極東戦線異状アリ

気の向くままに書いています。

十二月読了

2010年01月16日 21時03分10秒 | 
●『鎮火報』 日明恩
消防士の知られざる仕事内容が書かれており、大変なのだと思いました。放水した水の代金を消防する方が払うなんて知りませんでした。税金をくだらない事に使ったり、天下りの役人にやるならば水代に使って貰いたいと思った。
あと、砂漠で農業できるように開発したのが日本人で親子二代で頑張ったという表記があったのだけど、日本のニュースも暗い事ばかり流さないで世界で日本人がこのように活躍していますという内容をやればいいのにと思った。
なんか意図的なものを感じるよね。日本は、日本人は駄目だみたいな報道ばっかしてさ。


●『モタ先生と窓際OLの心がらくになる本』 斎藤茂太、斎藤由香
一番、衝撃的だったのは斎藤由香さんは結婚していてお子さんもいたということです。
週刊新潮のエッセイを長い間読んでいるけれど、そういう内容を見た事がなかったのでびっくりしました。(過去にあったらすみませんが)内容が家庭を持っている人というよりは独身の人が書くような感じだったので。
意識して家庭の事は書かないというか、新潮ではそういうコンセプトなのかもしれないけれど。

十二月の鑑賞(歌舞伎)

2010年01月07日 10時06分06秒 | 鑑賞
<十二月大歌舞伎・昼の部>

●操り三番叟
人形のように動いて踊るのが凄いと思った。人形役は目のまばたきをしないんだもの。
文楽の三番叟の曲で人間が踊るのを観てみたいな。


●野崎村
この話は『酒屋の段』に続く腹立つ作品でした。久松の野郎、本当にムカつくわ!ひとの(お光)人生駄目にしておいて他の女(お染も被害者なのかもしれんが)と幸せになれると思ってんのかね。お染もこういう奴が旦那になって疑心暗鬼にならないのかね。まぁお光も一緒になれないから尼になってしまうのも当て付けにしては重いけどさ。
お光もお染の母親におとしまえとして他の相手を紹介してもらったらどうかと思ったよ。
最後にお光が父親に縋って泣く場面は泣いてしまいました。親の気持ち考えたらやる瀬ないと思ったよ。


●身替座禅
ここ数年、何回か観ているので少々飽きました。


●大江戸りびんぐでっど
まさか、歌舞伎座でオメ○!という単語を聞こうとは思わなんだ。勘太郎さんの尻叩いてフンッ!とかコケシには笑った。(あの瞬間、客席がサーッと引いていく音が聞こえたけども)
存鼻(ゾンビ)が歌舞伎座の舞台で踊っていると思うと非常に奇妙で可笑しかったよ。小ネタ挟んでくるし。(ウォーターとか落語ネタとか)お葉ちゃんが可愛かった。七之助さんと染五郎さんのコンビも美男美女で良いと思った。また、他の作品で二人の夫婦役とか恋人役を見てみたいな。クドカン作品、賛否両論だと思うけどこれはこれでいいと思います。
りびんぐでっど・いん・えど~が頭から離れない。



<夜の部>

●引窓
プロの方にこういう事を言うのは失礼かもしれないけれど、老女(母・お幸)の動きが本物のお婆さんのようで良かったです。母心が伝わってきました。どんな子供でも親からしたら守りたいものなんだなって。


●雪傾城
六人の孫に囲まれて踊るというのは爺冥利(言葉が悪くて申し訳ないけれど)に尽きるのではないかと思いました。自分の職業を男の孫達全員が継いでいくって凄い事だよなぁ。


●鼠小僧
初演も観ましたが二度目の今回も観ました。前回は気が付かなかったのですが結構、考えさせられる作品だったのだと思いました。同じ発言をしているのに、鼠小僧としての場合と、三太としての場合の受け取られかたが違うという。人間は肩書で人を判断しがちだなって。
與吉みたく大きな悪い事をする為に普段は善人で通している人って実際いるのかなって。よく、殺人事件の報道でそんな事をするような人には見えなかったというのがあるけど、與吉みたいなタイプの人間がやるのかなって。