8月から記録的な小雨である。関東東北圏でも水不足の可能性が出て来ており、東北5県では自主的な農業用水の節水が行われている。東北河川の中では、信じ難いことであるが雄物川も水不足の候補河川とされている。県内では特に、旧中仙町、旧太田町一帯は斉内川の水量に依存している渇水の候補地区でであるが、このままではどうなのか?と心配になる。
日本は降雨量も多く緑に恵まれていて水は豊富な方だと思われている。今年は九州、山陰山陽地区はゲリラ豪雨で洪水が問題になった。関東関西以南、特に四国では時に深刻な水不足が生じることはよく報道される。水の豊かな秋田市周辺に居住していると厳しい水不足まではなかなか理解が及ばない。しかし、世界的には日本も深刻な水不足に陥る候補地に上げられている。
本年3月、米国国家情報長官室は3月に、2040年までに世界的に水が不足し、食糧事情や経済に深刻な打撃を与えるという報告書をまとめた。これは水不足を原因とする戦争の可能性を追求するための調査であるが、戦争が10年以内に起こることは考え難いが、国家間の対立要因になり得る、と警告している。水受容は人口増加、経済発展で2030年には現在の3割増しになると推定する一方、温暖化で供給量が減少、水力発電量が低下して経済活動にも支障が出る、食料品は高騰する、と推定している。
なお、2001年にはジュネーブでで開催された「気候変動に関する政府間パネル」の作業部会は当時の水不足人口17億人から2025年には50億人に上るという最終報告書をまとめている。私の資料の範囲からであるが、その後、この3月までこの関連の大きな報道は見られなかった。
日本列島は降水量に恵まれていながら度重なる水不足に悩まされてきた。国交省は2008年版「日本の水資源」で背景を検討している。気象庁の統計によると年平均降水量は1960年から減少傾向を示している。減少してきていると言えども降水量は1690mmで世界平均810mmの2倍もある。しかし、狭い国土に密度高く国民が暮らしているわが国は、国民一人あたりが使える水資源は3200立方mで世界の平均8600立方mの半分以下である。川は勾配が大きく、有効に利用されないまま短時間で海に流れ出る。だから、わが国は年ごとに異なる降水量に敏感に影響を受けることになる。
水不足は特に四国地方で頻発するが、1994年の列島渇水では42都道府県に影響が及び、1600万人が節水を強いられ、1400億円の農業被害が出た。秋田でも節水が叫ばれ、車の洗浄とかに自粛が求められたことを思い出す。
日頃水不足を実感する機会は少ない。しかし、地球規模でも、日本としても、更に秋田でも天候によっては大変な事態になり得る状況にあることを、古い資料を調べて改めて勉強しなおした。
日本は降雨量も多く緑に恵まれていて水は豊富な方だと思われている。今年は九州、山陰山陽地区はゲリラ豪雨で洪水が問題になった。関東関西以南、特に四国では時に深刻な水不足が生じることはよく報道される。水の豊かな秋田市周辺に居住していると厳しい水不足まではなかなか理解が及ばない。しかし、世界的には日本も深刻な水不足に陥る候補地に上げられている。
本年3月、米国国家情報長官室は3月に、2040年までに世界的に水が不足し、食糧事情や経済に深刻な打撃を与えるという報告書をまとめた。これは水不足を原因とする戦争の可能性を追求するための調査であるが、戦争が10年以内に起こることは考え難いが、国家間の対立要因になり得る、と警告している。水受容は人口増加、経済発展で2030年には現在の3割増しになると推定する一方、温暖化で供給量が減少、水力発電量が低下して経済活動にも支障が出る、食料品は高騰する、と推定している。
なお、2001年にはジュネーブでで開催された「気候変動に関する政府間パネル」の作業部会は当時の水不足人口17億人から2025年には50億人に上るという最終報告書をまとめている。私の資料の範囲からであるが、その後、この3月までこの関連の大きな報道は見られなかった。
日本列島は降水量に恵まれていながら度重なる水不足に悩まされてきた。国交省は2008年版「日本の水資源」で背景を検討している。気象庁の統計によると年平均降水量は1960年から減少傾向を示している。減少してきていると言えども降水量は1690mmで世界平均810mmの2倍もある。しかし、狭い国土に密度高く国民が暮らしているわが国は、国民一人あたりが使える水資源は3200立方mで世界の平均8600立方mの半分以下である。川は勾配が大きく、有効に利用されないまま短時間で海に流れ出る。だから、わが国は年ごとに異なる降水量に敏感に影響を受けることになる。
水不足は特に四国地方で頻発するが、1994年の列島渇水では42都道府県に影響が及び、1600万人が節水を強いられ、1400億円の農業被害が出た。秋田でも節水が叫ばれ、車の洗浄とかに自粛が求められたことを思い出す。
日頃水不足を実感する機会は少ない。しかし、地球規模でも、日本としても、更に秋田でも天候によっては大変な事態になり得る状況にあることを、古い資料を調べて改めて勉強しなおした。
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