極東戦線異状アリ

気の向くままに書いています。

新春浅草歌舞伎・第二部

2007年01月27日 22時12分15秒 | 鑑賞
先日、浅草歌舞伎の二部を観て参りました。(いつも、先日~で文章が始まっているな)


・お年玉
片岡愛之助さんでした。
お顔が二枚目なのに話すと関西弁(だから余計にそう見えるのかもしれんが)で
三枚目っぽいのね。


・義経千本桜 渡海屋・大物浦
初めて観る演目でした。
「刀、刀」言ってる場面(「メガネ、メガネ」は此処からきてたりして。それとも逆か)で
「志村、後ろ後ろ!」の如く教えているお客さんがおりました。
(むかし、全員集合を浅草公会堂でやった事があるらしいけども)
官女達が入水する場面は躊躇いも無くバンバン海に飛び込むからレミングのようだと思って
しまった。(て、レミングのことを調べてみたら集団自殺するって都市伝説らしいね)
知盛の最後は壮絶でした。観ていて息苦しくなった。
碇綱を体に巻きつけた後、どうやって海に落ちるのかハラハラしちゃいました。


・身替座禅
第一部とは演じる役者さんが違います。
右京役が一・二:勘太郎さん、太郎冠者が一:七之助さん/二:亀鶴さん、
玉の井が一:獅童さん/二:愛之助さんです。
個人的に良いと思ったのは二部の方です。一が子供っぽいとしたら二は少し大人な感じ。
(嫁が不細工なのに変わりはありませんが)
愛之助さんの玉の井がウッチャン・ナンチャンのウッチャンに似ているなと思いました。
侍女・千枝役が澤村國久さんで結構、出番が多くて嬉しかった。
伏し目がちにしている所が綺麗なんだよな。


そういえば昨年の浅草歌舞伎に中村源左衛門さんが出演されていたのですが、
病気でお亡くなりになられたそうです。
昔の下町のおじさんみたいなんだけど品もあったと思います。
て、偉そうに言えるほど観劇歴は長くないけども。

新春浅草歌舞伎・第一部

2007年01月07日 23時27分01秒 | 鑑賞
先日、浅草歌舞伎を観劇して参りました。
お正月の雰囲気がある場所に歌舞伎を観にいくというのも中々オツでいいものですな。


・お年玉(出演役者さんによる挨拶)
今、何かと話題の中村獅童さんでした。


・義経千本桜 すし屋
この手の話は苦手で期待していなかったのですが、思っていたよりも良かったです。
権太が腹を刺された後に語る場面でジーンときてしまいました。
そんな見せ場な時に後ろの席のお客さんがビニール袋をガサガサやり始めて
雰囲気ぶち壊しでしたよ・・・。

芝居を観ていて考えてしまったのですが、権太一家は維盛一家を守るために悲惨な状態になっているのに、隣で澄まして座っている維盛一家に腹が立ちました。
(武家の人だから感情を出しちゃいけないのだろうけども)てかね、シュールだと思った。
片方の家族は父親に腹を刺されてヒーヒー言ってんのに、原因の家族はシレッとしているのです。
権太も普段の素行が悪過ぎたのだけどもさ。

歌舞伎って(歌舞伎に限らないかもしれないけど)何でそこまで犠牲になるん?
という気の毒な話が多いと思います。


・身替座禅
これは面白い話です。現代にも通ずるのでは。
内容は身替わりを立てて恐妻家を騙し、浮気相手に会いに行くのだけどバレる話。
正直、こんな不細工で嫉妬深い嫁がいたら嫌だなと思いました。
おまけに常に纏わり付いてくるなんて。そりゃ旦那も逃げ出すわなと思ってしまいました。
奥さん役の獅童さんが、自身のお母さんと同じ顔で爆笑が起こってました。確かにそっくりでした。