福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

洞爺湖有珠山ジオパーク訪問(5) 有珠山

2017年10月18日 03時11分21秒 | 旅行・出張報告
 有珠山は、洞爺湖の南に位置する737mの活火山。昭和新山とともに支笏洞爺国立公園は「日本の地質100選」に選定され、周辺地域がとして「日本ジオパーク」、「世界ジオパーク」に認定されている。

 ジオパークとは、「地球・大地の公園」を意味する。
 世界ジオパークとは、ユネスコの定める基準に基づいて認定された高品質のジオパークで、2017年5月現在、世界35カ国、127地域にあり、そのうち以下の8地域が日本にある。
 洞爺湖有珠山、糸魚川、山陰海岸、室戸、島原半島、隠岐、阿蘇、アポイ岳(北海道)。

 有珠山が形成されたのは約2万年前で噴火を繰り返し20世紀の間で4度も噴火した、世界的に見ても活発な火山である。
 寛文噴火1663年、明和噴火1769年、文政噴火1822年、嘉永噴火1853年、明治噴火1910年、1944年昭和新山噴火、1977年噴火、2000年噴火が記録されている。

 昭和新山は1943-44年の2年間に17回の火山活動で出来た溶岩ドームである。当時は戦時中でであり、噴火の事実は伏せられ、公的な観測を行うことができなかった。標高は400mを超え、昭和新山と名付けられた。山肌が赤色に見えるのは、畑であった土壌が熱で焼かれて固まったためである。温度低下などによって少しずつ縮んでいる。山への立ち入りは禁止されている。

 昭和新山山麓から有珠山ロープウエイが運行しており、私どもは三松正夫記念館見学の後ロープウエイで有珠山中腹に登った。さらにここから片道約1,1kmの「有珠外輪山遊歩道」があり、有珠山や昭和新山、洞爺湖や内浦湾などの景色を眺めた。普段運動不足の家内は休み休みであったが、なんとか終着点まで往復できた。



 洞爺湖有珠山ジオパークは、数十年に一度の割合で火山噴火で景色を変えるという。
 そこに住む人たちは「火山との共生」の考えのもと、噴火を少しでも早く察知し、被害を最小限に留める態勢を作りながら、有珠山の与えてくれる温泉、農産物、美しい自然景観をなどの恵みを享受している。

 バスとロープウエイを用いての散策であったが、今回の新潟大学46年卒の同級会出席を機会に、久々山岳を、しかもつい先日まで火山活動が見られた山の様子を間近に見ることができ、心が洗われた。

 心に残る旅だったと思うが、洞爺湖有珠山ジオパークの観光客は8割方がアジア系の人々であった。こんなに多いと、日本に居ながら外国に行ったような錯覚さえ感じた。麓の店でソフトクリームを味わいながら、これらの観光客がいなくなったら観光地として存在できるのか??とも思った。

 最後に、有珠山から用や駅に移動するバスの中で家内の財布がなくなった。家内の財布管理はいつも問題があるから自ら招いた事故であろう、と諦めた。いくら入っていたのか聞いてもいないが、そう少なくはなかったらしい。ちょっと焦ったが、帰路の切符は私が確保してあり、ディバッグの底にはいつも若干のお金を隠し持っていたので、それを用いてなんとか自宅まで帰り着いた。

 最後に妙なオチがついたが、洞爺湖有珠山ジオパーク訪問は十分に楽しい旅であった。
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