すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【カタールW杯最終予選】森保ジャパンはひと世代サイクルが遅れたチーム作りだ

2021-11-19 05:10:48 | サッカー日本代表
極端なベテラン重視と固定スタメン

 ベトナム戦、オマーン戦と、カタールW杯アジア最終予選を戦う森保ジャパンを見ていると、つくづく森保監督は「ひと世代、サイクルが遅れたチーム作りをするな」と感じる。

 具体的には、オマーン戦で途中出場したMF三笘薫、FW古橋亨梧、DF中山雄太あたりはとっくにスタメン出場しているべき選手たちであること。

 他方、それを追うFWのオナイウ阿道や前田大然、上田綺世らは、当然すでにベンチ入りし、スタメンを窺っていなければならない選手たちだということだ。

 そしていま当然のようにスタメン出場しているFW大迫勇也やMF柴崎岳、MF南野拓実、DF長友佑都らは、すでに競争に負けて退潮しているはずの選手たちである。

 つまり、そっくりひと世代ほどチーム作りのサイクルが遅れているのだ。

 なぜそうなるのか?

 それは森保監督が極端な慎重居士で、ベテラン重視であること。そして彼らによる固定スタメンを好むからだ。

 それでもたまたまかろうじて結果が出ているから、首がつながっている。

 だが最少得点で勝利したベトナム戦、オマーン戦でのFW伊東純也のゴールがもしなければ、とっくに森保監督の首は飛んでいたはずだ。

 つまり我々は今まさに、「亡霊のチーム」による戦いを見せられていることになる。

左サイドは三笘で決まり。南野のポジションはない

 その森保監督に今さら提案するのもむなしいが、左のサイドハーフまたはウイングのスタメンは三笘がやはり適任だ。

 そして彼と組み合わせる左SBは中山か、旗手がベストだ。

 なぜならCMF、CBタイプの中山はサイドを上がるだけでなく、ステイし利き足の左足でビルドアップやゲームメイクを行うこともできるからだ。将棋でいえば「香車」タイプの長友とは対照的である。

 ならば左サイドの高い位置でアイソレーションし、1対1の勝負を好む三笘の「後ろ盾」としてもマッチする。もちろん旗手でもいいだろう。

 そして現状、左サイドに入っている南野のポジションはない。実力不足というより、彼は中に絞ってプレイするのを好み、サイドに開くタイプではないからだ。

 となれば彼はセカンドトップかトップ下の候補になる。もしベンチ入りさせるとすれば、4-2-3-1のFWかトップ下の控えしかない。

「ハーフスペースの魔術師」である山根は多機能型右SBだ

 一方、右SBにも触れておこう。

 ベトナム戦、オマーン戦で右SBを務めた山根は人を使うのがうまく、攻撃時にはボールを味方に預けて攻めあがり、サイドの選手と協力してハーフスペースを攻略する。

 また独力でインナーラップするプレイも得意だ。

 彼は低い位置に留まってビルドアップやゲームメイクもできるし、ハーフスペースをインナーラップしゴール前へ出て攻めに絡むこともできる。

 つまり彼は「人を使うこと」もできるし、「人に使われること」もできる。

 非常に多機能で器用な選手であり、守備だけなら酒井宏樹に1日の長があるかもしれないが、攻撃面までトータルで見れば今後スタメンを張ってもなんら不足はない選手である。

 さて、カタールW杯アジア最終予選はついに年を越し、勝負は来年に持ち越された。

 われわれは来年、いったいどんなドタバタ劇を見せられるのだろうか?

 考えただけで頭が痛い。

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【カタールW杯最終予選】日本、辛勝しグループ2位へ浮上 〜日本 1-0 オマーン

2021-11-17 06:30:24 | サッカー日本代表
三笘がフル代表デビューで貴重な1アシスト

 カタールW杯アジア最終予選でB組3位の日本は、4位のオマーンに1-0で勝った。裏の試合で2位のオーストラリアが中国に引き分けたため、日本はオーストラリアを抜いてついに同組2位に浮上した。

 この試合では三笘薫がA代表デビューし、貴重な1アシスト。伊東純也がゴールを決めた。途中出場した三笘は活発なドリブルで沈滞したチームを完全に変えた。

 日本のフォーメーションは4-3-3だ。スタメンはGKが権田修一。最終ラインは右から山根視来、吉田麻也、冨安健洋、長友佑都だ。

 アンカーは遠藤航、右インサイドハーフは柴崎岳、左インサイドハーフは田中碧。右ウイングは伊東純也、左ウィングは南野拓実、センターフォワードは大迫勇也だ。

 試合序盤からオマーンの中盤はボールサイドにかなり寄る。ゆえに逆サイドにスペースができる。日本はサイドチェンジしてそのスペースを突けるかどうか? がひとつのポイントになりそうだった。

日本はオフ・ザ・ボールの動きがない

 ビルドアップ時、日本の左サイドは長友が上がって高い位置を取り、逆に田中碧はCBの脇に下りている。このとき田中碧と柴崎が中央にいる遠藤を支点にし、つるべの動きをしている。

 日本はビルドアップ時、足元、足元と安全にパス出しするだけでチャレンジがない。オフ・ザ・ボールの動きがない。パスの受け手がもっとランニングして変化をつけるべきだ。

 前半23分、日本の左サイド深くで長友が前に仕掛けて逆サイドにクロスを入れる。フリーでボールを受けた伊東は右足でシュートを打つが、ワクから外れた。

 日本はマイボール時、パスの受け手の動きが少ない。ほとんど棒立ちに近い状態で、「止めて蹴る」「止めて蹴る」と同じリズムでボールを受けている。「隙あらば敵を叩き切るぞ」という切迫した緊張感がない。まるで消化試合のようだ。

 やはり不動の固定スタメンでなく、新しい選手を入れていろんな意味で「動き」を生み出さなければどうにもならない。

 日本はまるで入社して20〜30年も経つ、くたびれたベテラン社員ばかりの会社みたいだ。動き回って足でかせぐ、活気のある「新入社員」がいない。どう考えても選手の入れ替えが必要だろう。

 そして裏の試合で、グループ2位のオーストラリアが中国と引き分けたとの報が入る。日本は2位浮上の絶好のチャンスである。

三笘が折り返し伊東純也がゴール

 そして後半の立ち上がり。頭から三笘薫が柴崎に替わって投入された。A代表デビューである。同時にフォーメーションを4-2-3-1に変えた。

 左サイドに入った三笘は、いきなりドリブルで勝負する。活気があって非常にいい。三笘はリスクを取れる選手だ。彼の機敏な動きがチームを蘇らせるかもしれない。

 後半17分、南野に替えて古橋を投入する。同時に中山を長友に替えて左SBとして投入する。腰の重い森保監督がやっと勝ちに来た。

 そして後半36分、三笘の折り返しに合わせ、伊東が走り込んで左足でついにゴールを決める。非常に大きい1点が入った。

 結局、試合はこのまま1-0で日本が勝ち切った。日本はこれで2位に浮上だ。

 森保ジャパンはこういうクソつまらない試合を、ひとつづつ丁寧に勝ち切って行くしかないのだろう。

 三笘がデビューし、待望の1アシスト。彼が「自分は何をできるのか?」を示したのは大きい。

 今後、左サイドハーフ(もしくはウイング)には頭から三笘薫を使うべきだ。

 そしてもしこのまま日本がカタールW杯への出場を決めたら、森保監督には勇退してもらい、監督を替えて本大会に臨むべきだろう。

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【いざオマーン戦】このスタメンでぶちかませ

2021-11-13 07:04:14 | サッカー日本代表
三笘と古橋に期待したい

 カタールW杯アジア最終予選。いよいよ天王山のオマーン戦がやってきた。得失点差を考えれば1点でも多く取りたいので、スタメンは以下の通り攻撃的に組んでみた。

FW 三笘薫 古橋亨梧 伊東純也
MF 柴崎岳 田中碧
MF 遠藤航
DF 中山雄太 冨安健洋 吉田麻也 山根視来
GK 権田修一

「勝ってるチームはいじくるな」との格言通り、システムは同じ4-3-3で。

 最前線には得点力のある選手を置いた。伊東はもちろん、三笘と古橋にはゴールを期待したい。点を取りまくってほしい。

 左のインサイドハーフには原口もあるが、捲土重来を狙って柴崎にした。

 両SBも若返らせている。ああワクワクするなぁ。

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【カタールW杯最終予選】最少得点で「余裕」の辛勝 ~日本 1-0 ベトナム

2021-11-12 07:25:04 | サッカー日本代表
苦境の貧打打線

 選手は「ただ勝ちさえすればいい」とでも思っていたのだろうか?

 日本は4位ゆえ1点でも多く点を取り、上位に得失点差を詰めておかなければならない。だが過去4戦全敗で最下位という格好の存在であるベトナム相手に、FW伊東純也による最少得点「1」での勝利に終わった。

 VARで取り消された同じく伊東の「幻の1点」が痛い。

 不調の大迫はもっと早く古橋に替えてもよかった。

 そして左WGは、なぜセカンドトップ・タイプの南野なのか? 初招集されたMF三笘薫がもし起用されていれば、敵の5バックに対し切り裂くドリブルが利いただろう。追加招集されたMF堂安律も使いどころがあったはずだ。

 だが日本はいつものベテラン重視で、おなじみの顔ぶれを並べる凡庸な戦い方をした。

 これで日本はのそりと「死刑台」へと一歩近づいた。

3センターに近い4-3-3

 日本はこの試合でも4-3-3を採用し、右SBが山根に替わっただけで前オーストラリア戦とのメンバーのちがいはなかった。

 山根は人の使い方がうまく、右WGの伊東とからんでよい攻撃を見せた。

 中盤は遠藤航がアンカーというよりも、遠藤、田中碧、守田を並べた3センターという感じだった。

 試合を通して感じられたことは、「石にかじりついても1点でも多くとらなければならない」という必死さやガムシャラさがなく、ただ淡々と死刑台に一歩近づいたことだ。

 これほど点の取れない状態に陥ってしまっては、いかんともしがたい。

 途中、選手交代で最前線に左から浅野、古橋、伊東というスピードスターばかりを並べる展開になったが、敵は5バックでスペースがなく生きない。それよりも三笘だろう。

 監督の采配は膠着状態を抜け出す特効薬になるが、最弱のベトナム相手にあれほど保守的な采配を見せつけられてはもはやグウの根も出ない。

日本は2位オーストラリアと「1勝ち点差」の3位

 この日、裏の試合ではオーストラリアとサウジという上位2チームの対戦が「予定調和」の引き分けで終わった。

 日本は現状、2位オーストラリアと「1勝ち点差」の3位だ。5位、6位がグループ最弱の中国とベトナムだけに、他力本願はもはや利かない。

 日本にとっていちばん近いW杯出場切符への道は、首位サウジにイチ抜けしてもらっての2位狙いか?

 もちろん直接対決がまだあるのでなんとも言えないが、それにしても拍子抜けする最少得点での辛勝だった。

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【政治経済】与党と野党が一体化する大政翼賛化が進む日本

2021-11-08 06:26:43 | 政治経済
維新と国民が改憲めざし連携

 衆院選で大きく議席を伸ばした維新。

 その日本維新の会と国民民主党が密接な関係になりそうだ。

 というのも維新と国民の幹部らが4日夜に東京都内で会談し、国会審議などを通じて憲法改正について建設的な議論を行うことで一致したのだ。

 会談は国民民主党が呼びかけ、日本維新の会からは片山共同代表と馬場幹事長ら。国民民主党からは玉木代表や前原元外務大臣らが出席した。

 一方、7日のフジテレビの番組では、国民の玉木雄一郎代表と維新の吉村洋文副代表が、憲法審査会などで憲法改正論議の促進をめざす考えで一致した

 両党は9日にも、双方の幹事長、国対委員長会談を開催する予定だ。

小川氏の立民も参加か?

 維新と国民が共同行動を取れば相応に大きな動きになる。

 そこに加えてさらに気になるのが立憲民主党の代表選だ。人気や勢いから行って当選するのは十中八九、小川淳也氏だろう。ド緊縮で増税派、世間知らずのどうしようもなく遅れた政治家だ。

 その小川氏は「維新とも話をする必要がある」と言っており、風雲急を告げる情勢になってきた。その言動からして小川氏は、「維新は自民よりヤバい政党だ」という認識はなさそう(少しは勉強してほしい)。

 となると維新と国民が改憲で一体化し、そこに小川立民までが加わるとなれば大勢力になる。

 しかも維新は自民党の補完勢力だから、やがては自民と維新が固着化するのは必定。となれば維新から国民、小川立民までを加えた一大大政翼賛会になる可能性すらある。

 いよいよ海外移住を考えたほうがいいかもしれない。

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