すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【EAFF E-1選手権】「兄貴分」の代表より団結した好チームだ ~日本3-0韓国

2022-07-28 07:38:01 | サッカー日本代表
日本が韓国を圧倒、4大会ぶり2回目のE-1優勝を飾る

 日本がEAFF E-1サッカー選手権の最終戦で韓国を破り、見事優勝を飾った。

 国内組のみの急造チームだったがグループとしてのまとまりは「兄貴分」よりよく、大会を2勝1分、9得点無失点という戦績で戦い抜き優勝した。あっぱれだ。

 この試合、前半から日本はマリノスの選手たちを中心にリズムをつかんだが、前半は惜しくも無得点で終える。

 だが後半4分にMF藤田譲瑠チマの絶妙などんぴしゃのクロスを、MF相馬勇紀がヘディングで叩き込み先制点を奪う。

 すると同19分には相馬のコーナーキックをDF佐々木翔がこれまた強烈なヘッドで決めて2点目。続く後半27分にはFW西村拓真からDF小池龍太へ、そしてFW町野修斗にお鉢が回って決勝弾を上げた。

 特に3点目はトップに当ててから3人目の動きで崩すという形だ。練習の成果が出た。

 これで町野は相馬とともに3得点で大会得点王に輝いた。大会MVPは相馬である。

 チーム全体としては、相手ボールのとき自由にさせないプレッシングやバランスのよさ、パスワーク、思い切りのいい連携のスムーズさがすがすがしい。思案しながらプレイしている煮詰まった「兄貴分」の代表チームより好感をもった。

町野は「ポスト大迫」になれる

 森保監督は「9月の欧州遠征にも呼びたい選手はいる」としており、カタールW杯へのチャンスは広がる。候補は相馬、町野、藤田あたりだろうか?

 相馬は南野、三笘とライバルのカベは高いが、直接FKやCKの精度、守備での1対1の強さなど、相馬にしかないよさがある。がんばってほしい。また前線でボールが収まる22歳の町野はポストプレイに長け、大迫の果たす機能を代替できる。守備での献身性や185cmの高さも強みで、懐の深いボールキープが特徴だ。

 一方、藤田はまだ20歳のボランチだが、攻守の切り替えの速さやボックス・トゥ・ボックスのダイナミックなプレーが魅力だ。安定したボールキープやクロスの正確性も光る。将来性はピカイチだ。

 さて、カタール行きの最後の切符はだれがゲットするのか? 楽しみになってきた。

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【EAFF E-1選手権】意味のある試合だったか? ~日本6-0香港

2022-07-20 06:53:46 | サッカー日本代表
単なる「興行」の域を出ない凡戦

 力が大きくちがう香港との試合は、果たして意味のある試合だったのだろうか?

 もっと強い相手じゃないとやる甲斐がないーーそんな徒労感の残る試合だった。

 4-1-4-1のフォーメーションを取る香港は日本ボールのときの寄せが甘く、実力のちがう日本にいいようにやられた。

 ボクシングでいえばすでにグロッキーで戦えない相手に、ぼこぼこパンチを浴びせるような内容だった。

 観客動員数もお寒い限りで、いいところを見せられた日本サッカー協会の田嶋幸三会長だけがほくそ笑むような試合だった。

 唯一、見せ場になったのは速いボールに反応し絶妙なヒールキックでゴールを決めて見せた相馬の美技くらい。あとはクリンチした相手をいいように殴り続けるような凡戦が続いた。

 このあとはせいぜい、残る韓国との試合がどうなるかだけが見どころだ。

 この大会もそろそろ位置づけを変え、相手を選ばなければもう意味がないんじゃないか? そんな思いにさせられた一戦だった。

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