極東戦線異状アリ

気の向くままに書いています。

四月の鑑賞

2010年05月11日 19時59分14秒 | 鑑賞
<御名残四月大歌舞伎・第一部>

●御名残木挽闇(おなごりこびきのだんまり)
出演者が豪華でどこを見ていいか分からなかったです。キョロキョロしちゃいました。
今は若手と言われている俳優さんたちが中堅→ベテランになってゆくのだなと。
数十年後、この人たちの子供がまた同じ演目をやったら面白いだろうなと思いました。


●熊谷陣屋
寝てしまった。
ラスト熊谷次郎直実が花道を通るときに泣いていました。


●連獅子
子獅子の二人が踊ったあと、花道で目をつぶって胡座をかくのだけど七之助さんは肩で息をしていました。
勘太郎さんはそのままでした。激しく動いたのに息が乱れないのは凄いと思いました。どんな肺活量してんだろ。


最後の歌舞伎座でした。壊す前に瓦、売るんならバックステージツアーやって欲しかったです。
見学希望者からカネ取っていいからやって欲しかった。五千円くらいまでなら払うよ。

四月読了

2010年05月08日 21時04分42秒 | 
●『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 万城目学
いいお話でした。児童向けの本だと思うのだけど是非、小学生のお子さんがいる人は読ませて欲しい。
終わり方がいいね。夫人と玄三郎の寄り添い方がいい。ひょっとすると言葉を理解する動物がいてもおかしくないかもしれないと思いました。
母から聞いた話だけれど、曾祖父さんが飼っていた猫に「お前は家にいるだけで役に立たないから他所にやってしまうよ」と言ったら後日、鼠をくわえて曾祖父さんの前に来て置いていったそうです。アタマの良い猫だったらしい。


●『私の男』 桜庭一樹
重い内容でした。読んでいて気持ちが辛くなった。主人公二人が唾液を落とし合う描写があるのだけど、多感な頃、
観賞した色ビデオでそういう場面があったのだが、それを思い出して非常に気持ち悪くなった。
まじ、あの場面はトラウマっす。

いま、松雪泰子さん主演『Mother』というドラマが放送されていますが、北海道の怜南の住んでいた場所が『私の男』の花と淳悟の住んでいた場所の風景とマッチしているなと思いました。
怜南役の子凄いね。幼いのに色気があるし、むかしの大竹しのぶさんの雰囲気があるよね。
『私の男』が実写化するとしたら幼い花役は怜南役の子がやったらいいと思う。淳悟は大沢たかおさんのイメージかな。


●『羊をめぐる冒険・上』 村上春樹
上巻なのでまだ分からないです。


●『鹿男あをによし』 万城目学
夏目漱石の坊ちゃんみたい(読んだことないけど)だなと思ったら解説で児玉清氏も同じこと書いてました。
奇天烈な設定は置いといて、主人公の成長話としても良い話だと思いました。
鹿がウンコするたび、会話が止まるのが面白かったです。その場面を想像して吹き出してしまいました。
えー、最後に言わせて下さい。重さん萌え~。