完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

変わらぬ「おもしろさ」を維持している。    ~「ルパン三世カリオストロの城」を見る~

2016年10月14日 | テレビ


私は初老男である。


私は「リピートする映画」しか、DVDとして購入しない。



・・・・まあ、あたりまえか。




ゆえに、わたしの持っているDVDは




「スターウォーズ1~6」「マトリックスシリーズ3部作」「地獄の黙示録・ディレクターカット」


                                      などである。




事実これらのDVDは、気が付くと平均年に3度くらいは「再生」している。






そして、今テレビ放送されている




           「ルパン三世 カリオストロの城」



                              も、その中に含まれている。




そして、もしかすると私の中の「再生回数最多」を誇るのが、この作品かも知れない。







最初に、私のアニメに対する一つの観方の鉄則を記しておく。




   「アニメは『アニメでしかできないこと』をやらなければ意味がない」



                                 ってこと。




ざっくり言うと「そんなわきゃないだろ!」って描写は「アニメでこそ」許される手法だ。




これに唯一対抗しうるのは「ハリウッド映画の特撮」だけであろう。




つまり映画のファンタジーは「大金をかける特撮」vs「時間と技術を積み重ねるアニメ」との対決である。





そう「アメリカハリウッド映画」と「アニメ大国日本の技術と発想力」のライバル的構図だ。




この「そんなわきゃねぇだろう!」ってことの意味を、良くわかっていたのが




            「宮崎駿」



                        という人物である。




どうやら、長編アニメからは引退したらしいけどね。





ということで、この「カリオストロの城」は、その宮崎駿監督の初監督作品なのである。




宮崎駿という人は、最後まで一貫した「意識」の中でアニメを作り続けた人だ。



それは「アメリカ的正義感の否定」だろう。



簡単に言うと「アメリカンヒーロー」と対極にある主人公たちを取り上げるのが得意だ。




その記念すべき第一回作品が「ルパン三世」ってとこが、いかにも彼らしい。






本当~~~~~に懐かしい。



声優たちも完全オリジナルで「山田康雄のルパン」「小林清志の次元大介」「井上真樹夫の五右衛門」「納谷悟朗の銭形警部」そして「島本須美のクラリス」「石田太郎の伯爵」「永井一郎のジョド」なんてのは、垂涎のキャストだ。



よく聞くと「西ドイツのマルク札」なんてセリフが、出てくるのは「1979年」の公開作品であることを意味する。(なんと「37年前」である)




これだけの時が刻まれても「おもしろさを持続し続ける」ってことは、いかに「コンゼプトがしっかりしているか」ってことの証明だろう。



これからも、このDVDは何度も見ることになるだろう。




今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、何度見ても変わらぬおもしろさを感じるものを見つけますように。




            May




と、ここまで褒めておいてなんであるが・・・・。このストーリーは、本当に支離滅裂である。最初にばらまいた「偽札」の「原版」をなんで「盗みに行くのか?」とか、そのことと「クラリスを助ける」ことに関連は全くない気がするし、なんでそんなに「伯爵と敵対しなければならないのか?」ってことの意味が全然分からない。・・・・・まあ、いい映画ってのはそうした物なんだろうぅ。




さらに追伸。様々調べてみると、この映画をルパンファンの中には「認めていない人」も多いらしい。


しかし、私のイメージでは、ほかのどの劇場版よりこの作品が「ルパンらしい」

宇宙に飛び出したり、化学を駆使したボスキャラや怨念・祟りに満ちた敵役は、少なくともテレビシリーズにいた「ルパン三世」のイメージじゃないやい!













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