような親戚のような友人のような付き合い。
どの人も、洋服、アクセサリー、部屋のインテリアが、高価そうでお金持ちセレブなマダム風だ。
そして、若いときは、仕事をバリバリとこなしてきたようだ。
そんな70代から80代の女性たちが、「認知症」「延命治療」「遺言」などについて
話し合いをしているのだ。
悲壮感もなく、楽しそうにも見える。
人生100年の時代。
老後なんて言葉は存在しなくなりそうだ。