おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2012年度中小企業白書 38ページの「規模別の財務状況」をみましたが、今日は38ページの「規模別の自己資本比率の推移」をみます。
財務省「法人企業統計年報」により各規模の企業の総資産に対する純資産の比率(自己資本比率)の推移をみると、製造業では大企業、中規模企業が徐々に自己資本比率を高めている反面、小規模事業者の自己資本比率は低い水準にとどまっており、商業・サービス業でも同様の傾向が見られることが分かります。
白書はこれについて、小規模事業者の経常利益率が大企業や中規模企業より低いため、内部留保を十分に厚くできないこと、市場からの資金調達が難しいこと等が影響していると考えられるとあります。
問題はリーマンショックから回復できていない小規模事業者が、自己資本がマイナスである「債務超過」である場合に、金融機関等からの資金調達が難しく、また、国等の補助金も受けづらくなるということです。
先日発表された「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」においても債務超過企業は線引きされたという噂があります。
債務超過による悪循環とならないよう戦略的な決算の重要性を強く感じます!
昨日は2012年度中小企業白書 38ページの「規模別の財務状況」をみましたが、今日は38ページの「規模別の自己資本比率の推移」をみます。
財務省「法人企業統計年報」により各規模の企業の総資産に対する純資産の比率(自己資本比率)の推移をみると、製造業では大企業、中規模企業が徐々に自己資本比率を高めている反面、小規模事業者の自己資本比率は低い水準にとどまっており、商業・サービス業でも同様の傾向が見られることが分かります。
白書はこれについて、小規模事業者の経常利益率が大企業や中規模企業より低いため、内部留保を十分に厚くできないこと、市場からの資金調達が難しいこと等が影響していると考えられるとあります。
問題はリーマンショックから回復できていない小規模事業者が、自己資本がマイナスである「債務超過」である場合に、金融機関等からの資金調達が難しく、また、国等の補助金も受けづらくなるということです。
先日発表された「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」においても債務超過企業は線引きされたという噂があります。
債務超過による悪循環とならないよう戦略的な決算の重要性を強く感じます!