極東戦線異状アリ

気の向くままに書いています。

八月読了

2008年09月07日 14時31分54秒 | 
●『きらきらひかる』 江國香織
独特な世界のあるフワフワした不思議な作品だと思いました。(このフワフワ感は主人公がアル中だからかな?)映像という手法ではなく文章という平面な世界でも雰囲気という物が出せるのだと思いました。
読んでいると、主人公のイメージが寺島しのぶになってしまった。観た事はないのだけどだいぶ前に映画化されていますよね。
最後、救いのある終わり方で良かったなと。ホモの旦那さん(紺だけが好きなのだから真性ホモではないと思われる)が主人公に少し欲情(あれが欲情というものかどうかは分からないけれど)したような表現があったので、ちゃんとできるといいなと思いました。
主人公に幸せになって欲しいと思う作品でありました。


●『そして、警官は奔る』 日明恩
一作目よりも二作目である今作の方が面白かったです。
個人的な意見なのですが、二作目の方がとても現実的な感じがしたのです。
実際、世の中こういう事が起きているのだと考えさせられました。フィクションなんだけどノンフィクションに近いのではないかと思ってしまいました。ちなみに、私の考え方は和田に近いです。
警察小説版『罪と罰』といったところでしょうか。読んだ事ないけど。てかね、主人公が婆さんを殺ったところまで読んで挫折した。
はあー次回作が楽しみです。特に武本と和田のコンビが。(結局、ソコに行き着いてしまう自分が憎いよ)