すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

あなたは「他人の目」でブログを読んでいないか?

2007-12-23 06:12:01 | メディア論
■記事を選ぶ目が「二次発掘の目」になってないか?

 私はこのところ、読む記事を探すのにソーシャルブックマーク(SBM)とニュースサイトに頼りきりになっている。で、ふと気づいた。記事を選別するためのが、だんだん「他人の目」になっちゃってるなあ、と。

 どういうことか?

 記事を選別する目というのは、何段階かに分かれている。

 たとえばAさんがブログに記事を書いたとしよう。そしてあなたはRSSリーダでAさんのその記事を直接読み、おもしろいと感じた。このときのあなたの目は「一次発掘の目」だ。

 ところが今や、そうじゃないパターンも多い。

 たとえばニュースサイトやSBMですでにリストアップされていたある記事を読み、「いい」と感じた。このときあなたが使ったのは、「二次発掘の目」になる。

 以下、親ニュースサイトが見つけた記事を子ニュースサイト、孫ニュースサイトが取り上げ、あなたがそれを読むのは三次・四次発掘ってことになる。

■記事探しは「ブログ単位」から「記事単位」へ

 さて冒頭の話にもどろう。

 私が使っているRSSリーダは、「Headline-Reader」だ。この私のリーダには膨大な数のブログが登録されている。

 だけど今や自分でリーダをいじり、自覚的にブログ単位で読む比率は落ちてきた。一方、SBMやニュースサイトを毎日チェックし、「今日の新聞」を読むような感覚で、偶発的に記事単位で読むパターンが多くなっている。

 とすると記事を見つけるのに一次発掘の目を使わず、無意識のうちにもっぱら二次発掘の目に頼る状態になる。

 ネット上の情報量は膨大で消えるのも短サイクルだから、こうならざるをえないのかもしれない。だけど複雑な気分である。

 なぜならこの選び方だと、結局、ある程度メジャーなもの(SBMやニュースサイトですでに選ばれているもの)しか読まなくなるのでは? という危惧がひとつ。

 もうひとつは、これだと「自分にとって本当に読む価値のある記事」を見逃すんじゃないか? というのもある。

■SBMでは未発掘、だけどおもしろい記事は多い

 私のRSSリーダには、私が自分の目で選んだ「自分にとって価値がある」ブログがたくさん登録されている。ためしにそのうちのひとつから、任意の記事を読んでみると……やっぱりおもしろいのである。

 けど、その記事はSBMやニュースサイトではまだ取り上げられていないのだ。

 やっぱりこういう記事を探し出す「一次発掘の目」を持ち続けなきゃなあ……。

 そんなことを感じる今日このごろである。

【関連エントリ】

『過去記事にスポットライトを当てる個性派ニュースサイトの威力』

『あなたの「好き」を見つけてくれる個人ニュースサイトを探せ』

『「仲のよさ」じゃなく「記事の内容」で繋がるSBMのコミュニケーション』

『自分に気づくためにブログを書く』

『ソーシャルブックマークは「自分の領域」なのか?』
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