すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ラ・リーガ 20/21 第21節】潰し合いで得た勝ち点1 ~ヘタフェ0-0アラベス

2021-02-01 09:17:43 | その他の欧州サッカー
久保が生きない展開に

 放り込みと潰し合いの割り切った試合展開で勝ち点1。まあチームとしては悪くない取引だったかもしれない。ただ対戦相手がリーグ18位のアラベスだっただけに、欲を言えば勝ち点3がほしい試合だった。

 ヘタフェのフォーメーションは3-4-2-1。久保建英とアレニャはそれぞれ左右のシャドー、ククレジャは左のWBでの出場だった。

 久保とアレニャを生かすには、最終ラインからのていねいなビルドアップが必要になる。そのビルドアップをするためには、最終ラインから中盤を経由して前線にクリーンなボールを供給できるDFが必要になる。

 この試合ではその役者がおらず、よって久保とアレニャが生きない粗い放り込み合戦になってしまった。

消えないククレジャ

 それにしてもおもしろいのは、同じバルサのカンテラ出身である久保とククレジャとの対比だ。

 運動量が豊富でインテンシティが高くファイトするタイプのククレジャの場合は、試合展開がこのゲームのように雑になっても決して消えない。カラダをぶつけ、激しく競り合い、身を投げ出してチームに貢献する。

 一方、お上品な久保の場合は、まったくゲームから消えてしまう。

 久保にとって最低限必要なのは、クリーンなビルドアップとクリーンなパスワークだ。彼にとってこれらは酸素のようなもので、彼はこれらの酸素がなければ酸欠になり試合からいなくなる。

次節以降の3連戦もこのゲームモデルで臨む?

 さて興味があるのは、セビージャ、レアル・ソシエダ、レアル・ベティスと格上の強敵が続く次節以降の試合に臨むゲームモデルだ。

 果たしてストーミングから方針転換したポゼッション・スタイルで行くのか? それともこの試合のような名より実を取るやり方で臨むのか? 

 強敵との連戦が続くため、ボルダラス監督は割り切って後者を選択する可能性が高い。

 観戦するファンとしては、難行苦行を強いられる3連戦になるかもしれない。

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