福田の雑記帖

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町内会(4) 町内会の存在意義は? 町内会入会とゴミ問題(1) 

2016年06月11日 06時07分26秒 | 時事問題 社会問題
 私は町内会組織は必要だとの立場をとる。町内会の維持に最小限の労力や金銭の提供、配慮は必要だと考えている。

 同じ地域に住む限り必ず何らかの利害関係が生じる。その利害関係の解決には人間関係の維持が必要だし、一歩進めてみれば、地域の安全確保や清潔の維持、高齢者単独世帯の増加、孤独死、空家など、犯罪防止や地域の安全確保の面から町内会の存在意義が強まっている。
 しかし、時代の変遷とともにご近所同士でも挨拶一つしないような関係になりつつあり、町内会や自治会の考え方は大きく変わってきている。その問題は都市部で特に目立っている。

 町内会に関するアンケート調査を見ると、地域の神社の維持、寄付行為、選挙の利用などあるが、中でもゴミ問題が大きい、と思われる。多分、私の町内でもごく少数の方がゴミ集積所を利用できていないのではないか、と思う。

 住民の生活で出るゴミは「ゴミの処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号第6条の2第1項)」の規定により自治体が収集し、運搬し、および処分することとされている。
 秋田市の「ごみ集積所の設置および維持管理に関する要綱(平成26年3月市長決裁)」では、第8条に(1)として、町内会長等はごみ集積所の適正な維持管理を行い、当該ごみ集積所の清潔を保持しなければならない。(2)として、ごみ集積所を利用する住民は、ごみの分別を徹底するとともに、ごみの散乱防止等の必要な措置を講ずることにより、当該ごみ集積所の清潔の保持に協力するものとする・・・・とある。

 秋田市民は市の運営のために納税義務が課せられ納付しているから、市の提供するサービスはあまねく受けられる事になる。ゴミ処理に関しても市民なら平等であるはず。ところが、市は収集、運搬、処分はするが、ゴミ集積所の管理を任意組織である町内会に委託し、町内会長等はゴミ集積所の維持管理を行わなければならない、と義務化していて、町内会には補助金を出しているところに歪みが始まる。

 住民はゴミを処理してもらう権利がある。さりとて市は個別には対応できないし、しない。
 したがって、秋田市の住民の場合はゴミ処理のためには、町内会の集積所を用いるか、個人的に御所野にある市の処理センターに持ち込み有料で処理するか、となる。私は終活のために時々大量のゴミを廃棄をしに行くがこれは大変な作業となる。許可を得て会社等のゴミに出す場合もあろうが、通常は拒否される。
 大曲駅では家庭ゴミを持ち込まれているようで禁止の張り紙が貼られている。コンビニなども同様である。これは不法投棄に当たる。事業所では有料でゴミ処理しているから、営業妨害にあたり、場合によっては訴えられ、損害賠償を求められる可能性がある。

 住民が個人的にゴミ処理をしようとすれば大変な状況に陥る。町内会は煩わしい、会費を払うのは嫌、と考えるより加入する方がはるかに楽で便利である。
コメント (1)
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